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総合教育会議 議事録(平成28年1月13日)

更新日:2021年3月16日

平成27年度 第2回水巻町総合教育会議

日時

平成28年1月13日(水曜) 15時から16時

場所

水巻町役場 3階 301会議室

出席者

町長:美浦 喜明
教育委員長:原 弘
教育委員:藤崎 さゆり
教育委員:田中 和喜
教育委員:大竹 順司
教育長:小宮 順一
副町長:吉岡 正
総務課長:蔵元 竜治
企画財政課長:篠村 潔
学校教育課長:中西 豊和
生涯学習課長:村上 亮一
図書館・歴史資料館館長:古川 弘之

欠席者

なし

議事録

学校教育課長(中西豊和)

それでは、ただ今から、平成27年度第2回総合教育会議を開催いたします。

お手元に配布しております、次第によりすすめます。 次第1、開催にあたり水巻町長よりごあいさつをいただきます。

町長(美浦喜明)

皆さん、こんにちは。第2回総合教育会議を開催するにあたり、一言申し上げます。

昨年の5月に第1回総合教育会議を開催し、水巻町教育大綱については、教育委員会で内容をご審議いただくようお願いをいたしました。今回、大綱の最終案が示されましたので、ご審議いただき、水巻町の教育大綱を決定したいと思います。

まち・人・仕事総合戦略でも子育てが重要施策と位置付けられており、水巻町教育大綱は、その柱となるべきものです。それでは、事務局より教育大綱(案)の説明をお願いいたします。

学校教育課長(中西豊和)

それでは、水巻町教育大綱(案)についてご説明いたします。

策定にあたり、第4次総合計画や教育施策をベースに、学校教育と社会教育に分け、それぞれの目標を加味したなかで、体系的にまとめ、教育大綱といたしました。 真ん中の□で囲んだ部分を最終目標とし、学校づくりや施設整備、心と身体の育成などを定めています。

社会教育についても同様に定めています。 前回の総合教育会議において、美浦町長より、教育委員で内容を精査するよう依頼され、教育委員会において、7月以降計4回の協議を行い、今回の最終案を提示させていただきます。 内容については、学校教育と社会教育に分けてそれぞれの担当課長より説明をいたします。

まず、学校教育については、私、中西が、社会教育については、生涯学習課長と図書館歴史資料館長が説明いたします。

最初に学校教育ですが、子どもたちの「生きる力」と「思いやりの心」を育み、一人ひとりの潜在的な力を最大限に引き出す教育の充実やさまざまな交流・体験活動等を通して、将来の水巻町を担う「人づくり」を行うとともに、本町固有の文化や伝統等を通して、郷土を誇りに思う「心づくり」を推進することを目標としております。この目標を受け、めざす「水巻町の学校教育」として、「自立」「協働」「健康」「規範」をキーワードに、施策のポイントとして、「特色ある学校」「信頼される学校」「人権が尊重される差別のない学校」「安全安心な学校」「確かな学力を育成する学校」「健全な心身を育成する学校」の6つの分野に分けて推進していくことを掲げています。

まず、「特色ある学校」ですが、学校の課題とその分析・検討し、重点を明確化し、ビジョンの共有化とその着実な実践を行います。さらに、小中学校における特色のある土曜日授業を実施し、保護者や地域の理解と協力が得られる取り組みを行います。

2点目として「信頼される学校」ですが、小・中連携、小・小連携、中・中連携した教育を推進します。さらに、「教育の日」を活用した開かれた学校を実現し、PTAと連携した教育の向上の取り組みの検討を行います。

3点目として「人権が尊重される差別のない学校」ですが、一人ひとりを大切にした人権教育を推進し、人権教育と啓発を推進する施策の充実を図ります。さらに、人権に関する学習機会の充実、加えて生徒指導の充実を図ります。

4点目として「安全安心な学校」ですが、町内各小中学校へのエアコンの設置や老朽化したトイレの改修等、安全で快適な教育環境の整備を推進します。 また、薬物乱用防止教育や交通安全教育を推進します。さらに、安全で安心な給食の提供に努めます。

5点目として「確かな学力を育成する学校」ですが、基礎的・基本的な知識・技能の確実な習得を目指し、小学校4年生まで35人以下学級を導入します。さらに、町雇用講師等を活用し、少人数授業やティームティーチング授業等を実施し、確かな学力の定着を図ります。

最後に6点目として「健全な心身を育成する学校」ですが、スポーツ活動の振興・充実と体力の向上を図り、体育学習および体育的行事の充実を実施します。加えて、校外スポーツ指導者の積極的な活用を図ります。さらに、食育の積極的な推進を行います。 以上です。

