村遺跡
更新日:2020年11月20日
集落-弥生-近世+土坑+ピット-弥生土器+須恵器+陶磁器+石器。村遺跡は微高地の谷部にあたり、現地表下約1メートルで遺物を包含する黒茶色粘土層が1メートル弱堆積している。この包含層から出土した遺物は、弥生時代中期から後期の遺物が大半であるが近代の遺物も一部混ざっている。ピットや土坑はこの黒茶色粘土層の最上層から検出されることから、近代以降の所産であろう。なお、黒茶色粘土層の下層に50センチメートルの厚さで暗灰色粘土層が堆積しているが、この層からも上層と同内容の遺物が出土している。なお、当調査区周辺は、明治期以降に炭鉱が開かれた場所にあたる。これらの状況から遺物包含層は微高地間の谷部を埋め立てたものと推測される。このように今回の発掘調査では、遺構に伴う遺物はなかったものの、弥生時代中期から後期を中心に新たな資料を追加することができた。
フリガナ | ムライセキ |
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シリーズ番号 | 中間市文化財調査報告書 第6集 |
発行機関 | 中間市教育委員会 |
材質 | 紙 |
法量 | A4判 |
数量 | 1 |
年代 | 平成 |
発行年 | 2016 |