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平成22年 第2回水巻町議会定例会(第2回継続会)会議録

更新日:2021年2月15日

議事日程

日程第1 議案第25号 福岡県市町村災害共済基金組合を組織する地方公共団体の数の増減について

日程第2 議案第26号 福岡県自治振興組合を組織する地方公共団体の数の増減について

日程第3 議案第27号 福岡県介護保険広域連合規約の変更について

日程第4 一般質問について

【公明党:松岡 章】

  1. 吉田ぼた山の有効利用について
  2. 町長の公約で誰もが100円で乗れる「町内循環バス」について
  3. 町長公約 女性の登用政策について
  4. 精神障がい者福祉施設の充実確保について

【新水会:吉岡 正】

  1. 水巻町の財政の状況について
  2. 町長の選挙公約について
  3. 今後の行政運営の方向性について

【新緑会:池田稔臣】

  1. 平成22年度の当初予算と町長の公約について
  2. 水道料金を北九州市並への引き下げについて
  3. 吉田ぼた山跡地の利用について
  4. 特別職退職金の廃止について

出席議員

1.出席議員

  • 1番:入江 弘
  • 2番:川本 茂子
  • 3番:松岡 章
  • 4番:志岐 義臣
  • 5番:井手 幸子
  • 6番:岡田 選子
  • 7番:吉武 文王
  • 9番:吉岡 正
  • 10番:林 一広
  • 11番:野添 晴也
  • 12番:津田 敏文
  • 13番:小田 和久
  • 15番:美浦 喜明
  • 16番:池田 稔臣
  • 17番:柴田 正詔
  • 18番:舩津 宰

2.欠席議員

  • 8番:白石 雄二

3.議場に出席した議会事務局の職員

  • 局長:礒嶋 信弘
  • 係長:手嶋 圭吾
  • 主任:野村 剛史

4.地方自治法第121条の規定により、議場に出席したもの

  • 町長:近藤 進也
  • 教育長:為近 勝
  • 総務課長:野口 和夫
  • 企画財政課長:原田 和明
  • 管財課長:行実 利夫
  • 産業建設課長:佐藤 久義
  • 産業建設課主幹:原田 利春
  • 上下水道課長:白石 新一
  • 学校教育課長:堺 正一
  • 生涯学習課長:中西 豊和
  • 福祉課長:篠村 潔
  • 健康課長:野口 久美子
  • 住民課長:宇藤 勝幸
  • 税務課長:牟田 孝則
  • 会計管理者:古賀 貴志枝
  • 図書館・歴史資料館館長:森下 正憲

議事録

平成22年3月16日

午前10時02分 開会

議長(入江 弘)

出席16人、定足数に達していますので、ただ今から平成22年第2回水巻町議会定例会第2回継続会を開会いたします。

日程第1 議案第25号

議長(入江 弘)

日程第1、議案第25号 福岡県市町村災害共済基金組合を組織する地方公共団体の数の増減についてを、議題といたします。総務財政委員長の審査を求めます。委員長。

総務財政委員長(志岐義臣)

総務財政委員会、議案第25号 福岡県市町村災害共済基金組合を組織する地方公共団体の数の増減について、3月15日の総務財政委員会において慎重に審議しました結果、賛成全員で可決しましたことを、ご報告いたします。

議長(入江 弘)

総務財政委員長の報告が終わりました。委員長報告について、質疑はありませんか。

― 質疑なし ―

質疑を終わります。ただいまから討論を行います。ご意見はありませんか。

― 意見なし ―

討論を終わります。ただ今から、採決を行います。議案第25号 福岡県市町村災害共済基金組合を組織する地方公共団体の数の増減についてを、原案に賛成の方は、挙手願います。

( 賛成者挙手 )

賛成全員と認めます。よって、議案第25号は、原案のとおり可決いたしました。

日程第2 議案第26号

議長(入江 弘)

日程第2、議案第26号 福岡県自治振興組合を組織する地方公共団体の数の増減についてを、議題といたします。本案は、総務財政委員会に付託していましたので、総務財政委員長の審査報告を求めます。委員長。

総務財政委員長(志岐義臣)

議案第26号 福岡県自治振興組合を組織する地方公共団体の数の増減について、3月15日の総務財政委員会において慎重に審議しました結果、賛成全員で可決しましたことを、ご報告いたします。

議長(入江 弘)

総務財政委員長の報告が終わりました。委員長報告について、質疑はありませんか。

― 質疑なし ―

質疑を終わります。ただいまから討論を行います。ご意見はありませんか。

― 意見なし ―

討論を終わります。ただ今から、採決を行います。議案第26号 福岡県自治振興組合を組織する地方公共団体の数の増減について、原案に賛成の方は、挙手願います。

( 賛成者挙手 )

賛成全員と認めます。よって、議案第26号は、原案のとおり可決いたしました。

日程第3 議案第27号

議長(入江 弘)

日程第3、議案第27号 福岡県介護保険広域連合規約の変更についてを、議題といたします。本案は、文厚産建委員会に付託していましたので、文厚産建委員長の審査報告を求めます。委員長。

文厚産建委員長(吉武文王)

議案第27号 福岡県介護保険広域連合規約の変更について、3月12日の文厚産建委員会において慎重に審議しました結果、賛成全員で可決しましたことを、ご報告いたします。

議長(入江 弘)

文厚産建委員長の報告が終わりました。委員長報告について、質疑はありませんか。

― 質疑なし ―

質疑を終わります。ただいまから討論を行います。ご意見はありませんか。

― 意見なし ―

討論を終わります。ただ今から、採決を行います。議案第27号 福岡県介護保険広域連合規約の変更について、原案に賛成の方は、挙手願います。

( 賛成者挙手 )

賛成全員と認めます。よって、議案第27号は、原案のとおり可決いたしました。

日程第4 一般質問について

議長(入江 弘)

日程第4、一般質問について。これより一般質問を行います。1番、公明党、松岡議員。

3番(松岡章)

3番、松岡です。公明党を代表して一般質問いたします。まず最初に、ぼた山の有効利用について、化石燃料から自然エネルギー化について、元気な高齢者と子どものための健康増進施設と公園を、水巻町は少子高齢化が進む中、多くの人が利用できる、やすらぎの憩いの場所がありません。団塊世代の中、水巻町の65歳以上の人が、平成21年度21.6%、6,620人と急速に増加しています。ぼた山跡地は、水巻町の唯一残された、広大な有効利用地であり、最大の財産です。水巻町は、平成14年に吉田ぼた山跡地活用委員会を発足いたしました。メンバーは学識経験者2人、町議会議員3人、住民代表、これは公募による2人、商工業関係者2人、行政関係者3人、その他町長が特に必要と認める者、地元代表1人、それにコンサルタントの人1人で、合計14人で発足いたしております。平成16年3月、ぼた山活性化計画策定報告書が発表されました。吉田ぼた山跡地の有効かつ合理的な土地利用を図るために、収益的利用計画経済活性化に資するぼた山跡地の利用計画、公共的利用の計画、住民福祉の向上に資するぼた山跡地利用計画等を主目的に取り組み、策提案が発表されました。主に健康増進施設(温浴施設)風呂ですね、レクリエーションセンター、これについては発電を含むと、イベント広場、多目的広場、太陽光パネルの設置、それから展望塔、趣味創作ゾーン、これは陶芸とか民芸、それから細工等ですね、その他、吉田地域の活性化案等の発表がありました。そこでお尋ねいたします。

町長はJリーグサッカースタジアムを、吉田ぼた山跡地に誘致し少年サッカー、野球場を併設するとの事ですが、その後の進捗状況をお尋ねいたします。町長は実現可能と思われますか、お考えをお尋ねいたします。

2番、町長は、平成16年3月に発表されました、吉田ぼた山跡地活用検討委員会の提案について、どうお考えですか、お尋ねいたします。

3番、少子高齢化で、高齢者が急増しています。元気な高齢者のための健康増進の施設が必要です。地域の市町村に比べ、水巻町は遅れています。えぶり山荘の老朽化と少人数に限られた人の利用で風呂も男女で20人しか入れない、それに更なる費用、ボイラー等の費用で年間1,000万前後の経費が計上されております。これについては、私の思いは、えぶり山荘はグループホームとか、また青少年の研修センターとか、そういうものに利用されてはどうかなと、思っております。それが代替ですが、もう1つ大事なことは、全町民が利用できる、やすらぎの風呂、ぼた山跡地に環境にやさしいCO2削減の太陽熱温水器とそれから太陽光発電パネル、そういうものを利用してですね、温泉施設(風呂)の設置をしてはどうかと、それについて町長はどういうお考えですか、お尋ねいたします。特に町長はチェンジ、町を変えますと、公約を掲げていましたがそれについてどうお考えですか。お尋ねいたします。

4番目、ぼた山跡地活用委員会の、再度の設立するお考えはございませんか、お尋ねいたします。

5番目、エコ住宅、太陽光パネル等は、補助金が出ますが、資金面については、たくさんの費用がかかると思います。できるより、小規模から初めていただきたいと思いますけども。寄付金制度があります。この寄付金制度を利用するお考えはありませんか、以上、町長の所信をお伺いいたします。

次に町長の公約で誰もが100円で乗れる「町内循環バス」について、町長の公約である100円循環バスとは具体的にどのような方法を考えてあるのか。また、その実現に伴う初期費用や年間の経費費用は大変な額と想定されますが、予算額とその財源について、町長にご答弁をお願いいたします。

次に、町長公約の女性の登用政策について、町長選挙時の公約の中で女性管理職登用が公約されておりました。町長就任5カ月女性登用の公約案件にありません。そこで町長に今後の公約の見通しはどうかお尋ねいたします。

まず1番目、12月議会で公約にありました、副町長の女性登用ができなかった理由として、前副町長辞任がおこり、行政機能をマヒさせたくない、だから、女性、男性にこだわらず男性を選定したとありました。公約を掲げたのは町長当選時には女性登用の思いがなされていたと思います。前副町長が辞任されることは想定されていなかったのですか。お伺いいたします。

2番目、2月の人事異動では女性登用はなかったと思いますが、マスコミには公約にこだわらないとコメントされています。女性登用はなくなったのですか、また、4月の人事異動の際には、女性管理者の登用を多いに考えてください。町長を信じて1票を投じた人も、公約実現を望んでいると思われますが、いかがでございますか。お尋ねいたします。

次に、精神障害者福祉施設の充実確保について、1番目、精神障害者福祉施設の充実、確保については長い間、はまゆう作業所時代から、平成14年度から平成18年度に度々の請願や要望書が採択されております。遠賀郡4町の行政も承知のことと思います。精神については大変に法の整備が伴わず、やっと他の障害者との一元化がなされています。長い間の家族の強い願いが叶えられる様、新町長に一番期待をしております。なぜなら、水巻町が1番精神の方々にご理解を示しておられたからです。現状は、何度も一般質問もしていますが、新町長が請願書に対する回答を12月25日出されました。それに対するご返答をお知らせください。

2番、回答書、1と2というのを読ましていただきます。回答書、これは請願に対する回答書です。「公共空き施設(2事業所併設)の提供につきましては、現在、水巻町には適当な施設はございません」と、事がまず1つ、それから2番、「ワークはまゆう施設の増設(2事業所併設)につきましても水巻町は当該施設を増設する考えはありません」この2つの回答はあまりにも障害者に冷たい返事だと思います。いろいろ経過があり文教厚生委員会でも視察されておりますが、現状を町長はおわかりですか。お尋ねいたします。

3番、遠賀郡の他の3町の町長は水巻町が音頭とってください、私たちも考えて協力すると、昨年約束されております。財政のこともありますが、4町のテーブルにのってやりますと公約されております。近藤町長は、他の3町と協議を1度くらいはされたのですか。お尋ねいたします。

4番目、はまゆう作業所の請願書も、あとは水巻町だけの理解のみだと協力してほしいとなげいています。さきほど言った3番、4番の回答については協議が必要だと思いますが、障害者にやさしい町長の決断をお聞かせください。以上、所信を、終わります。

議長(入江 弘)

町長。

町長(近藤進也)

公明党の松岡議員さんの質問にお答えいたします。はじめに、吉田ぼた山の有効利用について、のご質問ですが、1点目の、Jリーグサッカースタジアムの誘致と少年サッカー場、野球場の併設についての進捗状況と実現性について、のお尋ねです。Jリーグサッカースタジアムの誘致の実現性についてですが、北九州市におきましてもいろんな候補地が選定されると考えられ、水巻町の吉田ぼた山跡地に誘致できるか否かにつきましては、いくつもの高いハードルがあると考えています。しかしながら、私はサッカースタジアムの誘致は、青少年などに夢や希望、あるいは勇気を、あわせて周辺地域を含めた水巻町に必ず活性化をもたらすものと信じており、公約実現に向け努力していきたいと考えております。また、財源の問題につきましては、12月議会でも答弁いたしましたように、サッカースタジアムの建設は基本的には町が直接おこなう事業ではないと考えています。町の持ち出しがまったく不要であるとは考えませんが、できる限り負担が少なくなるように検討してまいります。いずれにしましても、今後、議会におきまして十分な相談をさせていただきながら、町民の方々からの意見もうけたまわり公約実現に向け努力をしてまいりたいと考えています。

2点目の、吉田ぼた山跡地活用検討委員会の提案についてどうお考えですか、とのお尋ねですが、吉田ぼた山跡地の利用計画については、平成14年12月に設置した「水巻町吉田ぼた山跡地活用検討委員会」におきまして、各種の案が検討された結果、平成16年3月に報告書が提出されております。その内容については、住民と企業と行政が協働により暫定利用しながら、ぼた山の活性化方策を検討していこうとする「暫定利用案」があります。主に高齢者をターゲットとしたリハビリ施設、温水プール、温浴施設などを整備する「健康増進パーク案」です。吉田団地建替えやJR東水巻駅周辺の活性化などを含む「吉田地域活性化案」の3つの案にまとめられております。しかしながら、町の厳しい財政状況から、当面は行財政改革への取り組みが優先されていますので、その後は、具体的な利用計画案の検討にはいたっておりません。私としましては、先ほどご説明しましたように、まずは、若い人が将来に夢をもてるように、あるいは夢に馳せる思いを繋いでいけるように、Jリーグサッカースタジアムの誘致に全力を傾注したいと考えておりますので、当時の利用計画の答申の内容に沿った計画を、そのまま実施する考えは今のところありません。また、仮にJリーグサッカースタジアムの誘致がうまくいかなかった場合においても、当時の利用計画の答申からかなりの時間が経過しており、この際、この答申については一旦白紙に戻した上で再度、一から計画を策定する必要があるのではないかと考えております。