次に、社会教育については、生涯学習課長の村上がご説明申し上げます。

生涯学習課長(村上亮一)

社会教育の推進については、社会情勢の変化や生活水準の向上に伴い、私たちのライフスタイルや価値観が多様化しています。住民の多くが「物の豊かさ」から「心の豊かさ」を求める風潮の中、生涯学習に関して、町の果たす役割も住民の期待もますます大きくなっています。

町民一人ひとりの生涯を通じた学習活動を支援するため、水巻町の生涯学習の方向性を提案し、町民のやる気を見逃さず、しっかり受け止められる仕組みづくりに努めることを目標とし、施策を進めていくことにしております。

次に施策のポイントですが、1点目の多様な生涯学習機会の提供ですが、中央公民館、南部公民館での各種講座や学習成果発表の充実を図り、地区公民館や学校施設を活用し、地域で自ら学習の機会を創造していかなければならないと考えています。

2点目の生涯スポーツの推進ですが、高齢化が進む中、健康は多くの町民の関心事となっています。スポーツを楽しみながら、生活習慣病を予防し、生涯学べる基盤づくりを支援します。

3点目の伝統文化の継承ですが、水巻町には伝統文化は、多くはありませんが地域で長年受け継いだ伝統芸能や祭礼について、継承する仕組みを作っていきたいと考えています。

4点目の国際感覚の醸成ですが、本町の特徴でもあるオランダとの独自交流を継続し、国際交流協会の各種取組を支援することで国際感覚を持った人材の育成に努めます。5点目、6点目については、後ほど図書館長より説明いたします。

7点目の人権教育活動の推進ですが、人権教育推進充実のための人材を育成するとともに、町民の人権意識の高揚のための啓発活動を推進します。

図書館・歴史資料館館長(古川弘之)

それでは、5点目、6点目について、説明いたします。

5点目の人づくりにつながる読書活動の推進についてですが、現在公共図書館のあるべき姿としては、住民が欲している知識や情報や住民が抱えている課題等を図書資料等を通じて支援する役割を担っています。

このことから町民が欲している知識や情報を適宜に把握し、その収集に努め、それを提供することで町立図書館を「地域の知の拠点」として、また、町民が抱える課題等についても関係機関と連携を深めながら、必要とする資料を適宜に収集、提供することに努め、「課題解決の拠点」として機能させることに努めることとしております。

それに加えて、さまざまな機会を通じて、学校・家庭・地域に対して、読書活動の大切さを訴え、町民の心を豊かにする読書活動を町の施策として、推進して行きます。

次に6点目の次代に引き継ぐための歴史や文化財の保存・保護についてですが、水巻町には数は少ないですが、文化的・歴史的価値の高い、「大銀杏」を始めとする遺産が存在しています。しかし、都市化の影響からか、その存在すら知らない町民も数多くいます。

そこで、それらの文化的遺産の保護に努め、さまざまな機会を通して公開することで、町民に対して、郷土の素晴らしさの再認識を促し、郷土に対する誇りと愛する心の育成に努めていきます。

以上で社会教育についての説明をおわります。

町長(美浦喜明)

ただいま、教育大綱(案)について、「学校教育の推進」「社会教育の推進」の2つ案を事務局の方から説明いただきました。

これについて、一つひとつ、まず、学校教育の推進の方からご質問、意見等をお受けいたします。

今まで、教育委員の皆さんで協議していただきましたので、学校教育の推進については、これでよろしいですか。

― 全員了解 ―

次に、社会教育の推進ですが、今説明がありましたように、水巻町の生涯学習の指針として、決定していきたいと思いますが、よろしいでしょうか。

― 全員了解 ―

次の議題をお願いします。

学校教育課長(中西豊和)

それでは、議題(2)平成28年度教育関係予算について、説明いたします。

総合教育会議の所掌事務の中で水巻町の教育を行うための諸条件の整備、その他地域の実情に応じた教育、学術および文化の振興を図るため重点的に講ずべき施策を協議するとなっております。当然、施策を展開するうえで予算が伴うことになりますので、今回、施設整備関係、人的配置関係で予算の要求段階での状況を説明いたします。

まず、施設の整備関係ですが、頃末小学校エアコン設置工事、えぶり小学校エアコン設置工事、水巻中学校北校舎エアコン設置工事、水巻南中学校エアコン設置工事、猪熊小学校防音サッシ更新工事、伊左座小学校放送設備・トイレ改修工事、中央公民館大ホール耐震工事、南部公民館エアコン更新工事という大きな施設の工事が予定されています。

次に人的配置関係ですが、学校教育としては、指導主事、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー、地域コーディネーター、教育相談員、ALT、35人以下学級教員、課題対応非常勤講師、学校目標非常勤講師等の配置を要望しています。

