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総合教育会議 会議録(平成28年11月25日)

更新日:2021年3月16日

平成28年度 第2回水巻町総合教育会議

日時

平成28年11月25日(水曜) 15時30分から16時35分

場所

水巻町役場 3階 301会議室

出席者

町長:美浦 喜明
教育委員長:原 弘
教育委員:福田 広子
教育委員:田中 和喜
教育委員:大竹 順司
教育長:小宮 順一
副町長:吉岡 正
総務課長:蔵元 竜治
生涯学習課長:村上 亮一
学校教育課長:中西 豊和
学校教育課課長補佐:吉田 功

欠席者

図書館・歴史資料館長:古川 弘之

議事録

学校教育課長(中西豊和)

それでは、ただ今から、平成28年度第2回総合教育会議を開催いたします。

お手元に配布しております次第によりすすめます。

次第1 開催にあたり、水巻町長よりごあいさつをいただきます。

町長(美浦喜明)

皆さん、こんにちは。

平成28年度第2回総合教育会議を開催いたしましたところ大変お忙しい中、お集まりいただきありがとうございます。

私もこの11月で町長に就任して、3年になります。

平成28年度は、10月1日から中学生までの医療の無料化、念願の小中学校のエアコンの設置が完了いたしました。一部ではありますが、小中学校のトイレの改修も実施しております。新聞報道では、トイレ改修は、遅れており、全体の4割程度という中で、水巻町では、伊左座小と猪熊小、国の平成28年度補正予算で水巻南中のトイレ改修の内示があり、予算が付きました。さらに、水巻中体育館横トイレ改修、頃末小トイレ改修も予算が付くのではないかと思われます。

町としては、総合戦略の中で教育施設の環境整備の充実、子育て支援の充実を第一に挙げています。

今日は、平成29年度の教育施策等について、説明し、皆さんのご意見をいただきながら、より良い水巻の教育行政を進めたいと考えております。

本日は、よろしくお願いします。

学校教育課長(中西豊和)

それでは、本日、今年度2回目となりますが、新しく福田委員が就任されていますので、皆さん、自己紹介をお願いします。

― 委員の自己紹介 ―

町長(美浦喜明)

それでは、お手元の次第に則って進めたいと思います。

次第2、議題の(1)平成29年度教育施策について、教育長より説明をお願いします。

教育長(小宮順一)

1枚めくっていただいたカラー刷りの資料が来年度の教育施策の全体像について、簡単にお示したものでございます。

今、水巻町の教育の課題は、学習内容面では学力の向上、不登校の減少等いくつかの課題は、ございます。それから、学校教育の課題を解決するためには、地域と家庭の教育力の向上が合わせて欠かせないところなので、その部分を意識した施策となっています。

今、水巻町のまちづくりの基本理念は、「ひと」が主役のまちづくり、そして、郷土を担う「人づくり」、郷土を誇る「心づくり」ということで、示されています。この大きな町の基本理念に基づいて、教育施策を展開することが、極めて大事だろうと考えています。

教育委員会として、目指す方向性としては、「自立」「協働」「健康」「規範」、それぞれ4つ力を育てることが、肝要であると考えております。その目指す方向を「みんなで育てよう 水巻のこども ~連携・協働・信頼構築~」を合言葉に取り組んでいますが、今は、その入り口の段階だと認識しています。これを継続して、この目標をぶれずに一体的に連携して、来年度もこの方向で進めたいと考えているところです。

大きな柱は、4つございますが、1つは、「子どもの生きる力の育成」これは、学校教育で主に目指すところを示しています。2つ目は、「学校の教育力の向上」ということで、ハード面は、町長のご理解をいただき、学校の環境整備にお力をいただいており、この部分は、それと共に学校の教育力の向上、特に教員の資質力量の向上を上げています。

3番目の「地域の教育力の充実」についてですが、これは、新たに追加しております。水巻町の7小中学校の地域状態は、それぞれ学校によって、異なりますが、全体的に傾向として言えるのは、町や家庭の地域力が大変厳しい状況であるということができます。

この地域力を向上させていく事が子どもの力を育てることに繋がりますので、まず、学校の内側に力を強めると共に学校の外側の地域や家庭の教育力を充実させていく事が極めて重要だと考えています。

