メニューにジャンプコンテンツにジャンプ

トップページ > 町の行政 > 広報・広聴 > 広報みずまき > 2019年 > 広報みずまき2019年6月10日号(特集)

広報みずまき2019年6月10日号(特集)

更新日:2021年3月25日

認知症は早期発見が大切です

認知症は誰にでも起こりえる病気です。

令和7年(2025年)には、65歳以上の人の5人に1人が認知症になると言われています。認知症は本人に自覚症状がないことも多いため、早期発見には家族など身近な人の「気づき」が必要です。早期発見により、適切な治療や社会的な支援を受けることができます。

  • 問い合わせ 役場包括支援係 電話番号:093-201-4321

認知症は脳の病気

認知症

認知症はいろいろな原因で脳の細胞が死んでしまったり、働きが悪くなったために記憶力や判断力などに障がいが起こり、およそ6カ月以上、継続して生活に支障がでている状態です。

認知症にはいくつかの種類があり、症状もそれぞれ違います。また、症状の出方も個人差があります。

注:出典:厚生労働省資料より

 

  • アルツハイマー型 認知症 昔のことは覚えていますが、最近のことは忘れてしまいます。徐々に進行し、やがて時間や場所の感覚がなくなります。
  • 脳血管性 認知症
    脳血管障害(脳出血など)が起こるたびに段階的に進行します。また、障がいを受けた部位によって症状が異なります。
  • レビー小体型 認知症
    ないものが見える幻視や手足が震える・筋肉が固くなるといった症状が現れ、歩幅が小刻みになり、転びやすくなります。
  • 前頭側頭型 認知症
    感情の抑制がきかなくなったり、社会のルールが守れなくなるといったことが起こります。

 

 

もの忘れ?それとも認知症?

「会った人のことが思い出せない…」このような経験は誰にでもあります。「もの忘れ」は加齢による生理的な現象で、誰にでも起こりえます。一方、「認知症」は脳の障がいによる「病気」です。両者は症状の現れ方が違います。

加齢による“もの忘れ”

  • 体験の一部を忘れる
    ご飯を食べた後、食べたものを忘れることがある。何かきっかけがあればそれを思い出す。
  • もの忘れの自覚がある
    忘れていたことに自分が気づくことができる。
  • 日常生活や社会生活に支障はない
    日常生活や金銭管理が自分でできる。

認知症による“もの忘れ”

  • 体験の全てを忘れる
    ご飯を食べた後、食べたこと自体(短期記憶)を 忘れ、しだいに過去の記憶(長期記憶)も忘れる。
  • もの忘れの自覚がない
    忘れていることを理解できなくなる。
  • 日常生活や社会生活に支障がでてくる
    着替えやトイレがうまくできず、介護が必要になる。金銭管理が難しくなる。

 

家族の視点で認知症をチェック!

認知症チェックリスト

認知症の症状は、原因となる病気や個人により差がありますので、ひとつの目安としてチェックリストを活用してください。

もの忘れがひどい

  • 今切ったばかりなのに、電話番号:の相手の名前を忘れる
  • 同じことを何度も言う・問う・する
  • しまい忘れ置き忘れが増え、いつも探し物をしている
  • 財布・通帳・衣類などを盗まれたと人を疑う

判断・理解力が衰える

  • 料理・片付け・計算・運転などのミスが多くなった
  • 新しいことが覚えられない
  • 話のつじつまが合わない
  • テレビ番組の内容が理解できなくなった

時間・場所がわからない

  • 約束の日時や場所を間違えるようになった
  • 慣れた道でも迷うことがある

人柄が変わる

  • ささいなことで怒りっぽくなった
  • 周りへの気づかいがなくなり頑固になった
  • 自分の失敗を人のせいにする
  • 「このごろ様子がおかしい」と周囲から言われた

不安感が強い

  • ひとりになると怖がったり寂しがったりする
  • 外出時、持ち物を何度も確かめる
  • 「頭が変になった」と本人が訴える

意欲がなくなる

  • 下着を替えず、身だしなみを構わなくなった
  • 趣味や好きなテレビ番組に興味を示さなくなった
  • ふさぎ込んで何をするのもおっくうがり嫌がる

家族などの気付きが そして相談が早期発見につながります

  • 家族や身近な人が、もしかしたら「認知症」かもしれない。そんな時に気軽に相談ができて、一緒に対応を
  • 考える窓口を設置しています。困った際は気軽に相談してください。

早期発見のメリット

メリット1

治る病気や一時的な症状の場合があります

認知症を引き起こす病気(正常圧水頭症、慢性硬膜下血腫、甲状腺機能低下症など)には、早めに治療すれば改善が可能なこともありますので、早めに受診をしましょう。

メリット2

進行を遅らせることが可能な場合があります

認知症を早期に診断し、早い時期から薬を飲んだり、周囲が適切な関わりを持ったりするこ とで、その進行のスピードを遅らせることができる場合があります。

メリット3

自分で今後の見通しを立て備えることができます

早期の診断を受け、症状が軽いうちに本人や家族が認知症への理解を深め、病気と向き合い話し合うことで、今後の生活の備えをすることができます。

 

認知症の人やその家族が「いつ」「どこで」「どのような」支援を受けることができるのか、認知症の進行や状態に応じて利用できるサービスの流れ(認知症ケアパス)を整理し、認知症ガイドブックとしてまとめ、窓口で配布しています。

また、町のホームページにも掲載しています。ぜひ参考にしてください。

 

このページの担当部署

企画課 広報係
電話番号:(代表)093-201-4321