平成22年 第4回水巻町議会定例 会議録

報告第9号 住宅使用料等滞納者に対する訴えの提起の専決処分の報告について、地方自治法第180条第1項の規定により、議会において指定されている事項につきまして、住宅使用料等滞納者に対する訴えの提起の専決処分を致しましたので、同条第2項の規定により報告するものです。

内容としましては、訴えの相手方は2件で、住宅使用料等を滞納し、再三の催告にもかかわらず支払わないため、家屋の明け渡し等を求めて訴えを起こしたものです。よろしく、お願いします。

報告第10号 平成21年度水巻町土地開発公社事業会計の決算報告について、平成21年度事業は、当公社の解散に伴う事業縮小により、保有土地賃貸が主たる事業でした。次に、財務に関してですが、本年度は、事業総利益が51万7千130円でありますが、販売費および一般管理費6千円を差し引いた事業利益は51万1千130円であり、事業外収益である、受け取り利息を加え、最終的には、54万4千186円の黒字決算となっております。

以上のとおり、地方自治法第243条の3第2項の規定により報告します。

認定第1号 平成21年度水巻町一般会計歳入歳出決算の認定について、認定第2号 平成21年度水巻町国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について、認定第3号 平成21年度水巻町老人保健事業特別会計歳入歳出決算の認定について、認定第4号 平成21年度水巻町後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定について、認定第5号 平成21年度水巻町地域下水道事業特別会計歳入歳出決算の認定について、認定第6号 平成21年度水巻町公共下水道事業特別会計歳入歳出決算の認定について、認定第7号 平成21年度水巻町水道事業会計決算の認定について、以上につきましては、一括して提案させていただきます。

認定第1号から第6号までの6案件は、地方自治法第233条第3項の規定に基づき、また、認定第7号につきましては、地方公営企業法第30条第4項の規定に基づき議会の認定を得たいので、監査委員の意見を付して提出するものです。

よろしくお願いします。

はじめに平成21年度水巻町一般会計および特別会計の決算審査結果についてご報告申し上げます。審査の対象は、平成21年度水巻町一般会計、国民健康保険事業特別会計、老人保健事業特別会計、後期高齢者医療特別会計、地域下水道事業特別会計および公共下水道事業特別会計のそれぞれの歳入歳出決算であります。

各会計の歳入歳出決算書および関係書類等を基に審査いたしました結果、各会計とも予算の目的にそって執行されており、またその計数は正確であり、平成21年度における決算額が、適正に表示されているものと認めました。

それでは、詳細は省略させていただき、総括的な意見を申しあげます。

まず、一般会計は、歳入決算額 88億2千441万4千円、歳出決算額 85億1千72万4千円で、差し引き形式収支では 3億1千369万円の黒字決算で、この中から、繰越財源として翌年度に 1千815万6千円を繰り越し、財政調整基金に 1億7千万円を積み立てたため、最終的な翌年度への純繰越金は、1億2千553万4千円であります。

歳入につきましては、前年度より 5億5千699万4千円、 6.74％の増加であります。主なものは、地方交付税が 6千345万1千円 、2.93％、国庫支出金が 5億9千619万4千円 、92.36％、町債が 6千561万4千円、 13.41％の増加となり、一方、減少した主なものは、町税が 5千628万2千円 、2.06％、財産収入が1億2千804万1千円、81.19％、繰入金が1億3千409万4千円、50.20％となっています。

次に、歳出につきましては、前年度より 4億7千513万8千円、 5.91％増加しています。これは、「義務的および経常的経費」が、3億6千770万7千円、6.08％増加しており、前年度と比較し、人件費5千466万4千円、3.59％、公債費2千352万3千円、2.57％減少し、行財政改革緊急行動計画実施による成果は継続されているが、重度障害者医療や子ども医療の医療扶助増により扶助費は3千581万1千円、2.99％増加、補助費等は定額給付金や子育て応援手当てによる4億1千803万5千円、33.97％増加したことによります。