そこで、役場の各課総がかりで地域の再構築、連携・協働を進めて行く必要がありますが、来年度は、教育委員会が主導し、学校教育課と生涯学習課が担い、教育を窓口として、地域・家庭の連携・協働に繋がる施策を展開していきたいと考えています。

学校だけで水巻町の子どもの課題を解決するのは、限界が来ていると認識しています。そこで、町民の力をいかに結集して、地域コミュニティを再構築していくかが極めて重要であるとから、学校教育・生涯学習だけではなく、庁内各課、地域・子ども課、福祉課、健康課等との連携を図りながら、少しずつでも進めて行く必要があると考えております。

時間はかかると思いますが、今、地域の連携・協働つながりが希薄化しており、大変厳しい状況の中、そこに手を入れて取り組むべきとしております。そのことを学校教育の充実とともに合わせて実施することが水巻町の教育の充実には欠かせないと考えており、3番目としております。

次に4番目は、生涯学習および図書館の施策の主な柱について、記載しており、各施策を横断的に繋げ、総合的に取り組みを進めていくということで、学校だけで取り組むことは止めますということです。

学校と生涯学習が連携し、図書館が連携し、あるいは地域住民、保護者とともに、「みんなで育てよう 水巻の子ども」という取り組みをソフトの面、人づくりの面で力を注いでいきたいと考えております。今年は、その入り口のところですが、地域によっては、地域住民が主体的に立ち上がって、いろんなことが自分達でできないかという声が少しずつ上がってきています。

機運が生じてきていますので、来年度は、このような機運をつぶさないように取り組まなければならないと考えていますが、役場の各課においても、ご理解いただき、連携・協働しながら、地域住民のニーズに応えながら、地域の再構築に取り組んでいただければと教育委員会では、考えているところです。大きな流れとしては、以上です。

町長(美浦喜明)

今、教育長の方から説明がありましたが、皆さんのご意見をお伺いします。

教育委員長(原弘)

今、教育長が言われたように地域からも少し、私の住んでいるところでもいろんな声が出てきて、良い方向に行っていますが、地域の人は、声を上げると、当然町もしてほしいという要望が出てきますので、例えば、予算を付けてほしい等の要望が少しずつ出てきていますので、今は、そこまでないが、将来は、何らかの形で支援できれば良いかなと思っています。

今、そういう状況が出ているのは、事実です。

町長(美浦喜明)

私も何も手立てをせずに地域に頑張ってほしいといっても、限界がありますので、地域と学校と行政が三位一体となって実施する上でそこに伴う予算については、なるべく確保して、国や県の補助金等を活用しながら、現場が活性化するために必要な予算措置を行い、全面的に地域と子供たち、学校をバックアップするというスタンスは、これからは、もっと協力的にいろんな意見を出していただき、吟味した上で、できる物からやっていきたいと考えています。

今からは、小さなことからでも行動することが、求められているのではないかと思っていますので、そうゆう声があれば、提案していただきたいと考えています。

他に何かありませんか。なければ次の議題、水巻町英語教育推進プランについて、担当課長説明をお願いします。

学校教育課長(中西豊和)

教育委員会においては、先ほど、案ということで承認をいただきましたので、ここでは、町長、副町長、総務課長に対して、説明いたします。

まず、なぜこのような推進計画を策定したかの背景ですが、文部科学省では、児童・生徒の英語力向上を目指して、「グローバル化に対応した英語教育改革実施計画(平成25年12月公表)」により、小・中・高校を通じた先進的な取組や教員研修などを進めており、この実施計画において、初等中等教育段階からグローバル化に対応した教育環境づくりを進めるため、小学校における英語教育の拡充強化、中・高等学校における英語教育の高度化など、小・中・高等学校を通じた英語教育全体の抜本的充実を図っております。

また、本年3月に策定された『水巻町まち・ひと・しごと創生総合戦略』(以下「総合戦略」という。)では、グローバルな人材を育てるための「英語教育の拡充」が示されており、教育委員会としては、この総合戦略における「質の高い教育の提供」、特に「英語教育の拡充」をより効果的なものとするため、小学校1年生から中学校3年生までの9年間を見通した「水巻町英語教育推進プラン」を策定する必要があると考え、本プランを策定いたしました。

