頃末小学校南校舎床下露頭
更新日:2020年11月25日
南校舎の西側床下の崖[ガケ]には地層[チソウ]を観察することができます。崖の下のほうにある地層は厚さ2メートルほどあり大辻層群遠賀層[オオツジソウグンオンガソウ]といわれ約3500万年前のものです。太古の植物の化石が残っていて薄い石炭[セキタン]層がところどころにあります。このことから大森林が広がっていることがわかります。その後の気候変化で木々が倒れ、泥[ドロ]や砂[スナ]が一緒に積み重なり、長い時間をかけて石炭となりました。上のほうの地層は芦屋層群[アシヤソウグン]と呼ばれる約3000万年前のものです。黄色っぽい砂が固まってできていて、エビやカニ(甲殻[コウカク]類)、貝の仲間が住んでいたところが化石となっています。これは当時このあたりが海だったことを示しています。その後地形の変動で盛り上がって陸地になって現在のようになりました。地層の境目は、大陸から海へと大きく変わった時期で日本が大陸から分かれていったことを表します。日本列島の成り立ちを考えるうえで重要なものです。
フリガナ | コロスエショウガッコウミナミコウシャシタロトウ |
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法量 | 長さ10メートル、高さ2メートル+ |
数量 | 1 |
採集地・出土地・所在地 | 水巻町頃末北4丁目(頃末小学校内) |
年代 | 不明 |