広報みずまき2023年12月10日号(特集)
更新日:2023年12月8日
図書館を楽しもう
図書館には魅力がいっぱい。12月21日(木曜)午前11時から電子図書館サービスも開始し、図書館の利用がさらに便利になります。でも、本を借りるだけではもったいない。図書館では、本の貸し出し以外にもさまざまなサービスを行っています。
今回は、電子図書館サービスや絵本のお話会、本探しのレファレンスサービスなど、図書館のサービスの一部を紹介します。寒い冬、図書館の本を借りて、自宅でのんびり読書なんていかがですか。
図書館を楽しもう1 いつでも・どこでも読める こんなに便利、電子図書館
電子図書館とは
電子図書館は、自分のスマートフォン・タブレット・パソコンで読むことができる電子書籍を集めたインターネット上の図書館です。端末さえあればいつでも・どこでも借りて読むことができます。
豊富な蔵書数
1万冊の中から、5冊まで借りることができます。
来館不要
借りる時や、返す時に図書館に来館する必要がありません。
24時間利用可能
24時間365日、好きな時間に利用できます。
便利な補助機能
音声読み上げや文字を拡大する補助機能が利用できます。
こんな時にも大活躍
電子図書館は、いろいろなシーンで大活躍。使い方は人それぞれ。便利な使い方の一部を紹介します。
旅先で……
間違って目的地と異なるガイド本を持ってきてしまった……。でも、電子図書館で借りれば、大丈夫!
行列待ちで……
人気のラーメン屋さん、1時間待ちの行列……。電子図書館の本を借りて、待ち時間を過ごそう。
電子図書館の利用方法
- 利用者カードを登録する
利用者カードを持っている人は、電子図書館を利用することができます。利用者カードを持っていない人は、図書館窓口で登録が必要です。
注:登録には住所を確認できる物が必要です。町内に通勤・通学をしている人は、勤務先や学校を証明できるものを併せて持参してください。
注:広域利用の人は、電子図書館を利用できません。 - ログインする
電子図書館のホームページを開き、利用者IDと初期パスワードを入力してログインします。
注:利用者IDは、利用者カードに記載されている利用者番号です。
注:初期パスワードは西暦と生年月日の8桁です。 - 借りる
読みたい電子書籍を選んで「借りる」ボタンを選択します。予約待ちの場合は「予約する」ボタンと予約待ちの人数が表示されます。
注:予約した本の取り置きは8日間です。
注:15日間の貸出期間が終了すると自動で返却されます。
図書館を楽しもう2 見て・聴いて楽しむ 絵本の「お話会」
電子書籍はいつでも・どこでも読むことができるけど、図書館にいけば、本を読む以外にもいろんな楽しいことがあるんです。ここでは、その中のひとつ、絵本の読み聞かせを行うお話会を紹介します。
11月18日、図書館ボランティアの山田敏夫さんのギターの演奏に合わせて、絵本の読み聞かせを行う絵本ミュージカルが開催されました。直前まで練習してきた図書館スタッフの福本芙実さんと白水由貴さん。2人に絵本の読み聞かせについて話を聞きました。
―読み聞かせで心掛けていることはありますか
白水:まず、本選びです。お話会の当日になるまでは、参加する子どもたちの年齢は分からないんです。年齢や人数、雰囲気によって選ぶ本が変わってきます。準備の段階では、どんな年齢の子どもが来ても楽しめる複数の絵本を用意するように心掛けています。
福本:子どもが夢中になれる本を選ぶのですが、読み聞かせって子どもだけのものじゃないんです。保護者や図書館の利用者も参加できるので、誰でも楽しめるように工夫しています。
ー読み聞かせのポイントを教えてください
福本:ゆっくり読むことがポイントですね。初めて読み聞かせをしたときに、完璧に準備していたつもりだったんですが、予定より早く読み終わってしまって……。サポートで同席してくれていた先輩が、とっさに本を選んで時間をつないでくれたことがありました。
白水:参加している子どもたちが、話についてきているか確認することも大切だと思います。お話会の会場では離れたところにいる子どももいるので、それぞれの表情を確認しながら、読み進めるようにしています。
福本さんの推し絵本
「ねこは るすばん」(町田尚子作/ほるぷ出版)
猫だって美容院にも行くし、カフェにも行く。人間が出掛けたあとの、あなたの知らない猫の世界を覗いてみませんか。
白水さんの推し絵本
「だいじょうぶ だいじょうぶ」(いとうひろし作・絵/講談社)