次のページをお願いします。策定の経緯ですが、国の動向等を記載していますが、やはり国としては、英語教育の高度化を目指しており、この中には、小学校における英語の教科化も含まれています。

次に、水巻町の「総合戦略」においては、具体的内容としては、国際性豊かな人材育成を行うため、小学校1年生からの英語教育のさらなる充実を図るためALT(外国語指導助手)の増員、英語教育に関するコーディネーターの配置や節目における生徒の英語資格試験の実施等が示されています。これが、策定の経緯の現状になります。

次に本町における英語教育、特に中学校における英語教育の現状について、述べております。平成25年度、26年度は、県と比較してもそんなに差はありませんが、平成27年度においては、約5ポイント県より低くなっています。

この原因としては、リスニングに関しては、水巻町では長年にわたり小学校にALTが配置され、ネイティブの発音を聞いたり、英語を用いて簡単な日常会話のやりとりをしたりしていることが、中学校の英語のリスニングの素地となっていますが、中学1年生から3年生まで全体的に、単語や文法の定着、読解力に課題が見られることから、それが、この成績に表れています。

本町の中学生の現状を見てみると、英検3級以上を有している生徒の割合は約10%程度です。また、英検の準1級以上を有する英語担当教員は、1人しかいないという状況にあります。

ただ、英語科の日常の授業については、約50%程度は、英語を全て使用した授業を実施しており、また、CAN-DOリスト形式による学習到達度目標を設定し、随時見直して把握に努めているが、授業における生徒の英語による言語活動の時間は、35%程度でありますので、それを増やす必要があるとなっています。

次のページに小学校における英語活動の現状について、記載しております。現在、小学校5、6年生は、年間35時間、それ以下は、年間5時間の授業しかしておりません。

年間35時間に増加したことにより、英語の定着力は、良くなっているとのことですが、小中連携プロジェクトが発足してからは、定期的に水巻町内小学校・中学校の代表者による会議を開き、小中連携した外国語教育の推進を図っていることから、リスニングに関しては、違和感なくできていますが、児童の英語教育をどのように中学に繋げていくかが、課題となっています。

次の全体の課題としては、今後の外国語教育に向けて、小学校においては研修等を通して、教職員全体の外国語教育への意識を高める必要があり、外国語教育の小中連携した繋がりを円滑にし、オランダ交流やEnglish speech等の体験活動の場を通して、英語を活用する力を身につける必要があります。

また、外国語の授業におけるカリキュラムの見直しとALTとの打ち合わせの時間の確保、TT授業の在り方を検討する必要があり、小中学校において、授業改善を図り、魅力ある英語学習の創造に努める必要があるとの課題を整理しております。

この課題や文部科学省の方針を受け、水巻町における英語教育が目指す児童生徒像と基本方針を定めております。次のページをご覧ください。

「みんなで育てよう 水巻の子ども ~連携・協働・信頼構築~」は、教育委員会としての大きな目標であり、これを実現するために【水巻町英語教育目標】英語を通じて言語や文化に対する理解を深め、言語能力の向上を図り、思いやりの心を持って、積極的に他者とのコミュニケーションを図ろうとする児童生徒を育成するという、教育目標を定めています。

さらに、水巻町外国語教育の基本方針を定め、「みんなで育てよう 水巻の子どもの」の実現を図っていくとしております。

次にその具体的な取組方針ですが、小学校中学年、高学年、中学校と対象学年を分けております。それぞれの発達段階に応じて、外国語活動において、英語の到達目標を定め、それに向けて授業を展開していくかを定めています。

特に小学校中学年においては、活動型としていますが、現在は、小学校高学年がこの活動型になっておりますが、小学校における英語の教科化が始まることによって、活動型が下の学年に繰り下がってきます。さらに、高学年は、教科として英語が始まりますので、そのことを含めて作成しています。