3点目の、太陽熱温水器と太陽光発電パネル付の温浴施設の設置について、4点目の吉田ぼた山跡地検討委員会の再設立について、5点目のエコ住宅、太陽光発電に対する補助金や寄付金制度の活用についてのお尋ねは、関連がありますので、一括してお答えいたします。繰り返しになりますが、先ほど、申し上げましたとおり、私としましては、まずは、Jリーグサッカースタジアムの誘致に全力を傾注したいと考えておりますので、現在のところ、ご希望の、温浴施設の設置は考えておりません。しかし、仮にJリーグサッカースタジアムの誘致がうまくいかなかった場合については、ぼた山跡地の利用計画、吉田団地の建て替え、あるいは、東水巻駅周辺を中心とした吉田南部地域の一体的な総合計画を策定する必要があると考えており、その時は、改めて、検討委員会を設置しなければならないと思っております。その場合には、ご提案の温浴施設の建設について議論されることについては、当然、そのことも含め、さまざまな提案やご意見が提起されるでしょうし、その議論の過程において補助金を利用することやその他の財源を活用することも十分に検討しなければならない課題であると思います。

従いまして、検討委員会を設置した場合には、議員からのご意見も含めて、良いアイデアは積極的に採用し、さまざまな視点から検討を行い、また議会をはじめ町民の方々のご意見を十分にお聴きしながら計画を策定して参りたいと考えております。

次に、町内循環バスについて、の質問にお答えいたします。

ご指摘のとおり、私は「誰もが100円で乗れる町内循環バスを走らせる」ことを公約としております。これは、町全体の公共交通体系を根本的に見直し、将来的に、町が事業主体となるコミュニティバスを町内に循環させ、多くの町民の方に利用していただきたいという考えであります。だだし、100円バスを実現するには、現在運行している福祉バス廃止の問題や、北九州市交通局が営業運行している折尾芦屋線、折尾向田線、水巻南部循環線との調整の問題、バス購入や運行に伴う財源の問題などのさまざまな課題を解決する必要があります。そのため、今後は、専門家や関係事業者、住民代表などで構成する法定協議会を設け、その中で十分検討した上で、町民にとって一番良い方向性を示した「地域公共交通総合連携計画」を策定したいと考えています。なお、計画の策定時期としては23年度を予定しています。以上のことを踏まえご質問にお答えいたします。

1点目の、100円循環バスとは、具体的にどのような方法を考えているのか、とのお尋ねですが、まず、コミュニティバスの運行形態としては、交通事業者に業務委託する形態になるものと考えております。また、町内を循環する方法としては、複数のバスで町内全体を循環する方法や町の北部を循環する路線と南部を循環する路線を水巻駅で接続する方法など、さまざまな方法が考えられますが、具体的にどういった路線ルートが良いのかについては、先に申し上げた、法定協議会で、今後、十分検討していきたいと考えております。

2点目の、実現に伴う初期費用や年間の経常費用の予算額とその財源についてのお尋ねですが、まず、初期費用につきましては、バスの購入代やバス停の整備などが大きな負担となりますが、小型バスを新規に購入した場合、1台につき約2千万円程度かかると推測されます。また、年間の経常費用については、主に交通事業者に対する委託料が大きな支出になると思われますが、一般的な事例で申し上げますと、バス1台につき約1千300万円から1千700万円程度かかると推測されます。この他に、バス車両の維持管理費やバス停の維持管理費などが経常費用として考えられます。ただし、全体的な予算額については、現在のところ、必要なバスの台数、バス停の数、バスダイヤなど具体的な運行内容が確定しておらず、今後の法定協議会で検討される予定ですので、経常費用についても初期費用についても、予算規模についてはその中で明らかにしていきたいと考えておりますのでご理解をお願いいたします。また、財源につきましては、経常費用の財源については、年間経常費用から運賃収入を差引いた赤字分につきましては、国の「地域公共交通活性化再生総合事業」に採択された場合には、3年間の補助制度があります。4年目以降は、全額、町の一般財源で賄うこととなります。また、バスの購入費の財源については、国の補助金を活用できないか、また、福祉バスの車輌をコミュニティバスに利用できないかなどさまざまな課題もありますが、現在、調査研究中であり、なるべく町の財政負担が少なくてすむように検討してまいりたいと考えております。

次に、町長公約女性の登用政策について、の質問にお答えします。

1点目の前副町長が辞職されることは想定されていなかったのですか、とのお尋ねですが、私は町長選挙にあたり、「女性の政治参加を進め、管理職への登用を増やし、女性副町長を誕生させます。」という公約を掲げました。そして女性副町長の人選については関係者に依頼して候補者を探しておりました。しかしながら、前町長の任期満了に合わせて、副町長が辞任され、さらに総務課長も退職されるという、全く想定していなかった事態が発生しました。私はこの緊急事態を打開するためには、男女を問わず副町長を選任することを最優先しなければならないと判断し、行政に精通した人材を適任と考え、男性の副町長を議会に提案いたしました。

2点目の、4月の人事異動の際には女性管理職の登用を多いに考えてください、とのお尋ねですが、水巻町にとって男女共同参画は新しいまちづくりの指針であると考えています。私は、女性の登用について、実現可能なものから積極的に実施していきます。平成21年4月1日現在における本町の女性職員の比率は、総職員164人中55人で、33.5%となっています。このうち、係長以上の役職者は53人に占める女性の比率、係長6人、課長2人の計8人で15.1%となっています。この比率は、県内市町村平均の20.0%を下回っています。また、郡内では芦屋町19.1%、遠賀町が30.0%、岡垣町が15.1%となっており郡内で低い水準となっています。昨年3月に策定された第2次みずまき男女共同参画プランでは、平成25年度までに役場における係長以上の役職者に占める女性の比率を20%とする目標を掲げています。これからの行政は、あらゆる政策分野に男女共同参画の視点を反映させていかなければなりません。そのため、今年4月の人事異動では女性の管理職を増やしたいと考えています。

精神障がい者福祉施設の充実確保について、の質問にお答えいたします。

1点目の、新町長の請願書に対する回答書を昨年12月25日出された返答をお知らせください、とのお尋ねですが、まず、請願の内容を再度、確認のため申し上げます。利用者の増員、また施設の間取り等の問題で、現有施設の使い勝手が悪いという現状があり、現在は、別施設で事業を実施をしている「地域活動支援センターはまゆう」と「ワークはまゆう」について、二つの事業所を併設できる公共空き施設の提供、または、現有施設の増築を行政に求めるものです。

この請願に対しまして、回答書の1つとして、公共空き施設(2事業所併設)の提供、につきましては、現在、水巻町には適当な施設はございません。回答書の2として、ワークはまゆう施設の増築(2つの事業所併設)、につきましても、水巻町が当該施設を増築する考えはありません。回答書の3として、現在のワークはまゆう施設に貴会が増築を行うこと、につきましては、今後、貴会と必要な面積などの協議を行い、水巻南中学校の管理運営等に支障が無い場合は、水巻町の政策会議にて最終決定を行った後に、改めて回答いたします。回答書の4として、水巻南中学校への影響確認および遠賀郡4町協議に必要なため、建物図面・建築見積書などの資料の提出をお願いいたします。という内容で、回答を申し上げているところです。

2点目の、回答書1、2の回答は、あまりに障がい者に冷たい返事であるが、現状を町長はお分かりですか、とのお尋ねですが、まず、「ワークはまゆう」は、法定給付サービスである「就労継続支援事業」を実施している一民間事業所です。この法定給付サービスにつきましては、県の事業認可を受けた事業所が実施し、実績に応じて国の定めた報酬を受け、事業運営を行っているものです。当然、事業者が独自に会計処理を行っており、最近では事業収支が黒字化していると聞き及んでいます。この「ワークはまゆう」が事業を実施している施設は、以前、放課後児童クラブであった施設であり、現在、建物は無償で提供するなど、これまでに行政として、一定の支援を行ってまいりました。また、当時、小規模作業所の分室、地域活動支援センターの分室として使用をしておりましたが、現在は、先ほどから申しております、法定給付サービスを実施する施設として利用をされています。この施設では、国や県が進めている、「精神障害者退院促進支援事業」の影響もあり、町内外から利用者が増加し、1フロアーである当該施設が、手狭であるなどの問題を抱えている状況は把握しております。そのような中で、はまゆう会は独自の努力により、岡垣町に分室を設置するなどの改善策を取られており、現在は、ワークはまゆう施設が、以前と比べれば、空間的に余裕が出ていると思います。ただし、1フロアーであるための弊害、例えば、通所者の相談を受ける部屋や体調が悪くなったときの休憩所となる部屋が不足しているなどの問題は、依然として残っていることと思います。そのようなことを承知したうえで、一方の「地域生活支援センターはまゆう」につきましては、「ワークはまゆう」とは異なり、自立支援法に規定される地域生活支援事業のメニューの1つであります「地域活動支援センター事業」を行っている事業所です。「地域活動支援センター事業」は、市町村事業という位置づけであり、市町村が実施しなくてはいけない事業であり、直営で実施することが困難なために、以前、小規模作業所で事業を行っていた「はまゆう会」に、遠賀郡4町が補助金を支払い、事業の実施・運営を委託しているものです。「地域活動支援センターはまゆう」の施設につきましては、以前より、はまゆう会が、不動産業者より借り上げている民家を改修して、利用をされていて、この物件の家賃は、全額、遠賀郡4町の補助金で賄っているところでございます。この施設の利用状況につきましては、実績を見る限り、空間的に狭すぎるとは思いませんが、施設の老朽化はもとより、2階建ての階段部分が急であるため、高齢の利用者にとっては使いにくいことが問題だということは承知しています。また、「地域活動支援センターはまゆう」に対する遠賀郡4町の補助金額が年々増加の一途をたどっている状況から考えますと、はまゆう会の二つの事業所が併設されれば、例えば、両事業の施設長や職員を兼務としていただくことにより、人件費の大幅な減額が図れますし、光熱水費の削減など、効率的な運営が可能であることは、方法論として妥当と考えています。どのような形にしても、二つの事業所併設の新たな事業所が、できた場合における、支援の方法については、地域活動支援センターに係る経費のみとなります。

3点目の、町長は遠賀郡の他の3町と協議を一度くらいされましたか、とのお尋ねですが、私はこの件について、今のところ、個別に話しは対応いたしております。また3町での町長との直接、協議は行っておりません。ただし、担当課長が何度か協議を重ねておりまして、その中で、やはり、問題となるのは、黒字化している法定給付事業にかかる施設改修の支援を、行政が行うことであります。例えば、遠賀町にあります「ワークセンターおんが」は、社会福祉法人 政憲会が施設を建設し、事業を実施しています。この施設も、「ワークはまゆう」と同じように、障害者の就労支援に関する法定給付事業を実施していますが、遠賀郡4町の行政は、一切、財政的な支援を行っていません。また、郡内に点在する他の地域活動支援センターに対しましても、それぞれの施設における事業運営の方法から行政の支援の仕方まで多様であり、いずれも町の事業であるため、統一した事業の実施方法、支援方法を考えていかなくてはいけないという共通の認識を4町で確認しておるところです。そのような視点から、行政が特定の法人にのみ、財政的に手厚い支援をするのはいかがと思っております。

4点目の、3と4の回答については協議が必要と思いますが、障害者にやさしい町長の決断をお聞かせください、とのお尋ねですが、先日、はまゆう会より提出していただいた図面を持って、福祉課職員と学校教育課職員が、水巻南中学校に出向き、校長立会いのもと、学校現場の影響等を調査に行っております。その際に、はまゆう会が考えている施設の増設を計画どおりに行えば、クラブ活動で利用している運動場を大幅に削ることとなり、また、現在、体育大会等の大きな学校行事の際に、来校する保護者などの臨時駐車スペースが確保できなくなるという問題が出てまいります。更に、学校側としては、現在、計画中の給食センター建設に伴い、当該箇所へのテニスコートの移設なども考えていることから、現段階では、確実なことを申し上げられませんが、はまゆう会が要望する面積どおりに、水巻南中学校グラウンドの敷地を提供することは、困難な状況となっています。しかし、今後の協議により、二つの事業所併設の事業所建設が実現する場合につきまして、地域活動支援センター部分につきましては、何らかの支援は必要という考えを持っています。以上のように、現段階で回答できる範囲の回答を、遠賀郡4町協議の上、はまゆう会に提出したこと、および、請願の件については、決して無視しているわけではないこと、当町だけが請願の回答に否定的だという事実はありませんので、そのことをご理解いただきますようお願いいたします。いずれにしましても、この件につきましては、他の事業所の支援とのバランス等を考える必要がございますし、当町だけで決定、解決ができるものではございませんので、今後も遠賀郡4町で、検討を重ねて参りたいと思います。

議長(入江 弘)

これより再質問をお受けいたします。志岐議員。

4番(志岐義臣)