生涯学習としては、地域活動指導員、社会教育指導員、生涯学習推進コーディネーター、国際交流協会、体育協会、総合型地域スポーツクラブ等への人的配置の予算要望を行っています。以上です。

町長(美浦喜明)

今日は、企画財政課長も同席させていますので、教育委員の皆さんの意見をいただきたいと思います。

私の方から少し説明をいたしたいと思いますが、エアコン関係については、平成28年度の夏までに工事を完了させたいと考えています。

昨年、私と教育長、建設課長とPTAの陳情のヒアリングに行きました。その中で、トイレの状況が非常に悪いと確認いたしましたし、避難場所となっている学校の放送設備が老朽化していることも判明いたしました。

平成28年度でエアコンの工事が終了しますので、学校のトイレと放送設備については、できる限り早く計画的に整備していきたいと考えています。

さらに、中央公民館の空調設備とLED化については、平成27年度で工事を行い、明るくなったと非常に良い評判をお聞きしています。来年度は、大ホールの耐震工事を行う予定です。また、南部公民館のエアコンについても、更新工事を行う予定にしております。両公民館は、住民の利用が多い施設となっているため、空調機器の更新は、最優先したいと考えています。

次に、人的配置関係ですが、教育長と協議をしましたが、指導主事1人の配置では、はたして行き届いているのかという懸念があります。私は、学校を退職される先生が多いと聞いています。

教育を立て直すには、体制づくりを行う必要があり、そのためには人が必要だと考えています。そのために、地域や学校、家庭を結ぶ役割を担っていただく方で経験を積んだ退職者の中から2人、3人ピックアップしていただくよう教育長にお願いしています。

私は、水巻の教育環境や教育をレベルアップしていくには、施設関係は、私が中心となり積極的に進めて行きます。先ほど、お話ししたように教育環境を整備するうえで、人的配置を2、3人程度増員していく考えでいます。皆さんのご意見を伺いたいと思います。

教育委員長(原 弘)

学校関係の施設整備については、良くやっていただいていると思います。

水巻の現状は、非常に厳しい状況です。スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーの配置は、先生を支援する意味からも必要だと感じています。ぜひ、このような学校を支援する人をきちんと配置していただきたいと考えています。お願いいたします。

教育委員(田中和喜)

原委員長も言われましたが、学校を支援する人たちが配置されることにより、学力向上だけでなく、いろんな課題解決に役立つと思われます。加えて、学校現場においては、学力向上等に積極的に取り組むことができますので、2、3人でも構いませんので、ぜひお願いしたいなと思います。

教育委員(藤崎さゆり)

私も今のお話をお聞きして、まったくそのとおりだと思います。いろんな課題が日々起きており、時間のかかる案件も多数発生していますので、1人でも2人、3人でも構いませんので、ぜひお願いしたいと思います。

教育委員(大竹順司)

私も皆さんと同じ意見ですし、町長にやっていただくことに感謝いたします。加えて、学校の最前線にいる学校の先生方の意識改革、授業改善を図っていく必要があるので、研修の充実などを図っていけたらと思います。

教育委員長(原 弘)

私は、おかの台に居住しており、サマースクールなどを実施していますが、保護者の意識は、けっして低くないと思います。その中で、やろうという意識を持った保護者をどう繋げていくかということに対して、コーディネーター等は必要だろうと思います。町長の言葉を聞いて、非常に心強く思っています。

教育長(小宮順一)

私の方からは、その他ということで説明いたします。

資料の7ページと8ページをご覧ください。まず、8ページですが、これは、来年度の本町の教育委員会が掲げます学校教育重点施策でございます。

一番下の枠内に本町の子どもたちの課題は、さまざまありますが、この1年間学校の様子を見たうえで、これは解決しなければならない課題、学力の向上、不登校の減少、家庭学習規律と習慣の定着、メディアとの上手なつきあい、自尊感情の醸成、規範意識の醸成、地域行事への積極的な参加の7つをあげています。

これらを解決していく過程で子ども達の変容が見られて行けば、水巻町は、より良い町に変わっていくのではないかと思っています。

その子どもたちの育つ姿を「自立」「協働」「健康」「規範」とし、これを学校教育だけではなく、家庭や地域と課題とねらいを共有することが必要となってくると思っています。

これらの子ども状況は、学校のみではなく、地域や家庭の課題として、子どもたちに現れていると考えております。

また、大人の社会の影響を受けることにより、さまざまな問題行動として、現れていると感じています。

これらの課題を解決するために、学校だけではなく、家庭と地域が協働、連携することにより、みんなで水巻町の子どもたちを育てようとする大人の教育環境や教育気運をさらに作っていくことが必要であると認識しております。