この小学校における英語の教科化は、平成32年度の新学習指導要領に明記されることとなっていますので、その際には、小学校で英語教育をきちんと教える必要があります。この到達目標を掲げることによって、授業の展開等の取組方針を定めています。この取組方針を受け、小中一貫した具体的な学習到達目標を設定して言語活動を充実させ、中学校卒業までに英検3級取得率40%を目指すという目標を掲げています。

また、英語教育コーディネーターの活用により、小中連携した英語教育の充実を図り、ALTの増員によりネイティブの言語による言語活動を実施し、担任とのティームティーチングにより、アクティブ・ラーニングの視点に立った深い学び、対話的な学び、主体的な学びの実現を図っていくかたちにしております。

そのためには、教員の英語力・指導力の向上を図る必要があり、英語教育コーディネーターと外国語教育部会を中心とした研修計画の作成、小中連携による夏期研修会の実施による英語力、指導力の向上、小中連携による授業公開と協議会の実施や英語教育コーディネーターとALTによる英語力向上研修の実施が必要であるとしております。

おわりに、本プランでは、本町における英語教育が目指す方向を明示しております。

今後は、本プランを踏まえ、水巻町においては、「英語を通じて言語や文化に対する理解を深め、言語能力の向上を図り、思いやりの心を持って、積極的に他者とのコミュニケーションを図ろうとする児童生徒を育成する。」を水巻町英語教育のめざす児童生徒像として、定め、各段階における達成目標に向けて、計画的・組織的な取組を進めて行くこととしております。

以上、この推進計画については、本日教育委員会において、お示しをしており、今後、内容の精査等を行うことにしております。ただ単に、英語が大事だから、英語教育が必要だなどの抽象的な目標だけでなく、具体的な目標を設定したうえで、外国語教育の推進を図っていきたいと考えております。事務局からの説明は、以上です。

町長(美浦喜明)

担当課長から教育委員には、事前に了解をいただいているとのことですが、ほかにご意見は、ありませんか。

総務課長(蔵元竜治)

今の説明の中の取組方針のところで、英検3級取得率40%を目指すとなっていますが、生徒全員が英検を受験するということなんですか。

学校教育課長(中西豊和)

事務局の計画としては、ICT機器の更新をいたしましたが、そのソフトについても更新をしております。その中に英検受験用ソフトを入れております。詳細については、これからになりますが、中学校を受験場所として、2年生か3年生の段階で町が受験料を一部補助する形で、全員に受験させたいと目標をもっています。

このことは、総合戦略の中にも平成31年度までに英検を受験させるという目標が設定されていますので、来年度は、無理と思いますが、30年度か31年度までには、制度化したいと考えており、そのために教育方針を見直し、取り組んでいきたいと考えております。

町長(美浦喜明)

よろしいですか。

総務課長(蔵元竜治)

もう1点、その下の英語教育コーディネーターについては、どのような方を想定しているのですか。

学校教育課長(中西豊和)

現在、小学校には町で個人契約した方、中学校には民間から派遣された方をALTとして配置しておりますが、来年度は、1人増員し、各中学校校区に配置し、小中が繋がったALT活用を考えており、小中学校の教諭や英語教育のカリキュラムとALT授業のすり合わせと教員の資質向上を図るための指導的立場の人員を一人配置するべきであると考えています。また、両中学校区にALTを配置しますので、そのALT同士の意思の疎通や水巻町の教育方針をALTにつなげる、各小中学校の授業内容の精査等をコーディネーターの役割と考えております。

総務課長(蔵元竜治)

この方は、児童生徒に直接教えることはなく、先生たちの資質向上や小中連携をつなげていくためのコーディネートをする民間の方を考えているのですか。

学校教育課長(中西豊和)

今、教育長と人選については、進めているところです。

副町長(吉岡正)

学校の先生方で日常会話くらいきちんとできる先生は、何人ぐらいいるのですか。

教育長(小宮順一)

具体的な調査は、行っていませんが、中学校は、英語の教員が専門でいますので、この方たちは、日常の会話ができると思います。ただ、小学校の教員で日常の会話ができる教員は、限られていると思います。今の小学校5、6年生に明日から英語科が始まりますといったときに教科として指導できるかというと疑問があるというのが現状だと思います。ただし、2020年が開始ですので、それまでに準備でしっかり研修していきながら、ある程度自立して基本的指導ができるようにしておかなければならないと考えております。