4番、志岐です。町内循環バスについて、町全体の公共交通体系を根本的に見直し、将来的に町全体でコミュニティバスの循環するという答弁を12月の定例会でされていますが、例えば北部地域の北九州市営バスを利用されている方は、折尾駅に通勤、通学で通っております。せっかく見直し、100円の循環バスを導入しても、利便性にかけていれば何にもならないと思います。現段階で、利用上の便利さや、路線等が想定されていればお聞かせください。100円循環バスを全体に走らせることが実現されれば、現在、走っている福祉バスは路線が重複となるため廃止も避けられないと考えられますが、お年寄り、障害者、妊婦検診での利用者は、現在、無料が往復200円になります。毎日、病院やデイサービス、また老人憩いの家等に通ってある方もたくさんおられますが、その方々は、毎回200円、1カ月に4,000円から6,000円も支出するようなことも少なくないと思います。町長は別途、この方々への補助なども考えておりますか、この補助は公共交通の法廷協議会での論議ではなく、町長の政治姿勢によるものと、問いになりますがいかがでしょうか。この場合、町からの持ち出しは町の単独費用となるわけですが、今の利用状況を見ても年間1千万から、2千万もあるかと思われますが、これらの財源は、どこから捻出するおつもりですか、お聞きしたいと思います。この100円循環バスについて、実現の可能性はありますか、法定協議会の論議ではなく、町長自身のイエスかノーでお答えください。以上です。

議長(入江 弘)

町長。

町長(近藤進也)

志岐議員の質問にお答えします。先程、当初の答弁でもありましたように、法定協議会の中で、議論することでありますので、今後の細かい点につきましても、私ができるできないということではなく、やはり、議会の協力をいただきながら、住民の方のご意見も含めた、そういう法定協議会の場で検討する内容となってまいりますので、その後においても、また議会に報告させていただきたいと思います。

議長(入江 弘)

松岡議員。

3番(松岡章)

吉田ぼた山有効利用について、町長はどうしてJリーグサッカースタジアムにこだわっているんですか、それと検討委員会、2年間かけて町民代表、または議会代表が集まってやっています。時代が変わったということは、かえってですね、田中町長のときには、まだ時期早々とありました。それから、老齢化、少子高齢化が急速に進んでいます。今こそ私はこの委員会を再発足して、現実的にやっていくと、やっぱり町民が望んでいるものから優先的にやっていくと、夢が夢で終わるようなことじゃなくして、やっぱり私は、財政的にもスケールの大きなものからやるんじゃなくしてですね、身近でできるもの、そして高齢者、また子どもが喜ぶことから手がけていく、そして補助金とか、いろいろ寄付金等を生かしてですね、できるだけ少ない金額で財政的にも、そういう面でやっていただきたいとこう思っております。特にですね、団地の問題、ぼた山をどうするかということで、優先順位がたくさんありますけども、全部、私は検討委員会の発表の分見たら、いいこと書いてあるなと、しかし、この分については、ちょっとまだ時期早々じゃないかというようなこともあります。とにかく、風呂ですか、そういうものとか、また、やっぱり年寄りの人とか若い人が一緒になって、いろいろな行事をやりながら楽しんでいく、それも、広っぱをうまく利用して、ゲートボールとかグランドゴルフとか、また、いろんな方法があると思うんですよね、広いから、サッカーっち言うよりも子どもができるようなサッカーの細かいのを作っておくとかいうようなことも、私は大事ではないかと思うんです。とにかく、私自身は、委員会を白紙に戻す、それから、それを基本にしないで、もっかい全部見直すと、それこそ本当に無駄じゃないかと思うんですが、だからやっぱり、今までやったことを土台にして、さらに良くしていく、行政改革は必要です。必要ですけど、やっぱり住民が今、望んでいるものは何かということも優先順位をやっぱりやっていかないと、それはJリーグサッカースタジアム、これは本当にできたらいい、そして、やっぱり北九州市に全面100%やってもらわないかんけどね、そういうことに町長はうたっとると思いますけども、町長、今、言った考えをどう思うか1つお答えください。

議長(入江 弘)

町長。

町長(近藤進也)

松岡議員さんの質問にお答えしますが、先程、申し上げましたように、今後、検討委員会を立ち上げて、その中で議論していく内容でございます。今、言いました、これまでの吉田ぼた山跡地、活用の検討委員会で、いろんな良い内容が、確かに提案はされております。しかし、全てが財源が伴うものでして、サッカー場に関しましては広大な12万坪の中の一角であります。全てぼた山をそれに提供するというものではなくて、一部そういう夢があってもいいんではないかと、それと住民からの要望もあって、私は公約に揚げさしてもらいました。勝手にですね、私が思いつきで発想で述べたものではなく、そういう希望も多いことから、今のスポーツ界で青少年が1番熱心に取り組んでいるのがサッカーでありますし、小学校におきましても、中学校におきましても、やはりサッカー熱は衰えることがありません。そういったことから、ぼた山で伴う温泉施設につきましても、今からその財源をどうするか、あるいは、吉田団地建て替えにおきましても財源が伴う、そういう大きな課題にですね、今のところ検討する余地がないということを言っているわけじゃありません。今後とも議会からの提案を踏まえ、いろいろ今後、検討していく課題だというふうに考えておりますので、そのことを汲み取っていただきまして、ご理解をいただきたいと思います。

議長(入江 弘)

志岐議員。

4番(志岐義臣)

先程、ご質問いたしましたが、福祉バスを廃止した場合は、お年寄り、障害者、妊婦検診という利用者の方に対しての補助をどうするかということは、町長は、これは、現段階では、するかしないかは、これは決められると思います。法定協議会にかけなくても、これは所信で、そういうふうな、決められると思いますが、これは、どうされますか、それと先程、関連しますが、ぼた山跡地利用ですが、Jリーグ、どっかお当たりになったんですかね、どこのJリーグかなにか、それを聞かしていただきたいと思います。そして、これも一旦、検討委員会があって非常に費用がかかっておりますけど、また法定協議会を作るということになれば、また、2度の費用がかかって無駄にならないかと思いますけど、どうでしょうか。

議長(入江 弘)

町長。

町長(近藤進也)

志岐議員さんの再度の質問に対しまして、町内循環バスの取り扱いについては、今後の法定協議会で協議するというふうに考えておりますので、先程、お年寄りにやさしいバスのあり方、あるいは、いろんな交通体系の方法にありましてもですね、すぐ取り組めるものについては手直しも必要ですし、改善してまいらなきゃいけないと思います。しかし、新たな循環バスの導入においては、今後の法定協議会の中で議論してまいりますので、そのときに是非、先程のようなご意見を賜りたいと思います。それからJリーグについてはですね、先程も申しましたように、相手に当たったとかいうことじゃなしに、当初から北九州市がですね、Jリーグに関心を持ってたわけじゃありません。やはり本城の陸上競技場を、陸上競技場という併設した中でサッカーをやっておりまして、いずれはJ2にあがりますと手狭になることは承知していました。そのサッカーに対して、関心があるかないかという考え方の視点の捉え方でありまして、それを具現化するためには、やはりJ2にあがればJ1を目指すしかないと、J1に目指すならそれだけの規模のスタジアムがいるんだと、そういう視点にたって、私は提案をさしてもらったわけです。あくまでも相手とどうのこうでなくて、私どもが主体をもって建設するものではなく、誘致というのはあくまでも相手さんのあることですから、こちらが一方的に建ててくださいということも、お願いできるかどうかは、今後のですね、議会の協力を得ながら建設的な議論の中で進めてまいりたいとこのように考えております。

議長(入江 弘)

松岡議員。

3番(松岡章)

町長は、Jリーグサッカースタジアムについてですね、高いハードルがあると、この高いハードルは何ですか、それから、だいたいいつごろできるんだというのがないとね、これこそ大事な水巻町の財産である跡地をいかに生かすか、私はですね、今、えぶり山荘で1千万近く維持管理費がかかっているということとかですね、それからCO2削減では、政府も25%削減するんだと、特に公共事業については力をいれている。また、一般住宅もそういってます。エコ住宅もやっていくということで、これも補助金つくようになっています。私はですね、先程もいったように優先順位を作ってね、そして安くて、みんなの喜ぶこと、一遍に大きなスケールでやるんじゃなくしてですね、できることからやっていくと、そして拡張していくということが、私は大事じゃないかと思います。やっぱり、せっかくあれがあるのに、いつJリーグサッカースタジアムができるかわからない、それよりも小さな金で補助金できて、そして、みんなが喜ぶものから先にやっていくことのほうが、私は実現性可能じゃないかと思いますが、町長、どういう思いですか。

議長(入江 弘)

町長。

町長(近藤進也)

すべて、議員さんの質問のとおりにお答えができるかどうかは、それぞれ見解が違いますので、私としては高いハードルが何かといいましても、それは、今後の課題でありまして、その方向性というものを、まず、理念として掲げて、そして、皆さんと一緒になってですね、その夢の実現に向けて取り組んでいただくという作業が、まず必要です。今後の進め方については、今しばらく時間をいただいてですね、その中でまた報告してまいりたいと思います。また、大切な財産といわれましても、これまでに生かされることなく、宝の持ち腐れというか、そういう見方もされても困りますが、大切な財産であればこそ、この町をどう生かしていくか、それは、えぶり山荘に金が掛かりすぎるという点もありますが、財政指数を伴わない開発、水巻町の持ち出しがいかに安くてすむか、そういったことも含めてですね、やはり、他所がそういう提案をなさったら、どうぞ、うちの工場団地がとなりにありますけど、残されたぼた山も工場団地では、公害をもたらします。地域からの公害に対する苦情も多くありました。操業停止に追い込まれた産廃処理場もありましたし、私どもすぐそばにおります片山の住民、そして、泉ケ浦、鷹見台が大変大きな被害をこうむって、これまでに陳情書等を対応してまいりましたけども、それは、議会としても承っておると思います。そういったなかで、今後のあり方としては、財政指数は伴わない、そういった開発もあっていいんではないかと、そして12万坪の広大な敷地の中の一角にですね、やはり青少年の夢をはせるような、そういう施設ができてもですね、かつて大分県の中津江村がサッカーコートができまして、ワールドサッカーに向けた取り組みをなさいました、あれで一躍、中津江村に対しての国からの大きな補助金がおりて作られたわけですけど、そういうことが地域活性化にどのように繋がるか、そういう思いの中でやはり、皆さんと一緒にですね、今後、検討に向けて取り組んでまいりたいとこのように考えております。以上です。

議長(入江 弘)

川本議員。

2番(川本茂子)

まず、最初の町長の公約、女性の登用政策についての中のですね、町長は副町長が辞任されることは想定していなかったので、行政が麻痺するので、女性じゃなくて男性でもいいんだという考え方で、前回の議会のときに男性、副町長を案件として、だしたということでございましたけども、町長に立候補する以上、公約に掲げた以上は、自分が通らないという目的ででる人は1人もいないと思います。通りたいがために必死で闘われて、町長はこの町長の席を勝ち取ったんでございます。その中の公約として、副町長は女性だとはっきりうたっているので、もう、前副町長がやめるのは想定にあったと思います。その中で、行政が麻痺して、急だったから、男性、女性にかかわらず、私は男性を登用したと、登用の案件をだしたと、このように回答を前回のときもされております。これは、おかしなことで、町長が、副町長を、また、女性を登用したいというようなことを公約に出された以上は、もう心の中できちっとですね、どういう人を、もし自分が町長になったときは、どの人を候補に選ぼうかというのはですね、考えの中にあって当然だったと思います。想定外だったというね、前副町長がやめたことをですね、非難するような言い方は、これは間違いだと思いますが、そこら辺はどう思うかということをお尋ねします。それと、3番目の下の回答の、4月の人事の問題で、女性管理職を大いに登用したい、20%を目指して遠賀郡の中でも1番少ないという、この答えはですね、立派な答えだったと思います。是非ですね、これは実現可能にしていただきたいなと思っております。それからですね、精神障害者の件でございますが、本当に、このはまゆう作業所というのは、家族会から、20年前に発足してですね、コツコツコツコツ、滑石小さな民家から始まってですね、本当トイレも1個しかない、本当に男女が共有しているようなところから始まって20年間かかって、本当にいろんな請願、要望書をですね、各町に出して、補助金がついてですね、今のやっと、認識が20年たって、精神障害者も自立支援法の方で一元化というですね、この法定が徐々に整いつつありますけども、この精神に対しては、1番遅れているというのは、どこの見方も一緒です。だから早くからですね、この請願とか要望というのはですね、各町に出されております。その中でコロニー建設をということをですね、きちっと言われていてですね、これが全4町でも採択をされているわけです。今、始まったことではありません。そういう意味で、コロニー実現をですね早くから、この要望、請願、町長たちに出されていたことで、やっと活動支援センターというのもですね、この地方に下ろされてきて、きちっと支援センターを作りなさいということで、この4町が、水巻町が率先してですね、この支援センターの場所も提供し、精神作業所も提供した経緯がずっとあります。この20年間。その意味でも、このコロニーというのはですね、今さっき、いろいろ法律的なことを言われてました、ワークと支援センターは別だから、もう駄目なんだというですね、回答、この施設はできないんだと、そしてよっと検討したら、給食センターも作らなくちゃいけない、PTAの駐車場もいるんだ、だから水巻町は、あそこは貸されないんだというような、なんか、紋切り的な答えがでてきました。本当に先人が作ってくださったですね、水巻町が率先してきたですね、精神障害者に暖かい施設を、水巻町がやってきたことを、このチェンジする、近藤町長に代わってですね、代わった途端に、いやできないんだと、ここはできない、そして、他の3町ともですね、話し合いもやっていないと、他の3町の町長、私たちも広域にでてますけども、いろんな要望書もだしました。緊急急病センターがなくなるということで、あそこを貸して欲しいという要望書も広域の方にもだしました。そのときの代表理事だった、木村理事はですね、あそこ、結果的には駄目だったんですけども、ちょっと趣旨が違うのでということで、あれは駄目になりましたけども、それは十分に考えてますと、精神障害者の人が困ってるということは、ずっと考えておりますと、だから私たちは、それが、しっかり音頭とって協議会をもたれていけば、協力いたしますとですね、はっきりですね、広域の方のときもお答えをいただいております。そういう意味でですね、この請願者であるですね、精神障害者の方たちはですね、水巻町が一番、温度差が低いと、近藤町長、新町長がどうも腰が重いという、そういう受け取り方をされております。いろんな、こちらは支援できるけど、こちらはできないという、いろんなことがありますけども、これは、前々からの精神障害者に対する施設を充実して欲しいというのはですね、前々からあったことでございますので、早く町長もですね、4町の町長たちと、しっかり協議をね、なされて、これを実現する気持ちは今、あるのかないのか、もう一度その辺をお尋ねしたいと思います。

