ペットの防災
更新日:2021年8月20日
水巻町では、全国で多発する大雨や台風、地震といった災害に備え、さまざまな対策を進めています。
今回、その一環としてペットの防災に関する取り組みを始めました。
取り組みの経緯
平成23年に発生した東日本大震災では、多くの方がペットと一緒に避難することができませんでした。
多くの飼い主は、愛するペットと別れることになり、大きなストレスを受けました。また、飼い主と別れたペットは負傷、死亡、野生化するなどし、被災した地域の環境に大きな影響を与えました。
この東日本大震災以降、環境省は「同行避難(注)」を原則として、ペットの防災対策を呼びかけてきましたが、水巻町を含む全国の市町村の多くは十分な対策ができていない現状があります。
水巻町のペットの防災に関する取り組みは、まだ始まったばかりです。そして、取り組みを進めていくためには、飼い主の皆さんの協力が必要不可欠です。
これからご紹介する「水巻町 ペットの防災を考える3か条」を参考に皆さんが災害に備えてもらうことで、愛するペット、そして皆さん自身の被害を減らすことができます。
このページが、ペットの防災について考えてもらうきっかけになれば幸いです。
注:「同行避難」とは災害が発生するおそれがある場合、または災害が発生した場合に、飼い主がペットを同行し、安全な場所まで避難することです。避難所で人とペットが同じ空間で居住できることを意味するものではありません。
水巻町 ペットの防災を考える3か条
1.いざというとき、自分を守る。ペットも守る。
災害のとき、愛するペットを守るのは飼い主のあなたです。
ペットを守るために、まずは自分自身の災害への備えを万全に!
-
まずは、ハザードマップで自宅の災害リスク(危険度)をチェック!
web版のハザードマップなら、すぐに確認できます。 - 平成31年4月に全戸配布した「みずまき防災マップ」には、防災に関する必要な情報が、数多く掲載されています!
web版の「みずまき防災マップ」なら、すぐに確認できます。
- 大雨や台風のときは、災害に関する情報を積極的に取得することが重要です!
いざというときに避難するかどうか判断するのはあなた自身です。避難する場所・ルートを予め決めておきましょう。
2.避難するとき、ペットもいっしょに。
避難するときには、可能な限りペットも一緒に避難(同行避難)するようにしましょう。避難所に行くことだけが「避難」ではありません。
安全な、友人や親族の家に行くことも十分有効な避難行動です。また、いざというときのペットの預け先なども検討してみましょう。
- 実際に災害が発生したときには、町が開設する避難所に、非常に多くの人が来所することが予想されます。
そのような環境は、必ずしもペットと飼い主にとって良い環境ではないかもしれません。
避難とは「難(災害)を避けること」です。避難所以外の避難先についても、検討してみましょう。 - 町が開設する避難所にペットを同行してきた場合の原則として飼い主とペットは別のスペースに案内することになります。(人間の居住スペースには、ペットは入ることはできません)
避難所に同行するときには、ペットはケージやキャリーバッグ等に入れてきてください。また、避難所では町職員の指示に従ってもらう必要があります。 - 自宅の災害リスク(危険度)が低い場合や、災害が発生した後に自宅の被害が軽微な場合などは、自宅に留まる「在宅避難」も有効な選択肢の一つです。
在宅避難にも対応できるよう、自宅に食料を備蓄するなどの準備を進めましょう。
3.ふだんの備え、できることから。
防災で重要なことは、日常からの備えです。
ペットのしつけやペットフードの備蓄などできることから始めてみましょう。
- 実際に災害が発生したとき、救援物資はすぐには届きません。
特にペットに関する救援物資は、人の場合と比較して、届くまでに時間がかかるケースがあります。
ペットフード・水・薬といった優先順位が高いものは、7日分程度準備をお願いします。
避難用品・備蓄品の例は、「福岡県 災害時ペット救護マニュアル」をチェック!
(外部サイトにリンクします。避難用品・備蓄品の例は10ページ。) - 飼い主とペットが同行避難するときに重要なのは、日頃からのしつけです。
ケージやキャリーバッグに慣れている、「待て」「おいで」などの飼い主の指示に従うことができる状態だと、いざというときにスムーズに行動することができます。 -
福岡県宗像・遠賀保健福祉環境事務所では、定期的にペット(犬)のしつけ教室が開催されています。詳しくは、下記へ問い合わせください。
問い合わせ先:福岡県宗像・遠賀保健福祉環境事務所 保健衛生課 生活衛生係
電話番号:0940-47-0344
水巻町 ペットの防災チラシ・ポスター
皆さんから応募いただいたペットの写真を使用して、チラシ・ポスターを作成しました。ペットの防災を考える3か条も掲載しています。今後、チラシ・ポスターは町内のペットショップや動物病院を中心に置いてもらう予定です。素敵なチラシ・ポスターを、ぜひご覧ください!
ペットの写真募集について(お礼)
広報みずまき令和3年2月10日号に、災害対策ポスターなどに使用するペットの写真を募集する記事を掲載したところ、多数の応募がありました。皆さんの自慢の可愛いペットの写真を、ありがとうございました。
公式Instagramでもお送りいただいた写真を発信中です。国(環境省)の参考資料
- ペットの災害対策(環境省) (外部サイトにリンクします)
このページの担当部署
総務課 庶務係
電話番号:(代表)093-201-4321