副町長(吉岡正)

英語は、言語なのでコミュニケーションができないと意味がないので、小中9年間を通じて、日常会話ができるくらいまでのレベルにしないと、本当の意味での英語教育にはならないのではないかと思います。文法やスペルも大事ですが、意思の疎通を図るということが、一番大事だと考えられるので、この推進プランをぜひ進めてほしいと思います。

教育委員(田中和喜)

今、副町長が言われた件ですが、英語検定3級の取得率40%を目指すとなっていることから、今より英語力が向上すると考えられます。それから、お願いですが、ALTの増員と英語教育コーディネーターの配置については、ぜひ進めていただきたいと思います。

町長(美浦喜明)

将来の子どもたちのためには、ある程度予算を確保して、人的配置等も進めて行きたいと思っています。それでは、この「水巻町英語教育推進プラン」(案)については、採択ということでよろしいですか。

次に、平成29年度重点事業および教育関係予算について、学校教育課より説明をお願いします。

学校教育課長(中西豊和)

次のページをお開きください。学校教育課平成29年度重点事業について、ご説明いたします。本年3月に策定された「水巻町まち・ひと・しごと創生総合戦略」を着実に推進していくために、本計画の主要施策を関係機関が連携を取りながら、進めていくものとしています。(1)教育環境の整備についてですが、学校環境の整備として、魅力ある教育環境を整備することで、子育て世代の定住化、移住化を図ります。具体的には、トイレの改修や校内放送設備の改修を行います。

平成29年度は、トイレについては、小学校3校、中学校2校、校内放送設備については、小学校1校を予定しています。次に、ICT教育環境の充実について、平成28年度、タブレットパソコンの導入や無線LAN環境の整備、教育支援ソフトの充実等を図り、学校におけるICT教育環境整備は、かなり整ってきています。29年度は、ICT教育環境を効率的に活用できるよう、ICT支援員の増員を図り、教員の指導、サポートの充実を図るとしております。

2番目に教育の質の向上についてですが、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーの配置は、平成28年度も配置をしておりますが、来年度も継続して配置していくこととしております。

次にグローバルな人材育成ということで英語教育の拡充を図ります。先ほど、英語教育推進プランを説明いたしましたが、ALTの増員や英語教育コーディネーターの配置を予定しております。

次に2番目として、放課後子ども教室の実施についてです。共働き家庭の放課後の子どもを保育する場所である「放課後児童クラブ」とすべての児童に対して安全・安心な放課後の居場所である「放課後子ども教室」を同一の小学校内等の活動場所において実施する計画を作っております。

1として、伊左座小学校放課後児童クラブの増築です。詳細については、予算の際に説明いたしますが、増築した部分を活用して、放課後子ども教室として、子どもの居場所を作る予定にしております。

3番目は、先ほど説明いたしました英語教育推進プランとしておりますので、説明については、割愛させていただきます。

次に、教育関係予算について、説明いたします。まず、ハード関係ですが、先ほど町長の方から説明がありました国の補正予算に要望を行い、各小中学校のトイレや防火シャッターの改修や防衛省の補助金を活用し、猪熊小学校の防音サッシ等を予定しております。防音サッシ以外の工事については、平成28年12月補正で予算措置を行い、予算を繰り越して工事を実施する予定にしております。

予算の総額としては、約3億3,000万になっております。参考までに28年度は、エアコン等の工事を行っていますので、約4億8,000万程度計上しております。

それから、ソフト関係ですが、薄く網掛けになっている部分が新しく考えている事業です。非常勤講師各校1人の配置、これは、今年度まで県の学力向上地域として指定を受け、各小中学校に1人の非常勤講師が配置されていますが、その時間数を少し減らして、町で独自に各校1人程度非常勤講師を配置したいと考えております。

次に、中一不登校対策アドバイザーですが、これも今年度まで県の指定を受け、配置されていますが、効果が現れており、来年度以降は、町独自で不登校対策を行う人員を配置したいと考えております。