議長(入江 弘)

町長。

町長(近藤進也)

先程、答弁でも縷々詳しくは述べさしていただいたように、各町の町長の考えというのは、あくまでも4町の協議が整ったうえでと、いうことになっておりますので、わが町の、水巻がですね、単独で行う形にはなれないということは申し上げたとおりです。積極的に進めていきたいという考えはありましても、なんせ、行革を進めてる中での財源をどうするかという捻出の問題がありますので、あくまでも、1町1町の町長とお話しましたら、皆さん回答が重い状態でした。それを私だけがという、さもありなんで言われますけども、それは他所の町のことを悪くいうつもりはありませんが、他所で私のことを、どのように評価されているのか分かりませんが、私はこの件について、悪く話し合ったこともありません。話は一方的にどういうふうになってるのかと、今後の取り組みどうするのかということは、尋ねてまいりましたので、それ以後につきましても、やはり、福祉に対する熱意が足らないとかいうふうに批判されるような覚えはありませんので、そのことをおくみ取りください。それから、また滑石から始まった経緯も、私知ってます。私も北九州のほうで福祉作業所をやっておりますが、そこは、地所努力がまず基本にたってそれから理事会がどのくらい負担するか、あるいは利用者がどのくらい負担するか、その中で、行政の補助金がいくらなのか、そういったことを確信しあって、今、私どもも進めているところです。そういう事業所独自のやはり努力と、それからご父兄、保護者たちのご理解、また、それに取り組む理事者たちの取り組みによってですね、その中でやはり行政もどういうことができるのか、やはり今、1度検討してまいらなきゃいけないということで、私は前向きに考えてまいりたいというふうに考えております。

議長(入江 弘)

町長、女性の登用の件。

町長(近藤進也)

女性の副町長の件につきましては、管理職、20%の登用に向けて取り組んでるとこですが、副町長も総務課長も任期がありましたので、私がなったので、首というわけにはいきません。あくまでも、任期半ばにおいてもですね、今後においてどう取り組んでいくかは、副町長がおる中で進めていく課題です。また、副町長がいなくなったところで、総務課長とも協議しなきゃいけない、勝手に私が副町長とはいいましても、いきなり県から連れてくるとか、あるいは、今いる管理職の中から選ぶにしても、やはり議会のご理解ももらわなきゃいけない状況ですので、急場しのぎというわけじゃありませんが、すぐにでも対応できる方ということでは、経験豊富な方をあてるしかなかったというのが現状であります。副町長をあきらめたわけではありません。必ず実現に向けて取り組んでまいりたいとこのように考えております。

議長(入江 弘)

川本議員。

2番(川本茂子)

是非ですね、女性登用をですね、大いにチェンジの方向で進めていただきたいと思っております。先程の福祉の方たちには、やさしいんだと自分はですね、だからそんな考えはないと言ってますけども、なんとなく請願者側の当事者からしたら、とっても温度差が低いということを耳にしておりますので、そこら辺をもう少し考慮されてですね、今後、積極的に町長が音頭をとってですね、水巻町の場所で駄目ならば、じゃ、どこにするのかをですね、話し合いの課長会議の中でも、是非進めろと、早急に進めていけということをですね、推し進めていただきたいと思います。もう1度お答えお願いします。

議長(入江 弘)

町長。

町長(近藤進也)

川本議員さんの、そういった貴重なご意見に対して、積極的に私も取り組んでまいります。その姿勢だけはよく見ていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

議長(入江 弘)

2番、新水会、吉岡議員。ちょっと暫時休憩します。

午前11時10分 休憩

午前11時17分 再開

議長(入江 弘)

再開いたします。2番、新水会、吉岡議員。

9番(吉岡 正)

新水会の吉岡でございます。会派を代表いたしまして町長に冒頭質問を行いたいと思います。まず、最初に水巻町の財政の状況についてということで、お尋ねをしてまいりたいと思いますが、水巻町の財政を取り巻く環境は、非常に厳しく楽観を許さないものでありますが、そこで町長に財政への認識を問うものであります。今、現在の財政に対し、どのような所見をお持ちなのか、お尋ねをしたいと思います。私は水巻町に限らず、地方公共団体の財政は、小泉内閣の三位一体の改革により、疲弊しているうえに、一昨年のリーマンショックにより、経済が未曾有の不況に陥ったこと、これが大きな原因だというふうに思っております。10年前の平成12年の水巻町に対する地方交付税は、31億円、県からの繰り出し金は、10億円、財政の規模は一般会計だけでも95億3千万でございました。それが本年度は地方交付税が21億円、県からの出資金は5億円、財政の規模は80億7千万円と激減をしております。このような状況の中、行財政改革により、行政サービスの向上を図りながら、行政運営を行ってまいった諸先輩に敬意をはらうものであります。今年度こそ、一般会計におきましては、基金の取り崩しをすることなく、予算が組めたというような状況でございますが、しかし、これも、民主党の参議院選挙に対する政策が多大に影響しております。1兆1千億円の地方交付税の割増、7兆円に及ぶ臨時財政対策債の割増、平成22年度、単年度をとりますと、安心して行政運営ができるだろう、しかし、これも一般会計だけでございまして、特別会計におきましては、一般会計から国民健康保険に3億7千万円の繰り出し、やっております。非常に水巻町の財政は厳しい、この現状を町長は、どうお考えなのか、町長の認識を問うものでございます。さて、今現在の財政は、臨時財政対策債でもっているといっても過言ではないと思いますが、今後の財政について見通しをお伺いしたいと思います。平成20年度、経常収支比率99.7、議会で中期財政計画をいただきましたが、それを見ましても、常に経常収支比率は95を超えております。財源のない政策というのはありえない。私は、思っております。町長は自主財源の確保と、速やかな第2次行財政改革を実行しなければならないと思いますが、町長のお考えをお伺いいたします。

次にお伺いをいたします。平成22年度の当初予算提案説明の中に、町長の公約についての文言がございますが、2ページの終わりのほうからですね、これらの公約の実現につきましては、すぐに実施できるもの、またこれまでの計画の見直しや、行財政改革の答申も含め全体的な事業評価を行うなど、多少時間をいただきながら、十分な調査や検討を重ねたうえで判断すべきものである、考えておりますと、公約というものは本来、町長に立候補されて、行政の長になられようという人が、自分の公約について十分な調査や検討をしていなかったのか、今からするのか、住民は町長に投票をされた5千何人の人は、町長が掲げられた公約を信じて、投票された方も多数いらっしゃる。これは、こういうことはないんではないかと、町長が実現できると思って、公約を掲げられただろうと思いますので、町長の公約についての質問をしてまいりたいと思います。チェンジみんなでつくろう新しい水巻、その中で、先程から問題になっております、Jリーグサッカースタジアム、これについては、若い人への夢を、できればいいなあと、私も思いますが、もし、これが北九州のギラヴァンツ北九州を誘致するということであるとするならば、現在の北九州の状況から考えまして、それは99%無理だろう、北九州では小倉の西日本総合展示場付近、門司の競輪場跡地、八幡西区の工場跡地、有力な候補地が3箇所もございます。交通のインフラから申しましても、吉田ではとても勝てないというふうに、私は思っております。万が一、百歩譲って、千歩譲って、町長の公約のとおりに、サッカースタジアムが誘致をできたにしても、今度は、ランニングコストというのが出てきます。運営していくのに、札幌ドームでは年間10億円、1番安い鹿島サッカースタジアムでも年間2億6千万円のランニングコストが要ります。その中で、地元に施設があって、1円もランニングコストを負担をしないということは考えられませんので、10分の1負担しても、1番安い鹿島スタジアムでも年間2,600万円の財源の負担が必要となります。この財源はどっから持ってくるのか、経常収支比率は95%以上でございます。100万円あったら95万円はもう行き先が決まっております。そのような状況の中で、こうゆう財源どこから持ってくるのかということを、まず、町長にお尋ねしたいと思います。それから2番目に女性の政治参加を勧め、管理職への登用を増やし女性副町長を誕生させますと、12月議会の答弁では緊急事態でございましたと、副町長と総務課長がやめられて、今の状況では、行政経験の豊かな人を提案したい、いう町長の意向でございましたが、現時点では有能な総務課長ができ、私としては町長の公約である女性副町長の誕生、提案とういものを待ち望むものであります。町長のお考えをお伺いしたいと思います。次に北九州市との合併問題は合併のメリットとデメリットを明確にして、最終的には住民投票で決めます。いう公約もございます。この合併のメリットとデメリットはいつまでに明確にされるのか、住民投票はいつごろ予定されているのか、合わせてお伺いをしたいと思います。私は今まで述べたことよりも、今から述べる生活に密着した問題、水道料金を北九州市並みに引き下げます。現行より30%、年間平均2万3千円を引き下げます。このことについては、相手がどこなのか、そういう交渉が進んでるのか、いつまでにできるのか、それから、もし、合併協議が整わない場合は、水巻町単独でのこの公約をやれるのかどうか、水巻町単独でこれをやりますと、年間3億円の負担となります。これは、相手のあることですから、少なくとも、行政の長として、執行者として、町民にこういう公約を掲げる以上は、きちんとした道筋や財源を示す必要がある。そのことを町長に問いたいと思います。次に先程から問題になっておりましたが、誰もが100円で乗れる町内循環バスを走らせますと、これは、交通協議会の中で検討していく問題だから、今答弁できませんよ、という町長のお答えでしたが、これも、本来、公約として掲げられているわけですから、このことについては、自分の道筋なり財源の問題なり、自分での思いがあると思いますので、是非とも町長の答弁をお願いしたいと思います。それと、申し上げておきますが、循環バスとなりますと、1台だいたい1,500万くらいのランニングコストがかかります。3台ですと4,500万から5,000万の負担になる。3年間は国の補助があって、半分は負担してくれるそうですが、3年で終わる事業じゃない、3年以降はすべて町の持ち出しになるんだと、先程から何度も申し上げておりますように、財政の状況は、経常収支比率で95%だということを頭に入れて是非とも答弁をお願いしたいと思います。それと、もう1点、子どもの医療費無料年齢を小学校6年生まで引き上げます。いうのも公約に入っております。これは、今年度から小学校3年生まで、医療費は無料化をいたしますが、その財源だけでも2,100万円の負担となります。これを6年生まで引き上げるとなると、いくらの負担となるのか、そして、この公約については、いつから実行されるのか、縷々述べてまいりましたが、この公約については財源を伴うものである。財源の裏づけのない公約、政策というのは、ありえないということを、是非ともお考えいただいて答弁をお願いしたいと思います。次に、今後の行政運営の方向性ということで、町長に質問してまいりたいと思いますが、その中で合併についてどう考えるか、町長の公約の中では北九州との合併を推進していくんだ。いうふうに読み取れますが、現在の状況を見ますと、北九州市は、おそらく水巻町との合併は望んでいないだろう、なぜならば、政令都市の基準が70万に下がった、1つは、リーマンショックの影響で財政の状況が非常に悪い、それに伴って生活保護がものすごく増えている。いわゆる自分の市の財政を賄うだけでも、精一杯の状況である。これは、今の北九州市の現状だろうと思うんですね、私たち新水会は先週の水曜日でしたか、大雪の降るときにシンポジウムに行ってまいりました。道州制のシンポジウムです。九電の会長の松尾新吾さん、そして元鳥取県知事の片山さんのシンポジウムに行ってまいりましたが、その中で痛切に感じたのは、やはり、地方自治体の行政能力の向上を図らないと、民主党の政権では地域主権だ地方分権だ、財源もやります、その代わり、あなた方きちんとやってくださいよという方向性になっておりますので、私としては、やはり水巻町が単独で行政運営していくということは、非常に限りがあるんではないか、行政能力の向上を図るのであれば、やはり合併という問題は避けて通れない、いうふうに思っておりますので、そこで町長の見解を問いたいと思います。合併問題について、どうお考えになるのか、町長のお考えをお伺いしたいと思います。それから成長戦略について、町長のお考えが、もしも、それでも水巻町単独でやっていくんだということであるとするなら、私が1番愕然としたのは、水巻町の子ども手当てのときに15歳以下の子どもが4,100人しかいない、この水巻町の中で、将来は見えてるような気がするんですよね、それでもやっていくんだということであるならば、どういう成長戦略でやっていくのか、水巻町、どう単独で運営していくのかというのが、町長の大きな課題でもありますし、腕の見せ所でもある。町長のお考えをお伺いしたいと思います。以上をもちまして新水会の代表としての質問を終わります。町長の明解な確実な答弁をお願いいたします。

議長(入江 弘)

町長。

町長(近藤進也)