とりわけ、水巻町の子どもたちを取り巻く状況としては、地域社会等の繋がりや支え合いが希薄化している現状があります。

それから核家族化、ひとり親家庭、共働き世帯の増加、それに加えて生活保護世帯の増加、子育ての不安あるいは子育ての問題を抱え孤立化する保護者が増加しています。そのため、家庭教育の低下といった状況も見られます。

このことにより、地域や家庭での交流や体験が非常に減少しており、そうゆう背景を背負って、子ども達の規範意識や社会性、自尊感情等の問題が生じています。生活習慣の乱れによる学習意欲の低下、体力の減退、不登校、いじめ、暴力行為等が発生しています。

これらの問題を解決するには、学校だけでは限界に達しており、家庭・地域・学校が連携をして、みんなで子ども達を育てて行こうという環境・風土・組織づくりが必要であると思います。これを担う、学校支援、地域支援、家庭教育支援を行っていく人材の配置、コーディネーターの配置がぜひとも必要であろうと考えています。

このような課題を解決するための学校教育重点施策をお示ししています。 さらに、この重点施策の基本的考え方を7ページに示しています。

まず1点目として、水巻町教育大綱に基づき、「自立する子ども」「協働する子ども」「心身共に健康な子ども」「規範が身についた子ども」の育成を目指します。

2点目として、学校・家庭・地域の「連携・協働・信頼構築」を推進し、「みんなで育てよう、水巻の子ども」を掲げ、「みずまきの教育」を目指します。

3点目は、子どもの命と学びをつなぐ、「みずまきの小中連携教育」を目指します。

4点目は、子どもによる地域貢献活動を推進するとともに、町づくりへの学校の積極的な参画を目指します。

最後に5点目として、教員研修の充実を図り、学校の組織力と教員の実践的指導力の向上を目指します。

以上5つの基本的考え方に基づき、先ほど説明いたしました8ページの学校教育重点施策を教育委員会で決定したところです。これについては、教育大綱に基づいて、学校教育において、重点的に取り組むべき項目を5つの柱として設けています。

この総合教育会議を受け、21日に校長会を開催し、この教育大綱と学校教育重点施策を校長に説明を行い、各学校において周知徹底いたします。その後、3月までにこの重点施策に基づいた各学校の教育活動を具体化していく作業を指示いたします。

この教育活動の具体化をカキリュラム編成といいますが、このカリキュラム編成を受け、平成28年5月に学校教育関係者や地域住民を対象とした水巻町教育委員会の教育施策の説明会を実施したいと考えております。

この目的は、学校だけではなく家庭と地域の連携が子ども達の健全な育成のためには不可欠ですので、そうゆう空気の醸成を図るとともに、「みんなで育てようみずまきの子ども」というスローガンを少しずつ浸透させながら、各学校、周辺の家庭、地域の組織化等を図っていきたいと考えています。

さまざまな課題があり、いっきに変わっていくとは考えていませんが、これまで水巻町が進めてきた教育の土台がしっかりとありますので、その土台を基にして、さらにより良い教育ということで、課題解決に向け、みんなで力を合わせて、進めて行きたいと思います。

そのためには、必要な人材を可能な限り配置していただきまして、町民みんなで教育・文化を高め、そのことにより、水巻町がより良い町に発展していく教育の投資であろうと考えていますので、町当局のご支援、ご理解をお願いしたいと思います。 以上でございます。

町長(美浦喜明)

教育長から全体を網羅した内容を説明いただきました。

皆さんも同じ方向性を持っておられると思います。 私としましては、平成28年度から1日も早く体制を作るために、人的配置の予算を組む必要があると考えており、どうゆう人材かは、教育長を中心にこれから人選していただきと考えています。

平成28年度からの教育を実践していくには、教育長だけでは非常に負担が大きいため、人的配置についても、ぜひ、予算の確保について、努力していきたいと考えています。

議題の(2)の教育関係の予算については、人的配置の人選は、教育長にお願いし、企画財政課長と学校教育課長で協議を行っていただきたいと思います。

ただ、先ほど大竹委員が発言されたように家庭・地域の協力を得るために、ぜひ先生のスキルアップも図っていただき、少しずつ着実に進めて行きたいと考えていますので、皆さんのご理解、ご協力をお願いします。

それでは、3のその他ですが、全体を通して、委員の皆さんのご意見等がございましたら、お願いします。

― 意見なし ―

無いようですので、以上をもちまして、平成27年度第2回総合教育会議を閉会します。 今日は、ありがとうございました。

平成28年1月13日 16時00分 閉会

このページの担当部署

学校教育課 学校教育係
電話番号:(代表)093-201-4321