それと、先ほど説明いたしました英語教育の充実のため、ALTの増員と英語教育コーディネーターの配置を考えております。ソフト関係で約8,200万、昨年度は、8,000万ですので、若干の増加ということで、予算要望書を作成しています。

学校教育課は、以上です。

生涯学習課長(村上亮一)

続きまして、生涯学習課でございます。

初めにハードの事業ですが、今年度、中央公民館の大ホール改修や南部公民館の空調やLED化を行っており、来年度は、大きな工事は、ございません。担当課としては、体育館のLED化等を要望していましたが、他の急ぐ改修等があるため、協議の結果、先送りとしました。

ソフト部分ですが、そこに掲載している2点を新規事業としております。1点目は、学習習慣づくりの支援ということで、寺子屋事業の分でございます。この事業は、生涯学習課で2校区ずつ実施していましたが、来年度は、猪熊校区で実施しますが、今回は、地域で実施している寺子屋事業への補助金の新設です。

すでに、猪熊区、おかの台区等でサマースクールということで、地区で独自に寺子屋事業を実施されておりますが、町からの支援は、本年度まで行っていませんでしたが、来年度から吉田校区で新たに実施したいと申し出があり、町から援助をお願いしたいとの要望がありました。

町の補助金審査委員会には、予算を計上するタイミングで開催してもらうようお願いしております。補助額ですが、1回2,000円、50,000円を上限、補助の単位は、自治区での実施ということで、29年度予算としては、予定されている4地区とえぶり、伊左座校区で2地域が開始できるよう30万円を計上する予定にしております。

2点目ですが、学校・地域・家庭の連携・協働ということで、教育施策の要である「みんなで育てよう 水巻の子ども」の基本となる学校・地域・家庭の連携・協働を図るために、地域学校協働本部の設立を目指すことにしております。

そのため、総括コーディネーターを配置し、小学校区毎の地域学校協働支援本部設立のための支援を行う計画です。この総括コーディネーター1人分の人件費については、現在、地域活動指導員1人を雇用しておりますので、この人件費の中で賄うことを想定しておりますので、予算については、増額することは、考えていませんが、総括コーディネーターを配置することで、協働支援本部の設立を目指すことを大きな重点事業として、計画しております。生涯学習課は、以上です。

学校教育課長(中西豊和)

それでは、図書館・歴史資料館でございます。本日、図書館長は、他自治体の視察が入っており、欠席となっていますので、代わりに私の方から説明いたします。

まず、1点目は、子ども読書活動推進計画の推進ということで、(1)発達段階を担う箇所における子どもの読書環境の整備については、1点目、学校等の子どもに関連する施設への配本サービスの実施は、従来から学校に対して実施しておりますが、平成29年度については、これに加え、町立第2保育所や子育て支援センターに対しても毎月配本サービスを継続して行うこととし、子どもたちが良質な本と出会える環境づくりに努めます。

2点目、学校図書室の読書環境の整備については、学校における「読書センター」および「学習・情報センター」である学校図書室の現状は、児童・生徒が進んで本を手に取る環境とは、言い難いものがあります。28年度は、えぶり小学校をモデル校として、学校教育課と町立図書館が支援を行い、環境整備に取り組んでいますが、29年度も引き続き、他の学校を含めて、取り組んで行きます。

3点目、学校司書実務者研修です。学校司書の役割は、学校図書室の運営や児童・生徒の読書活動の推進において、重要な役割を担っています。

現在、町内の全小中学校には学校司書、これは、町雇用の臨時職員ですが、配置されていますが、資質や能力、やる気の面で大きな格差が生じています。このことから、今年8月に町立図書館において、全学校司書を対象とした実務者研修を実施しましたが、29年度以降も継続して実施する予定としています。

また、来年度は、子ども司書養成に関するものも加味した形で研修カリキュラムを立てて実施し、平成29年度は、子ども司書養成のための環境を整えることとしています。

次に(2)家読の推進についてです。本計画の重要施策である家読について、平成29年度も引き続き、町内の小中学校と連携を取りながら、さまざまな手立てを講じて推進していきます。