新水会の吉岡議員の質問にお答えします。はじめに、水巻町の財政の状況について、の質問ですが、1点目の、「現状」についてのお尋ねです。直近の決算であります平成20年度一般会計決算をみてみますと、決算規模では歳入歳出とも平成19年度を大きく上回り、平成16年度以来4年ぶりの80億円台となりました。主な理由といたしまして、小学校の耐震補強工事や防音工事、コミュニティ無線整備などにより普通建設事業費が大幅に増えたことのほか、職員退職者数の増加による退職手当の増に伴う人件費の伸びなどが挙げられます。また、一般会計の硬直化の一つの要因である特別会計等への繰出金についても増加の一途をたどり、特に平成20年度は後期高齢者医療制度の創設により、平成19年度に比較して約2千800万ほど増加し、総額で約11億8千500万円となりました。決算では、財源不足を補てんするため、財政調整基金を1億3千万円取り崩すとともに、退職手当に充てるために退職手当準備基金からも1億3千万円を繰り入れ、どうにか黒字決算を確保したところです。平成21年度の決算見込みにつきましては、人件費や遠賀中間地域広域行政事務組合への負担金の減額を見込んでおりますが、増加傾向にある扶助費や繰出金は平成20年度を上回り、経常的歳出は増えるものと見込んでおります。歳入につきましては普通交付税の伸び以上に、景気低迷の影響により町税の大幅な減収に加えて地方譲与税や自動車取得税交付金などの減により、経常的な一般財源は平成20年度を下回るものと見込んでおります。最終的には、地方交付税の振替えとなります臨時財政対策債が1億5千万円ほど増額になったものの、退職手当準備基金を平成20年度と同額の1億3千万円を繰り入れる決算になるものとみております。平成22年度につきましては、当初予算での比較になりますが、「子ども手当」制度の創設により扶助費が大幅に伸びたものの、予算規模は平成21年度の当初予算と同規模になっております。歳出では、退職者減により人件費が1億3千万円ほど減額となったほか、学校の耐震補強工事など大型の公共工事がないことから普通建設事業費の大幅な減額や町の借金の返済にあたる公債費などが減となっています。一方、歳入につきましては景気動向を反映して町税が2年連続の減収となったものの、地方交付税や臨時財政対策債が増額となっております。このように、平成22年度は、歳入歳出面でのさまざまな要因により基金を繰り入れずに当初予算を編成することができましたが、平成18年度より本格的に取組みました行財政改革により職員数削減や業務委託の推進のほか、入札制度改革、町税等の徴収率向上対策、使用料の見直しなどの効果も少なくないと考えております。そこで、町の財政状況を判断する指標の一つであります経常収支比率の推移を見てみますと、平成18年度91.4%であったものが、退職手当や扶助費の増加などに伴いまして、平成19年度96.5%、平成20年度99.7%と悪化しております。この経常収支比率は、人件費や扶助費、公債費など経常的に支出する経費に、町税や地方交付税、地方譲与税などの一般財源がどの程度充当されているかを見るもので、比率が低いほうが財政構造に弾力性があるとされております。平成21年度決算見込みにつきましては、若干好転するものの98%台を想定いたしております。このように本町は、近年100%に近い数値となっており、使途が特定されずに自由に使える収入は、人件費や扶助費、公債費など義務的あるいは経常的な経費に大部分を使用せざるを得ず、財政的には硬直化が顕著であり、将来の町づくりのための投資的事業や町独自の新規事業については、基金を取崩すなどしなければ実施できない厳しい財政状況であるといえます。

2点目の財政見通しについてですが、本町における財政見通しにつきましては、平成21年度決算見込みを反映した「今後10年間の財政収支見通し」を6月議会にてご報告したいと考えております。昨今の企業業績や雇用、消費など低迷が続く経済環境に加えて、政権交代により「子ども手当」をはじめとした新たな制度創設やこれまでの補助金制度の見直しなど、国の動向や社会情勢の変化に地方自治体の行財政運営は大きく左右されることから、将来の財政見通しをたてることが非常に難しい状況になってまいりました。現時点での見通しにつきましては、財政状況に大きく影響する町税収入が、先行きの見えない経済状況やこれまでの決算の推移、人口の減少などからも、ここ数年で大幅に伸びることは期待できません。また、地方交付税につきましても、その原資である国税が大幅に落ち込んでいることから、今後増加することは想定できません。そのため、歳入の主要な柱である町税と地方交付税など経常的歳入は平成22年度以降も引き続き厳しいものと見込んでおります。一方、歳出につきましては、平成23年度に退職者数が増えることにより人件費が一時的に増えますが、平成24年度以降は職員数の削減などにより大幅に圧縮されていくものと見込まれます。しかし、扶助費のほか事業の進捗に伴う公共下水道事業への繰出金が増加するほか、国民健康保険や後期高齢者医療への繰出金についても医療給付費総額が伸びていることから今後も増加していくものと思われます。投資的経費につきましては、ここ数年、学校等の耐震事業以外は事業費を圧縮してまいりましたが、今後も小中学校の耐震補強工事を最優先に計画どおりに実施してまいります。また、大型の新規事業といたしましては中学校給食調理施設建設事業を予定しておりますが、建設のための設計費等につきましては6月議会に提案させていただき、平成23年度に施設整備を行いたいと考えております。また、中学校給食実施に伴いまして、経常経費として調理業務などの運営経費に加え、給食費に係る就学奨励援助費が増加することが考えられることから、効率的な事業運営を図っていく必要があると考えております。このように新年度以降も予断を許さない厳しい財政状況でありますが、持続可能で安定した行財政運営を行っていくため、行財政改革行動計画を確実に推進し、これまで以上に効果的かつ効率的な行政サービスの提供を図ってまいります。

次に、町長の選挙公約について、のご質問にお答えします。私の選挙公約についてその実現性と、財源に関するお尋ねですが、具体的に公約を述べながら併せてお答えいたします。私は、昨年10月の町長選挙におきまして「チェンジ・みんなでつくろう新しい水巻!」を合言葉に「町政を変えます」「生活を支援します」「若い人へ夢を」という大きな3本柱を中心に公約を掲げ当選させていただきました。公約の1番目の「町政を変えます」に関して具体的な項目といたしましては、町長給与の30%カットや特別職の2度目の退職金廃止のほか、女性管理職を増やして女性副町長を誕生させること、町長公用車の廃止、町長室を1階に移すことなどです。2番目の「生活支援」に関する公約は、水道料金を北九州市並に引下げて年間平均2万3千円を引下げることや100円でだれもが乗れる町内循環バスの運行、などを掲げております。3番目の「若い人へ夢を」に関しましては、子ども医療の小学校6年生までの引き上げや中学校給食の親子方式での早期実現、吉田ぼた山跡地にJリーグサッカースタジアムを誘致し、併せて少年サッカー場や野球場を整備することなどを公約として掲げたところでございます。これら公約の実現につきましては、すぐに実施できるもの、また、多少時間をいただきながら関係機関との協議が必要となってくるもの、制度設計を含め実施に必要な財源確保を図ることなど、十分に検討を重ねた上で慎重に判断すべきものがあると考えております。公約の中で、直ぐに実施できるものにつきましては、私が先頭となって行財政改革に取組んでいく姿勢を示すため、まずは私自身の給与30%削減と町長公用車運転業務の委託を廃止いたしました。また、今後検討進めていくものといたしましては、「町政を変えます」との公約の中で、町三役の2度目以降の退職金の廃止については、副町長および教育長と協議を行い、同意を得た上で条例案を提案したいと考えておりましたが、現在、副町長は欠員の状態ですし、年内を目処にと考えております。また、女性の登用については、平成25年度までに役場における係長以上の役職者に占める女性の比率を20%とする目標を掲げています。これからの行政は、あらゆる政策分野に男女共同参画の視点を反映させていかなければなりません。そのため、女性の管理職を増やすなど積極的な女性登用を図り、女性副町長の誕生を目指したいと考えております。

さらに、町長室の庁舎1階への移設に関しては、移設に関する費用面や現在の町長室の有効利用も含め、どの様な形態での設置が最も効果的なのかを今後さらに具体的に検討し、なるべく早く実施したいと考えております。

次に、「生活支援」に関する公約の中で、水道料金を北九州市並に引下げることにつきましては、予算提案で基本的な考え方と施策を述べました様に、水道事業の北九州市水道事業との統合により、水道料金引下げの公約実現になると思いますので、統合の条件でもあります、水道事業における多額の負債の返済計画をたてながら、今後とも北九州市水道事業との統合を積極的に進めてまいりたいと思います。また、100円でだれもが乗れる町内循環バスの運行については、12月議会でもご説明申し上げたとおり、今後、法定協議会を設置した上で、町内の公共交通体系を根本的に見直す予定でありますので、その中で実現可能な計画を策定したいと考えております。なお、コミュニティバス運行に伴う財源ですが、毎年の運行経費の財源については、年間経常費用から運賃収入を差引いた赤字分につきましては、国の地域公共交通活性化再生総合事業に採択された場合には3年間の補助制度がありますが、4年目以降は町の一般財源で賄うこととなります。また、バスの購入費の財源については、国の補助金を活用できないか、また、福祉バスの車輌をコミュニティバスに利用できないかなどさまざまな課題もありますが、現在、調査研究中であり、なるべく町の財政負担が少なくなるように検討してまいりたいと考えております。

次に、「若い人へ夢を」に関しての公約のうちですが、子ども医療の小学校6年生までの引き上げについては、現在、子ども医療制度は、県の補助制度に加え、町単独分として、入院および通院の際の一部自己負担の廃止、所得制限の撤廃および対象年齢を小学校3年生まで引き上げた上で実施しております。非常に厳しい町の財政状況ではございますが、子ども医療の対象年齢を小学校6年生まで引き上げることにより、子どもの保健の向上と福祉の増進を図り、同時に子育て世代の負担を軽減することで、若者へ夢を与えるという私の選挙公約を実現させたいと考えています。また、財源については、平成22年度の当初予算において、小学校3年生までの分として、子ども医療制度の町単独分に係る費用、2千100万円を計上しております。こちらにつきましては、平成20年10月からの、県の乳幼児医療に対する補助拡大により、それまで町が独自に給付を行っていた医療費の負担が年間約1千700万円軽減されることとなりましたので、これを主な財源としています。ただし、対象年齢を小学校6年生まで引き上げた場合の費用については、国民健康保険加入者の医療費から推計したところ、年間約1千800万円の新たな町単独の財源が必要であると見込まれますので、現行制度における費用の実績をふまえながら、新たな財源を今後の財政計画のなかで確保した上で、実施に向け検討を行っていきたいと考えています。また、中学校給食の親子方式での早期実現、につきましては、昨年9月に、「水巻町立中学校給食のあり方に関する検討会」より、中学校2校のセンター方式による施設建設の答申を頂いております。町といたしましては、財政状況が厳しい中で、莫大な施設建設費とその後の維持管理費が想定されていること、および多くの保護者の方ができるだけ早い中学校給食の実現を待ち望んでおられること等を考慮し、答申の内容を尊重し、できるだけ早い中学校給食の実現に向けて努力して参りたいと考えておりますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。なお、経費につきましては、当初予算には計上しておりませんが、6月議会での補正予算にて調理施設建設のための設計費などを提案する予定にいたしております。

最後に、Jリーグサッカースタジアムの誘致の実現性についてですが、北九州市におきましてもいろんな候補地が選定されると考えられ、水巻町の吉田ぼた山跡地に誘致できるか否かにつきましては、いくつもの高いハードルがあると考えています。しかしながら、私はサッカースタジアムの誘致は、青少年に夢や希望、あるいは勇気を、あわせて周辺地域を含めた水巻町に必ず活性化をもたらすものと信じており、公約実現に向け努力していきたいと考えております。また、財源の問題につきましては、12月議会でも答弁いたしましたように、サッカースタジアムの建設は基本的には町が直接おこなう事業ではないと考えています。町の持ち出しがまったく不要であるとは考えませんが、できる限り負担が少なくなるように検討してまいります。いずれにしましても、今後、議会におきまして十分な相談をさせていだきながら、町民の方々からの意見もうけたまわり公約実現に向け努力をしてまいりたいと考えています。

次に、今後の行政運営の方向性について、のご質問にお答えします。

1点目の合併をどう考えるか、とのお尋ねですが、私は昨年10月の選挙公約で、北九州合併はメリット、デメリットを明確にし、最終的には住民投票で決めます。としております。現段階では、合併のメリット、デメリットの検討はしておりませんが、当面は、現在進行中の行財政改革を進め、町の財政基盤を安定させることが喫緊の課題であると認識しております。従いまして、今後の財政シミュレーションを十分見極め、同時にメリット、デメリットを検討したうえで、北九州と合併したほうが良いのか、再度遠賀4町合併の方向を目指すのか、或いは、合併しないほうがよいのか、もう少し時間をかけて熟慮し、最終的には、住民投票などの結果を踏まえ総合的に判断したいと思います。

2点目の、今後の成長戦略について、のお尋ねですが、水巻町は、人口や産業構造が近い類似団体と比較しますと、歳入面では自主財源である町税が少なく、歳出面では扶助費が多いという特徴があります。この要因の一つとしては、本町が、旧産炭地であったことから炭鉱閉山後の対策として、人口流出を防ぐとともに所得が低い方たちのために、多くの町営住宅や県営住宅といった公営住宅が整備されたことにあります。従って、固定資産税収入や住民の平均所得が高くないことが、他の自治体と比較しますと、財政力、とりわけ税収面において相対的にぜい弱であることの原因につながっていると認識しております。また、第4次水巻町総合計画では、平成29年度の目標人口を2万9千人に定めているように、将来のまちづくりを進めていくうえで人口問題もひとつの課題であると考えております。町民の活力こそが「まちの活力」です。そのため、一定の人口維持は不可欠であり、少子高齢化に加えて本町における人口減少傾向に、どのように対応していくのかが課題となってまいります。今後は、これらの課題への取組みがこの町が成長していくためのポイントになるものと考えております。長期的視点でみた場合、まず、魅力ある町づくりによる若い世代の定住化を促進するとともに持ち家比率を向上させて、安定した税収の拡大を図っていくことが重要であると考えます。そして誰しもいつかは老いてまいります。この町でいつまでも住み続けていただくためには、将来の不安を取り除く意味でも福祉や医療、健康づくりといった施策も推進していく必要があります。しかし、公営住宅は戸建住宅に比べますと狭いため、3世代といった多世代同居が困難であり、本町は公営住宅が多いことから、必然的に独居高齢者の方が増えてきています。セーフティネットの面から一定の公営住宅は必要であると考えておりますが、高齢化対策や定住化対策といった将来のまちづくりの面からも、持ち家を増やしていく施策を講じていく必要があります。魅力ある町づくりという観点では、総合的な住環境が大きな判断材料になるため、近隣の市町と比べて「生活のしやすさ」「住み心地の良さ」が実感できるものでなければなりません。住みやすい町、住み続けたい町と思える住環境への要件は、世代や地域など町民の方それぞれにおいて相違するものと思いますが、若い勤労世代にとっては子育て支援が充実し、子どもを生み、育てやすい町であること、教育水準や施設の安全性などの教育環境が整っていることに大きな関心があると思われますので、一歩ずつでも確実に施策の展開を図ってまいりたいと考えております。また、町民の皆さんの要望が多い公共下水道整備につきましては、現在、計画的に進めておりますので、良好な住環境の確保を目指し、引き続き事業を推進してまいります。そのほか、住みよい町にしていくためには、公共交通体系の充実を図る必要がありますが、幸運にも本町は狭い町域にも関わらず東水巻駅、水巻駅とJRの2つの駅があります。国道3号線や県道などの道路網にも恵まれておりますので、近隣へのアクセスは良く、通勤通学には、非常に適した町であります。今後、更なる発展を考えたとき、これら既存の公共交通網を活かしたバス路線や安全面を考慮した町道・橋梁の整備を含めた総合的な交通体系を整えていくことも重要であると考えております。将来の水巻町を見据えた施策を行っていくためには、やはり安定した行財政運営が必要不可欠であるとともに、少子高齢化の進行、環境問題への対応、安全・安心への要請といった情勢の変化を的確に把握し、積極的に対応していくことが本町の成長につながっていくものと確信いたしております。

