兜巾塚
更新日:2020年11月25日
猪熊[イノクマ]小学校南東の曲川[マガリカワ]沿いにある。字は山伏塚[ヤマブシヅカ]、高さ2メートル、直径4メートルの巨岩に大樹がからまっている。壇ノ浦[ダンノウラ]合戦の時、山鹿兵藤次秀遠[ヤマガヒョウトウジヒデトオ]の援軍として英彦山[ヒコサン]から来た山伏が兜巾[トキン](注)を岩の上に置いて近くの十三塚[ジュウサンヅカ]へ登って自害[ジガイ]したという悲しい話が残っている。また、この岩が川の中にあったころは、兜巾の形をした巨大な岩のあたまが水面上に突き出していたため、石炭を輸送する川ひらた船頭たちがこのような名前をつけて航行[コウコウ]の注意をうながしたことに由来するともいわれている。(注)兜巾:修験者[シュゲンシャ]のかぶる布製の頭巾のこと。
フリガナ | トキンヅカ |
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数量 | 1 |
採集地・出土地・所在地 | 猪熊3丁目4 |
年代 | 不明 |