「投資的経費」では、小学校耐震補強事業や防音事業、まちづくり交付金事業の事業量の減に伴い1億4千786万、19.90％減少しました。

「その他の経費」では、土地開発基金廃止に伴う財政調整基金への積立金で2億5千529万1千円、20.51％の増加したことによるものであります。

次に、特別会計であります。国民健康保険事業特別会計は形式収支では、7千827万8千円の黒字決算となっています。

一般会計からの赤字補てん繰入れである「その他繰入金」は前年度に比べると2千万円減少し、4千万円となっています。

老人保健事業特別会計は、582万円の黒字決算となっています。

後期高齢者医療特別事業は、682万5千円の黒字決算となっています。高齢化社会の進展に伴う医療費の増加は今後も続くと思われます。

国民健康保険事業特別会計は保険税の改定により、一般会計からの「その他繰入金」は4千万円までに減少していますが、赤字補てんを一般会計からの繰入金に頼らざるを得ない財政状況でありますので、引き続き歳出の削減と歳入の確保については特段の取り組みが必要であると思います。

また、保険税の徴収率の向上へ一段努力を進めてもらいたいと思います。

地域下水道事業特別会計は、2千218万1千円の黒字決算で、公共下水道事業特別会計も、3千351万円の黒字決算となっています。景気の後退等による深刻な経済状況と雇用情勢の悪化は回復が期待できず、その影響で、歳入では町税の大幅な減少が見込まれます。

一方歳出では、少子高齢化の進行に伴う社会保障費の増加や下水道整備促進に伴う繰出金の増加、中学校給食事業の実施、遠賀・中間地域広域行政組合事業、介護保険、後期高齢者医療等への負担金の繰出しなどで、財政収支は厳しい状況が続くものと思われます。

今後の行財政運営に当たっては、歳入に関しては、町税、国民健康保険税の収入未済額の解消に向けて積極的に取り組んでもらっているが、今後も一層の収納対策の強化を図っていただきたい。

歳出に関しては、外部委託の推進、補助金の整理・縮小、職員定数の見直し等、行財政改革を進めて頂きたい。

次に、平成21年度定額資金運用基金運用状況調書の審査について、ご報告申し上げます。対象の定額資金運用基金は土地開発基金ほか2基金であります。期間中の基金の運用状況は、それぞれの設置目的にそって運用されており、計数は正確で、その執行は適正であると認めました。

続いて、「地方公共団体の財政の健全化に関する法律」に基づく実質赤字比率、連結実質赤字比率、実質公債費比率、将来負担比率の健全化判断比率および公営企業における資金不足比率の審査について、ご報告申し上げます。

健全化判断比率は、国が示す早期健全化基準および財政再生基準を下回っており、また、公営企業における資金不足比率についても、資金不足無しであることを確認しました。

以上、平成21年度一般会計、特別会計の決算審査および定額資金運用基金運用状況調書の審査、並びに健全化判断比率および公営企業における資金不足比率についての決算審査報告といたします。

引き続き、平成21年度水巻町水道事業会計決算の審査結果について、ご報告申し上げます。

審査の結果、決算書類および財務諸表は、地方公営企業法並びに関係法令に準拠して作成されており、またその計数は正確であり、平成21年度の経営成績並びに年度末の財政状況を適正に表示しているものと認めました。以下詳細は省略させていただき、総括的な意見を申しあげます。

平成21年度の水道事業会計の決算は税込みで、収益は6億8千538万3千円に対し、費用は6億622万3千円で、差し引き7千916万1千円の黒字決算となっています。前年度との比較では、純利益は前年度より4千703万7千円増加しています。純利益が増加した主な要因としては、収益で営業収益の口径別納付金が1千722万円増加したこと。費用で営業費用の総係費が2千79万4千円減少したこと等によります。