議長(入江 弘)

再質問をお受けいたします。吉岡議員。

9番(吉岡 正)

町長、私ですね、課長さん方の書いた答弁書を読んでくれとはお願いをしていないんですよ、あなたの考えを述べてくださいということを、私は代表質問の中でですね、あなたの掲げた公約について、あなたの考えを述べてください、例えば財政の問題についてもですね、95、この財政の状況の中で、あなたが掲げた政策ができるのか、公約ができるのか、あなたの言葉で、お答えをしてください。私は質問をね、したつもりですよ。私のした質問について、お答えになっていない部分が大半ある。それは、課長さん方が書かれた答弁書を読むからでしょ、そうじゃないで、あなたが町長になられて、所信表明もされたわけではない、行政運営について自分の考えを議会で発表されたこともない、とするならですね、あなたが自分自身の言葉できちんと答える、いうのが大事なことなんじゃないですか、さっきからお伺いしてたらですね、課長さん方が書かれた答弁書を、ただ棒読みに、あなたを信じて5千何人もの人が、あなたに投票して、この公約について、私がこれはできるんですか、財源はどこから持ってくるんですか、いや、今から検討しますじゃなくして、公約に掲げた時点で、あなたの頭の中には、こうしたらできるんだということがあったはずです。そのことを、私は答えてくださいって質問をしたんですよね、違いますか、もう一度答弁をお願いします。

議長(入江 弘)

町長。

町長(近藤進也)

吉岡議員さんの質問に対しましてですね、いかなる答弁を求めておられるのか、まったく私の方も理解しておりませんで、まず、質問をいただいたときには、テーマの3点のみで具体的な中身の質問が理解できないまま、こちらで、考えられることを答弁書に書いております。まったく執行部が書き上げたものではなくて、数字的に間違いがあってはならないので、数字については確認しながら、そして正確な答弁をさしていただいたつもりです。あなたの思いと、私の思いが違ってもですね、選挙における公約は、議員も町長も同じ立場でございます。その公約の実現に向けては理念を掲げて当選してまいりますので、今度は、それを財政状況とにらみながら、私の公約をどう実現させていくか、どう具現化していくかということも含めてですね、検討していくのは当然のことでありますので、言ったことが必ず果たせるかということも、当然、議会の協力もえないと、私がやれるという自身があってもですね、議会の皆さんの協力なしにはやっていけませんので、そのことも踏まえて、今後ですね、指摘されました内容については、十分に検討しまして、その後、きちんと報告できるようにしたいと思います。

議長(入江 弘)

吉岡議員。

9番(吉岡 正)

そんなに、難しい質問をしたつもりはないですけどね、基本的な問題について町長のお考えをお伺いしたと思うんですよ、これは、私の質問書がですね、財政の状況について、選挙公約について、行政運営の方向性について、この3点について特別難しいことは聞いてませんよ。執行権のある町長として、答弁できる範囲内の質問だったんではないかと、それを近藤町長のお考えを自分の言葉で、きちんと答弁してもらえれば私は1番よかったな、いうふうに思っております。まあいいです。今後の課題で、今後は、そういう方向性でお願いをしたいと思います。

議長(入江 弘)

町長。

町長(近藤進也)

質問はされましたかね。

議長(入江 弘)

いいですか。暫時、休憩いたします。

午後00時11分 休憩

午後01時01分 再開

議長(入江 弘)

再開いたします。議員としての発言をしたいので職務を副議長に交代いたします。暫時、休憩いたします。

午後01時01分 休憩

午後01時02分 再開

副議長(舩津 宰)

再開いたします。3番、新緑会、池田議員。

16番(池田稔臣)

新緑会の池田でございます。平成22年度の当初予算と町長の公約について、一般質問いたします。町長は、先の町長選挙で、たくさんの公約を掲げて町長になられました。早や5カ月がたちましたが、町民の方々から、町長公約の具体的内容や、実現の状況、可能性、進捗状況についてたずねられますので、詳細な説明と進捗状況をお尋ねします。

平成22年度の当初予算と町長の公約について、町長は、選挙期間のビラにおいて、矢野町政の一般会計80億、特別会計60億、計140億もの予算を使っている割には、目新しいものは、見当たらないと言っておられますが、今年度の当初予算も一般会計は約80億ですが、町長の公約で反映されたものは、何がありますか?

また、ビラで、『チェンジみんなでつくろう新しい水巻』ということを公約されていますが、具体的にどう変えて行こうとされているのか、公約に沿ってご説明ください。

矢野町政の時に実施された緊急行財政改革による約18億の効果額について、この程度の行政改革は、どこの市町村でもやっていると言っておられますが、あなたは、この平成22年度の当初予算では、ほとんど、前町政の踏襲をされている様にみえますが、それは、どう理解をすればよいのか、明確な答弁をいただきたい。チェンジと言われている割には、何も変わっていないと思いますが、いかがですか?

水道料金を北九州市並みへの引き下げについて、あなたは、選挙公約の中で「水道料金を北九州並みに引き下げます。現行より30%年間平均23,000円引き上げます。」とあたかも直ぐにも実施できるように金額をあげ明言されており多くの町民の皆さんが期待しておられます。矢野前町長は北九州市との水道事業の統合を公約に掲げていましたが、あなたは北九州市との統合は一切触れずただ30% 23,000円引き下げを公約されていましたので、北九州市との統合とは全く意味が違うものと理解しています。私を始め住民の皆さんは、平成22年度から実現するのではないかと期待しているのではないかと考えます。そこでお尋ねします。いつから実施されるのか、また、実施すれば2から3億の財源不足が生じると考えますが、その手当はどうなのか明確にご答弁ください。

3番、吉田ぼた山跡地の利用について、町長は、Jリーグサッカースタジアムを今12万坪ある吉田ぼた山跡地に誘致し、合わせて少年サッカー場と野球場を併設しますと公約にありますが、町長就任後に誘致等に関してどのような活動をされましたか、地元吉田地区の区民の皆さんに説明をされましたか、また、北九州市、中間市合わせて両議会に相談されましたか。まだ当町の議会には説明もあっていませんが、どのようにお考えですか、またこの誘致に関して事前にどのような状況でどんな方々に会って公約されたかお尋ねいたします。青少年に理念を持って夢を与えられるということは素晴らしいことだと思います。現状の水巻町の厳しい財政状況の中で実施は可能でしょうか、明確な答弁を頂きたい。

4番、特別職退職金の廃止について、町長は、公約の中で、特別職三役の退職金廃止を掲げております。平成21年12月定例会で、あなたはご自身の給与30%カットをされましたが、退職金については平成22年3月の定例会の議案には上がっていませんが、あなた自身の退職金についてはどうされるおつもりなんですか。廃止されるということであれば、いつ提案をされるのかお聞かせください。以上です。

副議長(舩津 宰)

町長。

町長(近藤進也)

新緑会、池田議員の質問にお答えいたします。はじめに、平成22年度の当初予算と町長の公約について、のご質問にお答えします。

1点目の、平成22年度当初予算に町長の公約で反映されたものは何がありますか、また、「チェンジみんなでつくろう新しい水巻」という公約で、具体的にどう変えて行こうとしているのか公約に沿って説明してください、とのお尋ねです。また、および2点目の、当初予算では、ほとんど前町政の踏襲をしている様にみえますが、それはどう理解をすればよいのか、とのお尋ねにつきましては、関連がありますので一括してお答えいたします。私は、昨年10月の町長選挙におきまして「チェンジ・みんなでつくろう新しい水巻!」を合言葉に「町政を変えます」「生活を支援します」「若い人に夢を」という大きな3本柱を中心に公約を掲げ当選させていただきました。公約の1番目の「町政を変えます」に関して具体的な項目といたしましては、町長給与の30%カットや特別職の2度目の退職金廃止のほか、女性管理職を増やして女性副町長を誕生させること、町長公用車の廃止、町長室を1階に移すことなどです。

2番目の「生活支援」に関する公約は、水道料金を北九州市並に引下げて年間平均2万3千円を引下げることや100円でだれもが乗れる町内循環バスの運行、高齢者の「健康つくり」「生きがいつくり」への支援制度の新設を掲げております。

3番目の「若い人に夢を」に関しましては、子ども医療の小学校6年生までの引き上げや中学校給食の親子方式での早期実現、吉田ぼた山跡地にJリーグサッカースタジアムを誘致し、併せて少年サッカー場や野球場を整備することなどを公約として掲げたところでございます。これら公約の実現につきましては、すぐに実施できるもの、また、多少時間をいただきながら関係機関との協議が必要となってくるもの、制度設計を含め実施に必要な財源確保を図ることなど、十分に検討を重ねた上で慎重に判断すべきものがあると考えております。

平成22年度当初予算につきましては、昨年11月の町長就任から予算編成までの時間的な制約もあり、予算計上した事業の多くは制度によって実施が義務付けられた事業や計画に沿った事業、継続事業、施設の補修などを中心とした予算になっています。そのため、ご指摘のとおり、当初予算ではこれまでと特に大きな変化は見られませんが、一方で、平成22年度当初予算に反映した公約としては、これから私が先頭となって行財政改革に取組んでいく姿勢を示すために、まずは私自身の給与30%削減と町長公用車運転業務の委託を廃止いたしました。

100円でだれもが乗れる町内循環バスの運行につきましては、平成22年度中に地域公共交通会議を設置するための経費を計上しており、町内における公共交通体系のあり方などの協議を行って平成23年度中に一定の結論を出したいと考えております。

また、中学校の完全給食実施に係る経費につきましては、当初予算には計上しておりませんが、6月議会での補正予算にて調理施設建設のための設計費などを提案する予定にいたしております。

そのほか水道料金の引下げや子ども医療の拡充、Jリーグサッカースタジアムの誘致などにつきましては、平成22年度予算には反映しておりませんが、今後の財政収支の見通しを踏まえ、必要となる財源の確保など今後十分な検討を行い、実施可能と判断されたものから順次、議会にお諮りしていきたいと考えておりますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。

次に、水道料金を北九州市並への引き下げについて、のご質問にお答えします。先の12月議会でも答弁しました様に年間約3億円を町水道事業で捻出することは困難であると思われますので、北九州市水道事業との統合が私の選挙公約である水道料金引き下げの実現につながるものと考えており、今、北九州市水道局と協議をしているところであります。今少し、時間をいただきたいと考えておりますので、また、水道事業の統合の最大のネックであります水道事業の多額の負債は返済計画をたてて、1日でも早く北九州市との水道事業統合ができるように、更なる努力をして参りたいと考えております。

次に、吉田ぼた山跡地の利用について、のご質問にお答えします。サッカー場および野球場の併設については、私が町会議員としてのこれまでの議員活動の中で、また、議会においても過去に幾度となく近隣の高等学校等から吉田ぼた山跡地付近の平地を野球練習場として借り入れたい、との要望があったと記憶しております。その頃からすでに十数年が経過しましても、いまだに要望する声があります。また、近年ぼた山に隣接する八幡西区鷹見台や泉ケ浦の他、中間市民から、環境公害をもたらすことのない開発を望む声もあり、緑の保全を図りながら、自然公園等の要望、或いは自然を残した形での総合運動公園など、多くの要望が出されておりました。そのことに関しましては、既に、水巻町議会に、公害防止策を講じるよう陳情書が提出されたり、平成21年5月には森林保全と自然公園や今後の都市計画への要望などが提出され、各常任委員会で審議された経過があります。今では、地元を含め、近隣地区住民や町内会も一緒になって、サッカー場を含む総合型スポーツ施設の誘致に向けた署名運動等も起っております。特に本町においては、小学生や中学生の間でもクラブ活動にサッカーは欠かせず、お隣の韓国との共催によるワールドカップをはじめ、国内でも企業をスポンサーとする社会人サッカー等JFLからJ2へ、J2からJ1へとJリーグサッカーへの熱はますます盛んになり、子どもたちから大人までサッカー人気は衰えを知りません。それどころか、今回、水巻南中学校の生徒が、アンダー16の日本代表に選ばれ、今月19日と20日には予選リーグ、21日と22日には決勝トーナメントという日程で、宗像市のグローバルアリーナにて世界大会が開催されます。また、先ほどの生徒は、サッカー技能の高さが認められ、4月からはサッカーに力を入れている高校への進学が決まっていることのようです。このような状況の中で、これまで水巻町民のいろんな方からぼた山跡地利用計画の中で、取組んでいただきたいとの要望や意見もあって、公約に反映させていただいたものです。その他の要因として、本城陸上競技場はサッカー専用競技場ではなく、他のスポーツと併用して利用しているだけで、観客や利用者にとって十分な駐車場もないことから、北九州市はスタンドの増設工事を進めているところです。しかし、それだけでは、J2までしか対応できず、J2に昇格したことで、一躍脚光をあび、北九州市長がJ1に昇格するためのテコ入れをしようということから、1万5千人以上の規模のスタンドと大駐車場の確保に向けた用地の選定に乗り出したということです。以上のことは、私が選挙公約に掲げた後のでき事で、ニューウェーブ北九州のJFLでの試合を見ていて、J2昇格への勝利を確信し、J2に昇格すれば、J1を目指すのは当たり前のことで、そうなれば、今の本城陸上競技場では、手狭となり、J1昇格の要件にあてはまらないため、必ず、どこかへ移転先を求めなければならない事を予測しての考えであったこと。また、J2になれば、どこかが、そこに着目し、次はJ1昇格の要件にかなった施設整備に向けた候補地の手が挙がるのではないかとおおかたの予測はしておりました。私はそこに、夢と希望を持ち、来るべき時に備えたいとの思いから、提案をしたいと考えました。夢と希望は時には勇気をもたらします。勇気は行動に繋がります。そのことが、小学生や中学生にそしてその家族に、さらには、周辺の町や、この町の青少年にも、そして町全体の活性化に繋がればと考え、併せて今後の予測できない災害対策や観客席の屋根に太陽光パネルを活用した環境にも配慮した、それらに対応できるようふさわしい施設になることを願って、ぜひ北九州市へ提案させていただきたいと考えております。この、施設誘致は、広大なぼた山跡地のごく一部にしかすぎませんが、いろいろな候補地が手が挙がっては消え、たとえ場所が決定されても、その後の建設に至るまでには、いくつものハードルがあります。その事を念頭においた上で誘致が必ず果たせるかどうかは疑問もあることでしょうが、今後において、ぼた山跡地利用計画につきましては、議会をはじめ、町民の方にも広く意見を求めていくべきと考えております。そのためにも、いかなる協議会を設置すべきか、その手続きも含め検討してまいりたいと考えております。