1点目として、猪熊小学校をモデル校とした「家読推進事業」を導入します。

猪熊小学校は、社会的経済的に問題を抱えている児童が多く通っています。これらの家庭では、家族で図書館に行ったり、読み聞かせをするなど、幼少の頃からの読書習慣が養われておらず、これが家庭での学習習慣に連動して、学力に大きな格差が生じています。このような家庭だからこそ、「家読」による家族間のコミュニケーションと家庭における読書習慣の形成は必要不可欠です。

平成29年度は、猪熊小学校をモデル校として、家読推進のためのさまざまな手立てを講じていき、家庭での教育力を高めていきたいと考えています。

2点目は、家読推進に関連した講演会等の実施についてです。

家読に関連した親子参加型の講演会などを企画立案し、町内の小学校に広く参加を呼び掛けていきます。

2番目です。「読書の町 水巻」を目指して、町立図書館を基点とした町民の読書環境を整え、「読書の町 水巻」の宣言を目指すとともに、それを内外に発信して、水巻町のイメージアップに尽力する。

まず、1点目として、町民の「知の拠点」「課題解決の拠点」とした資料の収集、2点目として、町民のニーズ等に即した読書活動推進のためのさまざまな事業の実施など、図書館に来れない町民のために実施している配本サービスを来年度以降も問題点を改善しながら、継続して実施していくことを考えております。

次に、町の文化的遺産を活用した事業についてです。(1)堀川運河の文化財指定を目指して、平成26年度から平成28年度の3か年に渡って、「堀川総合調査」を実施していますが、今年度を目途に調査が終了する見込みで、その調査結果をもとに、堀川運河の重要な箇所を「県指定文化財」として認定が受けられるよう、手続きを行っていきます。

また、(2)歴史ボランティアの養成についてですが、町内の歴史的文化的遺産を町内外へ発信していくことは町の活性化のために大変重要です。今年度より計6回の養成講座を開催し、その担い手を養成していますが、来年度も引き続き、ボランティアの育成に努めるとともに、その活用方法について関係課と連携を図りながら、検討していきます。

(3)堀川歴史公園の環境整備についてです。堀川歴史公園は、バスツアー等で町外から多くの見学者が訪れるようになっています。このことから、公園内にある樹木等を適宜に管理して、経年劣化に伴い、破損した公園内のベンチ等も修繕等を行っていきたいと考えています。

4点目に経年劣化した施設の維持等について、開館から16年を経過し、経年劣化に伴うエアコンなどさまざまな設備等に不具合が生じています。これらをきちんと修繕し、設備の維持管理に努めていきます。また、法面は、樹木が非常に繁茂しており、景観を著しく損ねています。防犯上、憂慮すべき状況にあるため、基本的には伐採を行い、景観および防犯上の改善を図っていきたいと考えています。

最後に、図書館・歴史資料館関係の予算を説明します。ハード面については、そんなに大きな予算を計上していませんが、エアコンの修繕や斜面の樹木剪定に570万円ほどかけ、樹木の剪定を行っていきたいと考えています。

2点目は、ソフト関係の予算として、読書の町づくり推進事業として、約1400万円程度の予算を要求する予定にしております。町内保育所・小中学校・その他主要施設に対する配本用図書購入費、館内資料充実のための図書購入費、従事者資質向上に向けた研修および作家等の講演会に関する費用としております。

それから、2番目に家読の推進事業、猪熊小学校をモデル校とした家読推進事業でリレー用家読絵本購入費等を考えております。

それから、学校図書司書実務者資質向上事業として、臨時職員に夏休みの期間、図書館で実務者研修を行います。平成28年度は、図書館の予算で行いましたが、平成29年度は、学校教育課で予算を計上する形になります。

それから、堀川運河等文化財保護事業として、堀川運河シンポジュウムおよび歴史講演会の開催、最後に歴史ボランティア養成事業、総額で1,559万円の予算となっております。以上、説明を終わります。

町長(美浦喜明)

ただいま、学校教育課、生涯学習課、図書館・歴史資料館の各担当課長より、説明をいたしました。これについて、ご質問ご意見をお伺いいたします。

総務課長(蔵元竜治)