資本的収入および支出については、税込みで収入が63万4千円に対して、支出は2億3千41万3千円で、不足する額の2億2千977万9千円については、内部留保資金および一時借入金で補填しております。

今後の課題としては、北九州市と比較して割高な水道料金を解消するため、水道事業を北九州市水道事業に統合する方向で協議を進めているが、住民の強い要望であるので早急に実現できるよう、より一層努力されることを望みます。

2番目、2年の短期消滅時効により、長期間滞納者分の滞納額を安易に不能欠損することのないよう徴収強化策を講じること。漏水防止の調査と管理を適切に行い、高い有収率の水準を確保すること。さらに、本事業の経営にあたって、独立採算制の原則のもと、事業経営基盤の確立を目指して、適正かつ効果的な運営と住民サービスの向上に努力されることを望みます。

以上、平成21年度水巻町水道事業会計の決算審査報告といたします。

議案第45号 職員の服務の宣誓に関する条例の一部改正について、今回の改正につきましては、地方公務員法第31条の規定に基づき、新たに職員となった者が行う宣誓の様式の一部に不適切な表現がありましたので、所要の改正を行なうものです。よろしく、ご審議をお願いします。

議案第46号 職員団体に関する職員の業務行為条例の廃止について、本条例は、地方公務員法第55条の2第6項の規定に基づいて、職員が勤務時間中に給与を受けながら、職員団体のための業務を行うことができる範囲を定めたものですが、有給での取り扱いについては適法な交渉を行う場合に限られており、職員組合のための活動には適用されないため廃止するものです。よろしく、ご審議をお願いします。

議案第47号 職務に専念する義務の特例に関する条例の一部改正について、今回の改正につきましては、地方公務員法第35条の規定に基づいて、職員が任命権者の承認を得て、職務に専念する義務を免除される項目から「職員団体の業務に従事する場合」を削除するものです。よろしく、ご審議をお願いします。

議案第48号 水巻町一般職職員の給与に関する条例の一部改正について、今回の改正につきましては、地方公務員法第25条第2項の規定に基づいて、職員の給与から控除することができる項目について、根拠規定の整備を行うものです。よろしく、ご審議をお願いします。

議案第49号 水巻町国民健康保険条例の一部改正について、医療保険制度の安定的運営を図るための国民健康保険法等の一部を改正する法律が、平成22年5月19日に施行されたことに伴い、水巻町国民健康保険条例の一部を改正するものです。

よろしく、ご審議をお願いします。

議案第50号 水巻町社会資本整備総合交付金等評価委員会条例の制定について、社会資本整備総合交付金を活用した都市再生整備計画事業についての事後評価を行うため、国の定める「事後評価実施要領」に基づき、水巻町社会資本整備総合交付金等評価委員会を設置する条例を制定するものです。

よろしく、ご審議をお願いします。

議案第51号 水巻町公共下水道事業再評価条例の廃止について、国の制度の組み替えに伴い、従前の国庫補助金事業が社会資本整備総合交付金事業となり、事後評価についても新たな実施要領に基づき設置される「水巻町社会資本整備総合交付金等評価委員会」にて行われることとなったため、水巻町公共下水道事業再評価条例を廃止するものです。よろしく、ご審議をお願いします。

議案第52号 水巻町総合運動公園の設置および管理運営条例の一部改正について、今回の条例改正については、平成22年6月議会に提案いたしましたが、テニスコート使用料について高校生以下料金の値上げが青少年の負担増になるなどの御意見があり、議決をいただけませんでしたので、高校生以下料金についての検討、見直しを行い、再度提案させていただくものです。

改正につきましては、テニスコート並びに町民プールの使用料の見直しを行なうため、条例の改正を行うものです。テニスコートの使用料につきましては、平成3年の開場当初から料金の見直しを行なわず、据え置いておりましたが、電気代や照明の取替え、コンピューター管理費や人件費などの経常的な維持管理費のほか、経年劣化による人工芝の全面張替えや、内壁塗装工事等の大規模改修工事も必要となっており、現在計画的に実施しておりますが、財政的に大きな負担となっており、今回、見直しを行うものです。