おじいちゃんがおまじないの言葉で孫を助けてくれます。主人公だけでなく、読んでいる側も励まされる1冊です。
図書館では、定期的に図書館スタッフや朗読ボランティアがお話会を開催しています。是非一度参加して、絵本の魅力に触れてください。
図書館を楽しもう3 もう一度、あの本が読みたい その本、お探しします
「あの時読んだ本が思い出せない」「ゾウの鼻が長い理由を調べたい」など、どうやって本を探したらいいのか、どんな本で調べていいのか分からない時は、レファレンスサービスで聞いてください。
図書館には、多くの本が収蔵されています。調べものをしたいけど、どの本を読めばいいか分からないことも。本探しのお手伝いをするレファレンスサービスについて、図書館スタッフの田島由貴さんに話を聞きました。
―レファレンスサービスとは、どういったことをするんですか
「少し前にドラマになった」「こういう内容だった」という情報から、本探しのお手伝いをするのがレファレンスサービスです。読みたい本だけではなく、「昔の書体で書いてある記念碑の文字を解読したい」という相談もありましたよ。
―印象に残るエピソードがあれば教えてください
「昔読んだ本に載っていた話を探している」という相談がありました。題名は分かっていたんですけど、図書館には収蔵されておらず、該当する本がない状況でした。国立国会図書館のデータベースで調べてみると、40年以上前の小学6年生用の読本に、書き下ろしの作品として掲載されていたことが分かりました。
―書籍以外の情報で調べることはあるんですか
ありますよ。「キャンプ場の倒木事故の原因になった『ゲッコウゴケ』の載っている本」を教えて欲しいという相談があったんです。苔が載った本を調べてもそれらしいものが載っていない。それで、インターネットでニュースを探してみたら『ベッコウダケ』というキノコが原因の事故だったんです。視点を変えて調べることも大事だと思いました。
―図書館のおすすめの利用方法を教えてください
本をあまり読まない人も、図書館に立ち寄って本棚を眺めてもらいたいですね。本棚の中に、気になった本があれば読んでみてください。運命の1冊かもしれません。本をよく読む人なら、自宅の本棚には限りがあると思うので、是非本棚の代わりに利用してください。
また、試し読みがしやすいのも図書館の魅力です。もし、借りた本が合わなければ、途中で読むのをやめてもいいんです。気軽に読み始めて、気に入ったら最後まで読み切るという読み方も、図書館ならではと思います。是非この機会に、図書館の本を読んでみてください。
田島さんの推し本
「夢見る帝国図書館」(中島京子作/文藝春秋)
友人の喜和子の頼みで「図書館が主人公」の小説を書くことになった私。実在した帝国図書館(現:国際子ども図書館)と喜和子の人生を辿る物語。
この冬読みたい推し本
今回は、図書館に収蔵されているたくさんの蔵書の中から、世界最長の歴史小説や胸が熱くなるスポーツ小説、気軽に読めるミステリー作品をピックアップしました。今年の冬は、あたたかい部屋で、飲み物片手に読書なんていかがですか。
図書館にあった世界最長の歴史小説 「徳川家康」山岡荘八著/講談社
世界最長歴史小説のひとつとして知られている、徳川家康を主人公とした作品。海外でも翻訳されている日本を代表する歴史小説です。本を開くと2段構成になっており、その文量に圧倒されます。
世界一の文量で表現された天下人の生涯を、この冬の間に読破してみませんか。
箱根駅伝は今年で100回目! 「風が強く吹いている」三浦しをん著/新潮社
大学4年生のハイジが、箱根駅伝に参加するための最後の1人を探しているところに、同じ大学の1年生のカケルが現れます。生活費がないというカケルに、ハイジは学生寮「アオタケ」に来ないかと誘います。10人の寮生がそれぞれの想いを胸に箱根路に挑む物語。
酒・料理・謎で紡ぐ、七つの物語 「Rのつく月には気をつけよう」石持浅海著/祥伝社
大学の頃からの飲み仲間である夏美・長江・熊井、そして、ゲストを含めた4人で「1酒1品」の少し変わった宴会が開催されます。第1話は、「ボウモア12年」と「生牡蠣」を肴に、「4月に生牡蠣を食べて当たった」という謎を解いていきます。
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水巻町図書館 電話番号:201-5000
このページの担当部署
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