次に、特別職退職金の廃止についてのご質問にお答えします。私は町長選挙にあたって、町長給与の30%カットと三役の2度目以降の退職金の廃止を公約しました。この公約は、厳しい町財政の中、町長自ら身を削って行財政改革に努めることによって、健全な財政運営を目指すためのものです。町長給与の30%カットについては、昨年12月の定例会で特例条例を提案し、賛成全員で可決頂きましたので、本年1月分の給与から実施しているところです。また、町三役の2度目以降の退職金の廃止については、今後、副町長および教育長と協議を行い、同意を得た後に、条例案を提案したいと考えております。しかしながら、現在、副町長は欠員の状態でもありますし、条例案の提案は年内を目処にと考えております。以上です。

副議長(舩津 宰)

これより再質問をお受けいたします。美浦議員。

15番(美浦喜明)

15番、美浦です。町長の答弁を、今、4点聞かしていただきました。この答弁、私たちが質問しているのに、ほとんど的を射ていません。だらだらとJリーグにしても、関係ないところに、それから後からきちっと言いますが、例えば吉田ぼた山の吉田地区の区民の皆さんに説明をされましたか、説明したかしとらんか、それぐらいの答弁があってもいいんじゃないですか、それから、特別職の退職金の廃止について、12月は教育長やら、いろいろおられました、総務財政委員会でもいろいろありました。その中、あなたは覚悟をもって、自分のことで人のことは生活が関係があるからと、そういうことで自分のことだけ30%カットをされました。ということは退職金にしても、あなたは公約しているのであれば、当然、あなた自身のことを私たちは聞いてあった、何も副町長とか教育長の云々を聞いてません。それを年度内目途に相談、まだできてない、副町長含めてですよ、そういう答弁の仕方ないと思うんですよ。あなた自身で考えてないといえば、考えてないでいいわけですよ、そうでしょ、そういう答弁の仕方ないと思いますよ。午前中からずっと他の会派の方も聞いておりましたけど、親切じゃないやないですか、それで、まずですね、私としては、基本的なことから質問さしていただく、公約という言葉についてですね、辞書を引きますと、公開の場で、また、公衆に対して約束するというふうに書いております。その言葉は非常に大切で重たいものだと考えています。しかしながら町長、あなたの姿勢を見てると、あなたにはそれは感じられません。例えば、最初にびっくりしたのは、平成21年11月16日の初登庁されたときの話です。副町長については、女性副町長と公約をされ、また後援会のビラにも明確に書かれ、なおかつ、多くの女性の前で、私が町長に当選したら女性の副町長を作りますと言っておったにもかかわらず、公約の女性副町長にはこだわらないと、とても信じがたい言葉です。翌日の平成21年11月17日の西日本新聞の朝刊に、この町長の言葉が載っておりました。私もその西日本新聞の記事を見て唖然といたしました。まだ、10月18日に当選して、1カ月も満たないうちに、公約を無視する、そして行政が大変だといって、12月議会では、公約を破り男性の元職員を副町長に提案されました。これには当然議会も反対をし、当然否決をし、なおかつ、一部の管理職員も反対したということで、この度、厳重注意があったというように議会の報告がありましたけど、これほど、1つの例ですけど、公約をないがしろにする町長は信用できないし、信頼関係がもてないと思いますが、町長、どう考えられますか、私は、人の上に立つ人は少なくとも、多くの方々の信頼、信望が必要だと思っております。まず、そこのところをお答えください。

副議長(舩津 宰)

町長。

町長(近藤進也)

美浦議員の質問にお答えします。見解は人それぞれですので、あなたの思いと、私の思いは違ってもそれは仕方ないと思います。しかし、先程、答弁でも述べましたように、決して質問に答えていないわけではありません。事前に質問を確認させてもらって、それに向けての答弁をさせていただきましたので、私は私の見解で答弁をさせてもらってます。また副町長人事につきましては、当選してすぐ副町長、あるいは総務課長もおりながら、私の就任の前に退職されました。任期半ばにして退職されたものを、私はどう捉えたらいいんでしょうか。そういったことから急遽、対応せざるをえなかったと、それに向けても、ちゃんと県の方にも女性の方を人選をお願いしてましたし、その他の関係者につきましても、そのような働きかけをしてました。そういった努力は、目に見えないかもしれませんが、それは限られた日にちの中で対応してきたというのが、私の態度でございます。また、就任してまもなく、公約にあるものを否定しているかのように捉えられてますが、やはり人事も含めてですね、6人の対応と、あるいは職員の不祥事、そういったものに追われてたという分もありまして、3月にはきちっとした提案ができなかったのは事実でございます。そういったことから、すぐにできるものできないものというのは、そのときそのときの事情をかんがみて対応していくものでございますので、やはり、もう就任して5カ月あまりになりますけども、だからといって、即否定されるものではないと思っています。今後においては、やはり議会の協力を得ながら、お時間をいただいて、今しばらく、先程言いました答弁のとおりでございますので、どうぞお時間をいただきたいと思います。以上です。

副議長(舩津 宰)

入江議員。

1番(入江 弘)

1番、入江です。町長のですね、財政問題についての再質問をさせていただきます。まずですね、矢野町長、行財政改革ということで、平成18年、19年、20年、3年間、計画をいたしまして、そして、ここにおられる課長さん含めてですね、我々議員も、わが身を削ってやってきました。そして約117項目に上る項目を、各課長さんがあげられて、そして1人1人が努力をされた、そのおかげでですね、3年間で約18億円のお金をたたき出したわけでございます。もちろんその中には、町の職員の人件費の削減、約180人おられた職員が、現在160人でされているわけでございます。それ相応の自分たちの血肉をわけた戦いが、ここにひろげられたわけでございます。そして、そのときに、現在の町長さんは、この程度の行政改革だったら、どこの町でもやれるんだと、このことを私も耳に聞いて離れませんし、行政の方もおそらくいっしょだろうと思いますし、そして、皆さん、昨年の3月にですね、町の課長さんたちがいろいろ検討されまして、今後10年間の財政計画をだされましたね、そしてですね、約10年間で、24億円のお金が不足を生じるわけなんですよ、これは周知、議員も皆さん方もすでにご存知と思いますが、そして、この不足分を、今から10年間で取り組んでいくわけです。そして町長が代わる、矢野町長はこのときに必死になってですね、今から10年間でやることは、今まで3年間のより以上の血を流さないと、我々水巻町は生き残っていかれないんだと、私はこう解釈をしたわけでございます。それをですね、近藤町長は、先程、我々新緑会が一般質問をいたしました。そしてその回答の中で、まずは自分で町政を変えていく、そのためには自分の給料もカットしたと、確かに12月議会で、1月からカットをされておりますが、まず、前半で言った、町長になられた今でもですね、本気でですね、むこう3年間で、先程、言われたようにですね、本気にそう思っておられるのか、今ですね、現在、3年前ですね、矢野町長がしたときにはですね、この程度ならどこの町村でもできると、この気持ちですね、この考え方を、再度、私は聞きたいと思います。あと1つはですね、あなたが昨年、町長になられました、また、なられる前にですね、約13項目に上る公約を掲げておられるわけでございます。これすべて話をするとですね、非常に長くなりますので、単刀直入にですね、あなたの公約について、財源がいくらかかるのか、このことについて、きちっと、ここで報告をしていただきたいと思います。また、午前中、いろんな形で議員さんの一般質問を返答を聞いておりましたが、多少時間がかかる、かかるなら1年先か、2年先か、3年先か、あるいは4年先なのか、そして慎重に判断をするということで言われておりますけど、この慎重という言葉は、どのような判断をさすのか、この4点についての答弁を明確にお答えをお願いしたいと思います。

副議長(舩津 宰)

町長。

町長(近藤進也)

入江議員の質問にお答えします。ことさら性急に公約にこだわり、ことさら性急に物事を推し進めようとする考え方なのか、その見解が良く分かりませんが、前町政を指示された、あなたにとっては、私を否定するのはやむを得ません。しかし、私は前町長を否定しているのではなく、選挙のあり方の中で、町民の声と、そして町民の期待する声に従ったまでです。私の公約も町民の声を基に総括をし、そして、それを訴えてきましたので、私が1人でとやかくいったものではなく、私の見解も含め、町民の声が私を選んだということでありますので、私のことについて、あなたがどう受け入れられるかどうか分かりませんが、そのことについては、今後の前町政の財政運営、そして今後の財政運営につきましても、その辺は、きちんと精査し、行革委員会から答申がだされています。そのことにしたがって、さらなる行革を進めていくという所存は、私は当初から申し上げておるつもりでございます。今後のあり方についても、期待に沿えるかどうかは、やはり議会のご理解を賜りながら、そして住民にも、やはり説明責任を伴いますので、そういう住民からのご理解ご協力を得て、また、さらに今後の町の発展に尽くしてまいりたいと、このように考えております。

副議長(舩津 宰)

美浦議員。

15番(美浦喜明)

先程の質問で町長が、副町長が辞め、総務課長が辞め、それで仕方なし急場をしのぐというような発言をされましたが、町長が、全然、議会にも行政にも全然関係ない人であれば、ひょっとすれば辞めなかったかもわかりませんね、ただ、町長も十数年、経歴にも書いてあるように、議員をされてきて、あなたの姿勢をみて、副町長、総務課長が、あなたにノーと突きつけて辞めたんじゃないですか、期間があるないは関係ないと思います。辞めるのは自由でしょ、そういうことも含めて、答弁はそれはいりません。次にですね、簡単にさらりと、私たちの質問の中で、北九州料金の件については、本当に何秒か何分かわかりませんが、答弁されましたが、多少、私の方から、私も調査研究もいたしましたし、町長が22年度の予算提案説明でも、また、未だに、今日の午前中からあったように、この水道料金統合に向けて、選挙のときから統合で云々と、でも私は、町長が、このチェンジ水巻でみんなでつくろうか、こういういろんな資料等もあなたの後援会、あるいは、あなたを支持する何とか会とかいう等のチラシ等、見せてもらい、また、いろんな方と聞かしてもらいましたが、あなたが水道料金を北九州並みに引き下げる。これは、ちゃんとここに生活を支援します、現行より30%、年間平均23,000円、これは、後から数字をもって、私の方が調査の結果を報告したいと思いますが、私が1つ言いたいのは、先程公約、議会との信頼関係、そういうことの中で、あたかも前町長が北九州の事業の統合、これを謳って、後1歩だということで選挙戦われた。でも、あなたは、そこに事業の統合という言葉は、私は聞いておらないし、少なくとも、この後援会の資料を見ますと、そういうことは載ってない、そこで、質問しますが、矢野前町長が北九州市との水道事業統合に向けて、努力をしてきたことはいうまでもありません。何とか財源を確保して、北九州市と同様の料金に、水巻町も引き下げられるような見通しを立ててこられたようです。町長選挙のときも公約として言っておられたし、現実に北九州水道局に対して、2、3年前から北九州市の関係者、関係者っちゅうのは、市長、水道局の局長、部長、課長、それに市議会議長と精力的に陳情をし、あと1歩のところまできていたというふうに聞いています。しかし、あなたは公約で、生活を支援します、水道料金を北九州並みに引き下げます、現行より30%、23,000円引き下げますと言われたが、そのために、何か調査や公約に対する努力などされたのかお伺いしたい、というのも、町長あなたは平成22年度の当初予算説明の中で、今、先程述べたように北九州との水道事業の統合による水道料金、約23,000円の引き下げを公約として挙げたと述べておられます。あなたの公約には、再度言いますが、水道事業統合によるとはなかったんじゃないですかね、私は、今の流れでいけば、矢野前町長がやってこられた、北九州市との水道事業の統合を踏襲されるしか、方法はないと思っておりますが、お考えをお聞きしたい、それからもう1つ、先程言いましたように、このあなたが公約に挙げた、現行より30%、年間約23,000円の引き下げということも、調査研究をしてました。簡単に説明しますと、水巻町の平均水道料金を30%引き下げた場合、平均使用水量は18トンと考えられます。12カ月で年間、約12,000円になります。また、水巻町の平均水道料金を北九州並みにですね、引き下げた場合は、平均使用水量18トンで、年間約17,900円になります。あなたが挙げた23,000円にはどうしてもならないわけです。そして、なおかつ22年度の予算説明でも、まだ23,000円引き下げられると書いておられますが、私には、理解できません。この23,000円の根拠、明確な答弁をいただきたい。なお、あなたの生活を支援しますと、できないというふうに、先程言われたかどうかわかりませんが、すぐにでも23,000円、あなたが町民に与えた印象は、下がるように町民の皆さんは考えておられます。そこで、私が、もし、23,000円を下げるということになれば、調査してみました。平均使用水量18トンの場合ですね、これを北九州並みに水道料金をすると、差額が1年間で約17,900円になります。これをですね、世帯数、調査をした結果ですから、12,738戸をかけますとね、約2億2,800万円、毎年、下げれば赤字になります。町長も当然ご存知でしょうけど、水道事業の経営は、公営企業法の規定によって、独立採算制となっています。そのため、いくら経営が苦しくても、税金で賄うことはできません。1部のですね、ある程度の法で決められたことはあります。それでは、どうしたらいいかと、料金を値上げするしかありませんと、いうことになります。そうなりますと、潔く生活を支援しますと、そして、この選挙のビラでは30%書いてありますが、今度予算説明では、30%ということはなくなり、23,000円ということが先行しております。私としては生活支援、大事なことですよ、100円バスにしても、午前中の各会派からも皆さんこの公約、基本的には、この3月議会は、あなたの政治姿勢、公約、それと22年度の予算、そういうことになると思うんですが、私は思うんですけど、さもやっぱり苦しい生活をしている方は、あなたの公約を見て、多くの方は、私も町民の皆さんから聞かしてもらいましたが、「はぁー水巻、水道料金が下がる。町長さん代われば下がると、それがチェンジちゅうことですかね。」と、これが当選したら、今から北九州との統合考えて、いつか値下げができるでしょう。そういうような話にはならんのやないですかね、やはり姿勢としては、きちっと公約されて、ある程度の、午前中もありましたが、公約には予算の裏付け、当然のことだと思います。少なくとも、この水道会計からの値下げ、値上げをするちゅうことは逆になりますので、多分、不可能です。だから、前町長が進めていた北九州市との水道事業統合、これは、唯一、水巻が料金は値下げできる、そして、財政的によくかんがみて、北九州市との、水道会計には借金がありますので、そこら辺が今後の焦点になるとは思います。しかし、私が今言ってるのは、まず公約について、先程も質問しましたが、町長の姿勢ですよ、何事も何か話が摩り替わるような話しで、ただ最後は、「見解の相違です。あなたと私の思いが違います。」そういうことを言っておられてもいいですけど、そういうことであれば、議会と行政と歯車が合わないんじゃないかと、それは、町民にとっても不利益じゃないかと思っております。やはり町長が、信頼たる答弁、あるいは行動、そういうものが望まれるんじゃないかと思います。そういうことで先程の質問にお答えください。