また、町民プールにつきましても、平成3年の開園以来、毎年維持管理費が増加し、開園後18年が経過し、今後老朽化による大規模改修も必要となってくることから、経費の増大が予測されます。また、北九州市に隣接していることから、町外者の利用も多くなっており、使用料に町内者と町外者の区分を設け、町内者は現状維持として、新たに町外者料金を設定し、収入増を図るものです。

よろしく、ご審議をお願いします。

議案第53号 平成22年度水巻町一般会計補正予算第2号について、今回の補正予算は、国および県からの補助金・負担金の精算還付金のほか、猪熊町営住宅用途廃止に伴う移転補償費や「みなみ保育所」建替え事業補助金の増額を中心に所要の補正をお願いするものであります。

予算の総額は、既定の歳入歳出予算の総額に、それぞれ、1千680万円を追加いたしまして、81億4千850万円といたしております。歳出予算の主なものといたしまして、まず、前年度までに交付されました障害者医療費国庫補助金や妊婦健康診査支援事業費県補助金などの国庫補助金等の精算還付金に不足が生じましたので、949万6千円を増額いたしますとともに、固定資産税の還付不能額返還に伴う補償金27万円を計上いたしております。

次に、「みなみ保育所建替え事業補助金」につきまして、補助基準額の変更に伴い、229万8千円増額し、合せて、歳入につきましても県補助金の「子育て対策臨時特例交付金」を153万2千円増額する補正を行っております。

また、猪熊町営住宅の用途廃止に伴い移転を進めておりましたが、残る3戸の移転の了承を得ることができましたので、移転補償費につきまして所要の補正を行っております。

そのほかでは、中央公民館および高齢者福祉センターにおきまして、業務の一部を再任用職員で行うことにしておりましたが、当初予定しておりました中央公民館に配置できなかったことや、年度途中の退職などから、代替措置として臨時職員を配置いたしております。そのため、臨時職員賃金に不足が生じることから中央公民館費に149万4千円、高齢者福祉センター費に56万7千円、それぞれ増額の補正をお願いするものです。

歳入予算につきましては、地方特例交付金 299万8千円、財政調整基金繰入金を1千万円減額いたしますとともに、国庫支出金 50万円、県支出金 223万3千円、前年度繰越金 97万2千円、諸収入として、県支出金過年度収入 255万6千円、臨時財政対策債 2千353万7千円を増額いたして対応することにいたしております。

よろしく、ご審議をお願いします。

議案第54号 平成22年度水巻町国民健康保険事業特別会計補正予算第1号について、今回の補正予算は、平成23年度から開始されますレセプトの電子化に伴い、当町および国保連合会における電算システム改修に要する経費につきまして、所要の補正をお願いするものです。

なお、財源につきましては全額特別調整交付金を充てることにいたしております。

また、前年度に交付されました退職者医療交付金につきまして精算の結果、償還が生じましたので、1千770万7千円を増額いたしております。予算の総額は、既定の歳入歳出予算にそれぞれ 2千281万4千円を追加いたしまして、37億1千781万4千円としております。

歳入予算につきましては、国庫支出金 510万7千円、前年度繰越金 1千770万7千円を増額いたしております。よろしく、ご審議をお願いします。

議案第55号 平成22年度水巻町公共下水道事業特別会計補正予算第1号について、今回の補正予算は、下水道供用開始区域の拡大などにより、新築住宅からの公共下水道への接続が増加したため、汚水マス設置費用の増額補正をお願いするものであります。予算の総額は、既定の歳入歳出予算の総額にそれぞれ3百万円を追加いたしまして、12億9千8百万円といたしております。

財源につきましては、前年度繰越金3百万円を充当いたしております。

よろしく、ご審議をお願いします。