学校教育課の予算ですが、小学校の35人以下学級の町雇用講師の部分や中学校の少人数授業の非常勤講師等の町独自の予算を入れたほうが良いと思います。生涯学習課の事業で地域学校協働支援本部についてですが、これは、生涯学習課の中に設置するのか、どういったものになるのか、説明をお願いします。

生涯学習課長(村上亮一)

協働支援本部の所管は、生涯学習課になると考えていますが、学校教育課が所管するものは、コミュニティスクールになります。現在の段階では、コミュニティスクールについては、議論をしておらず、将来は、導入することになるのではないかと考えています。

地域学校協働本部については、各小学校区で設置することを目標にしています。そのために、総括コーディネーターを配置し、各小学校区で立ち上げるための支援を行います。このコーディネーターについては、生涯学習課に籍をおいてもらって、活動することになります。

総務課長(蔵元竜治)

どのような方を想定されていますか。

生涯学習課長(村上亮一)

このコーディネーターは、特別な資格等は、必要ありませんが、基本的には、学校の実情が判っていて、学校、家庭、地域の連携の必要性を理解している方ということで、現段階では、地域活動指導員で配置されている方をそのまま移行していただこうと考えています。

総務課長(蔵元竜治)

ここには、記載されていませんが、来年度からの通学合宿の入浴については、どこを考えていますか。

生涯学習課長(村上亮一)

今のところ、遠賀町の「ふれあいの里」を考えています。先方の確認はとっています。

町長(美浦喜明)

他になにかありませんか。なければ、私のほうから、学校教育関係のハード部分の予算については、トイレの改修工事が入っています。残っているのは、えぶり小と吉田小のトイレですが、できるだけ平等に工事ができるよう、補助金を確保したいと考えています。

また、伊左座児童クラブについても、補助金が確保できました。頃末小の児童クラブについては、非常に古い建物であるため、場所の問題もありますが、建て替えや既存施設の活用を考えていきたいと思います。

それから、2年続けて各小中学校を訪問し、PTA会長や役員、校長との懇談を行いました。この訪問により、各学校の施設関係の問題点が把握できました。これには、記載されていませんが、各学校の放送設備の更新は、学校を避難場所として指定していますから、小学校を先に実施し、その後中学校と考えています。

予算が確保できれば、2カ所くらいしていきたいのですが、トイレの改修や特別教室のエアコンについても陳情を受けています。特別教室のエアコン設置は、猪熊小と水巻中以外の5校で約1億円程度の予算が必要となります。

私としては、ハード関係は、積極的に国の予算を確保して、推進したいと考えています。学校が古いため、床の改修等の要望をいただいておりますが、もう一度、施設の改修については、整理をし、優先順位を付けながら、進めたいと考えております。

ハード面は、私、学力等については、教育長、2本柱で教育行政を進めていきたいと考えています。それでは、3点目のその他ということで、こういう機会は、中々ありませんので、全体を含めて、何かありましたら、ご意見をお伺いいたします。

教育委員(福田広子)

子ども医療の件ですが、先週、娘の具合が悪くなって、通院した際、医療費がかからなかったことがあり、正に町の施策を実感いたしました。ありがとうございました。

町長(美浦喜明)

私のところにも、今回の中学生までの医療の無料化について、非常に助かっているとの声が届いています。総合戦略の中でも、安心して子育てできる環境の整備が一番にあげられており、給食費の一部補助についても、そういう観点から行っている状況にあります。教育長も2年が経過して、水巻の実情も把握されていることと思います。あとは、若い教員を呼んで、教職員の資質向上も合わせて行っていただき、水巻の子供たちの底上げをみんなで支え、地域と共にやっていきたいと思っています。ほかに何かありませんか。

教育委員長(原弘)

子ども医療の無料化は、評判が非常に良いみたいです。何人かの方からもそういう声を聞きました。北九州の方からも水巻良いねと言われました。

町長(美浦喜明)

子ども医療の無料化は、1年で終わる事業ではないので、財政的には、重くのしかかってきますが、最低でも中学生まで、義務教育までは、町が支えていかなければならないと思っています。ほかに何かありますか。

なければ、これをもちまして、平成28年度第2回総合教育会議を閉じさせていただきます。本日は、ありがとうございました。

平成28年11月25日 16時35分 閉会

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