副議長(舩津 宰)

町長。

町長(近藤進也)

まず、副町長の件につきましては、何度も申し上げてるとおりでございます。予測もできなかった事態が起こったわけですから・・・

[「議長、答弁いらんっち言った、私、最初に。」と発言するものあり。 ]

副議長(舩津 宰)

回答だけにしてください。

町長(近藤進也)

それでは、水道事業について、芦屋町のですね、芦屋町が北九州市と水道事業を統合するにあたっては、やはり数年かかっています。そして実施できたのは、住民の方にも伝わっております、19年度の水道事業の統合に向けての取り組み結果についても周知しております。その芦屋町にできて、水巻にできないはずはないと、その方向で統合ということを、私は北九州市並みに料金の引き下げということを掲げてきました。数字につきましては、縷々説明をいただきましたが、どうして23,000円なのかについては、担当課の方に数字をもって説明をしていただきます。まずは、進め方については、公約公約といいますけども、やはり、それは1つの理念でもあり、住民の希望でもありました。そこで、まず基本となるのが住民自治ですよね、自治体と申します、その住民を基本においた場合の自治体のあり方というものから町政を変えよう、これまでのあり方でいいのか、あるいは前町政の批判するものが、数字的に財政的に踏襲しただけじゃないかとかいうふうに言われましても、やはり、まずは行政の中に入って、そして職員の方から、いろいろと勉強さしてもらい、実際に財政状況とにらみあわして、私の公約がどう実現させていけるのか、そのことにおいては当然、時間を要するものです。そのことを、今すぐ、どうだこうだと言われましても、やはりある一定の時間が必要とするのは、もっともなことだと思いますが、性急に事を進められては、私のほうも計算ミスも起こしますし、答弁の間違いもあってもいけませんので、やはり、この件については時間をいただきたいと思います。

[「町長、今、課長にね答弁とかいうのは、私は町長に、なぜならば、町長が23,000円挙げとんだから、課長が答弁するような話じゃない、少なくとも23,000円の答弁は。」と発言するものあり。 ]

町長(近藤進也)

わかりました。私は、基本は芦屋町が北九州と水道事業を統合したから、うちの町もできるんではいかということを町民に訴えてきました。ただ公約の文書だけを取り上げて言うのは、いささか、私の気持ちとは裏腹に、質問されているようですが、公約といいましても、選挙というのは紙面が限られています。その限られた中で分かりやすく、やはり気持ちを伝えていく、私は公約をどう果たしていくのか、その手続きにおいては、今後の議会と相談しなければ、進めれないことは承知のことだと思います。それで・・・

[「議長、23,000円・・・。」と発言するものあり。 ]

町長(近藤進也)

私の発言を妨害するんですか。私が申しているのは、芦屋町を焦点にあてて、北九州市との統合を果たせたということで、芦屋町と水巻町の平均の1日の使用水道料金を合わしたときに、やはり上水道、下水道もあります。それと合わせた料金を30%引きますと、23,000円に値しますので、それで、23,000円を、ようするに水巻と芦屋町を比べた場合に芦屋町のが安いんです。現在も安いです。北九州と同額にすると、そのときには、すでに、北九州並みにするというのは30%じゃありませんよ、50%になるんですよ、下がるのは、だけども最初から北九州と統合であれば50%の値下げを行いますと言いますけども、30%というのは、芦屋町が北九州市と統合することによって得た水道料金の改正が、平均の水巻町と、私がその水巻と芦屋との比較をしたときに、その23,000円という差額は30%に相当するということから、公約に掲げたものです。だから、議員の皆さんが指摘されているのは、やはり、あくまでも北九州市との数字的なものをあらわしていると思いますけど、私は芦屋にできて水巻にできないことはないということが前提条件としてありましたので、そのことを申し上げておきたいと思います。

副議長(舩津 宰)

入江議員。

1番(入江 弘)

先程、町長に私が質問いたしました。矢野町長がね、18億円はね、誰でもやれる、こういった回答を私はしてくださいということで、今、現実にそれができる立場なんです。それをやらない町長。まして、財源の確保はいくらあるのか、こういったことについても、私、答弁してくださいよと、言われたのにも関わらず、まったく、私の回答については、選挙のときに町民の声が私を選んだと、あるいは住民が希望した。そして、私を理念をもって選んだと、こういった町長の回答と、私が求めた町長の回答というのは、今日、皆さん傍聴者がおられますけど、傍聴者の皆さんも、私が要望した質問と、町長の質問がまったく食い違っているんだと、そのことを、私つくづく感じられたと思います。そしてですね、今日みんな来られた方たちは、あなたが矢野町長と選挙で戦った。24票差において、あなたが町長に選ばれたんです。そして、選ばれた、選んだ方たちが、今日みんな来られて、この一般質問を傍聴をされているわけなんですから、やはり、それ相応にですね、自分の立場を考えて話されるべきではないかと、私はこのように思います。また、町長もですね、南中学校の挨拶の中でも、非常に子どもたちにですね、目標をもって、皆さん頑張んなさいよと、いろんなことで、アドバイスをされたわけでございます。そのことも踏まえてですね、やはり公道をですね、歩かれる方は、いろんな形で大きなですね、理念と理想だけじゃなく、現実に我々議会の中では、金がどう左右されるのか、これが1番大切なわけですから、いろいろなお金を検討されて、いただきたいと思います。またですね、先程、三役の退職の手当てについてはですね、あなたが立候補されたときに、2度目の退職金については省きますよ、削除しますよ、こういうことを、私は、ある公民館で聞いたわけでございます。そして、今日、午前中の話を聞いておりますと、段々、副町長がいなくなったから、副町長をこしらえて、そして、みんなで相談してやるんだ。私の言ってることはですね、副町長、教育長はいいんですよ、あなた自らが公約を掲げたのですから、12月の議会では30%の自分の給料を削減されて、非常に町民をですね、喜んでおるんです。だから、この喜びをですね、もう1度、町民の方がみんな味わいたいということで、あなた自身の退職金を削減されてはどうですか、私は、2番目の質問はこういうことで、あなたに質問するわけなんですけど、現実でいたしまして、北九州市ではですね、市長が昨年、退職金の返納をしております。また、水巻町もですね、この3月議会で、近藤町長は退職金を削減するというような、これ非常にですね、われわれ町民にとってもありがたいことでありますし、このことを是非、詳しく質問をお願いしたいと思います。やるかやらないかということです。よろしくお願いします。

副議長(舩津 宰)

町長。

町長(近藤進也)

入江議員さんの質問を忘れていたわけじゃありませんが、後の議員さんの質問においてですね、そちらのほうにちょっと集中しておりまして申し訳なく思っております。先程から申しております退職金につきましてはですね、もとより私は退職金廃止を掲げておる立場にありますので、公約には三役と書いておりまして、この三役の意向を確認するということは、冒頭の質問で答弁で答えましたとおりです。決して、私は退職金、残そうという気持ちではありません。行革の先頭にたって取り組む私の姿勢を30%カットを議会が承認したわけですが、そのときにおいても、なぜ私だけか、三役はどうするのかという質問もありましたように、その都度、議会からのご意見に従って対応していくものと考えております。あくまでも公約をどういうふうに守り、そして、果たして行くかにつきましては、当然、議会の協力が必要でございますので、そのことも含めて、是非とも否定論ではなくて、建設的な前向きな姿勢で、是非ご協力をいただきたいと思っております。

副議長(舩津 宰)

町長、18億の件は、言われたでしょう、前町長が、18億云々、それのお答えないですよ。

町長(近藤進也)

申し遅れました。前町長の否定については、私が選挙中どのようなことを申したのか、もしかしたら、記憶間違いなのか知りませんが、そのようなことを申した覚えはありません。また、18億もの財源の削減ができたっていうけども、じゃ18億はどこいったのという声は聞きました。削減効果がどこにあらわれたのか、そういうものがみえてこないということは言いました。しかし、そういうことが、町民の中から上がってきた声を、きちんと、やはり捉えていくのが選挙だと思います。自分の理想や現実離れした、そういう言葉だけで思いつきだけの発想で選挙するものではありませんので、やはり、そういうことを踏まえて、そして議会にあがったときには、当然、私の1人の独壇場じゃありませんので、当然、執行部とも相談しながら、財政状況とにらみながら、そして、前町長の果たしてきた役割も、やはり一定の効果、あるいは良かったこと悪かったことも含めて、いいものはいいで引き継いでいく、そして見直すべきものは見直していく、行革の答申がすべてではありません。やはり、その中でどこをどう削減していくかは、私の覚悟の中で行うもので、執行部に対して、あるいは他の方に迷惑をかけるものではないと思っております。まずは、先頭にたつものとしての覚悟というものから30%カットを申し上げたわけで、何度も申し上げますように、私1人だけがそれでいいのかということを、散々12月議会でも意見がでましたので、そのことを踏まえて三役がそろったのちに、三役の声を確認して、三役の廃止という公約どおりに実現をしていきたいと、こう思っております。

副議長(舩津 宰)

池田議員。

16番(池田稔臣)

ちょっとね時間がない、簡単に答弁をお願いしたいんですけども、Jリーグの問題で、青少年の育成ということでね、ものすごく僕は感心をいたしました。私なりに動いてみました。だから、あなたの、時間がないから、戦況の動き、誘致にするという公約になった経緯を簡単にちょっと教えてもらえますか。

副議長(舩津 宰)

町長。

町長(近藤進也)

冒頭の答弁書でも申し上げましたとおりでございます。やはり、選挙前から、サッカー場の問題に限らず、少年サッカー場が欲しい、ぼた山の近くに欲しいというのは、野球場と合わせて、各学校からも呼びかけがあってます。それから少年サッカーのサッカー場というのは、費用がそんなにかかりません。ぼた山に隣接する平地がありますので、そこで保護者を含めて、ボランティアで皆さんが手作業でサッカーコートが作れます。そういう声もありまして、私の聞くところによればということで、議員のところにまで届いていないかもしれませんが、私のところでは、選挙前から、そのような声の中で選挙に反映させたということでございます。

副議長(舩津 宰)

池田議員。

16番(池田稔臣)

あのね町長。私もさっき美浦議員が言ったこと、公約っちゅうことは、もの凄く大事だと思う。あなたが、私はあなたに選挙してないからね、当然あなたを憎んで僕がいいよると思うかもしれんが、そうじゃない。今のサッカー場の件にしても、私は北九州に動いていきます。動いてきた、現実に動いてきて聞いてみた、もう100%ありませんと、だけど、こういうように夢をね、公約として言っとって、あなたの動いた態勢をね、今までどうしてやってきたから、こういう公約になったんだという、そこら辺のことを、はっきりと言わないと失礼やないかね。

副議長(舩津 宰)

町長。

町長(近藤進也)

選挙後もですね、当然、北九州との協議を進めていきたいと思いまして、鷹見台地区の住民からも多くの署名が寄せられ、しかも市長にも、もう提出されています。そういった中で、方向性はどうなのかと、今の段階では北九州市は、今上がってる候補地の中で、北九州市内で検討したいという声はあがっておりますけども、それが、すべてベストではないということも確認しております。以上です。

副議長(舩津 宰)

本日の一般質問を終わります。以上をもって、本日の日程は、全部終了いたしました。本日は、これをもって散会致します。

午後02時04分 散会

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