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砧姫(きぬたひめ)伝説と八劔神社

更新日:2018年9月30日

イチョウの木の写真

イチョウは2億数千年前に出現し、最盛期には15種類もありました。気侯の変動などでほとんどが絶滅してしまい、現在ではアジア地域に一種類しか自生していません。

 福岡県指定天然記念物の八劔神社の大イチョウは雄株の古木で、神社の由緒には、日本武尊(やまとたけるのみこと)が熊襲征伐(くまそせいばつ)の時に立屋敷に立ち寄り、讒言(ざんげん)により都からこの地に逃れてきた砧姫という娘と結ばれて、その証として植えられたものとして記されています。

江戸時代の地誌によれば、慶長6年(1601)、この周辺の砧姫墓といわれる小山から鏡などの出土品がみつかり、鏡はその傍らにお堂を作って祭ったということです。また、このイチョウが巨木として紹介されています。

イチョウの枝には気根と呼ばれるこぶがあり、母の乳房に似ていることから、皮を煎じた汁を飲むと母乳の出がよくなると伝えられ、昭和30年代までは母娘連れの参拝者も多く、お礼参りの煎じかすを収めた袋が近くに吊り下げられていました。

八劔神社の写真

一方、近年イチョウの遺伝学的な研究によって、同じ遺伝子をもつものが、韓国慶尚北道(きょんさんぷくど)亀尾(ぐみ)市や島根県大田市などに所在することがわかり(平成16年段階)、いずれも推定樹齢600年以上といわれています。イチョウがいつごろ中国や朝鮮半島から日本に伝来したのかは諸説がありますが、その手がかりとなるもので興味深いものです。

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