和鏡
更新日:2020年11月25日
鏡は弥生時代に中国から伝来し、呪術[ジュジュツ]や儀礼で使用されていた。平安時代頃から貴族たちの間で化粧する習慣によって日常生活で使用されるようになった。室町時代の終わりごろに柄鏡[エカガミ]が現れそのため、鏡の裏側にあった鈕[チュウ]が消失し、文様にも様々な絵柄がつけられるようなった。この鏡は梅鉢紋[ウメバチモン]と軍配[グンバイ]の絵柄があり、千葉県にある天台宗能満寺[ノウマンジ]の寺宝である「梅鉢軍配柄鏡」(藤原光長[フジワラミツナガ]作)とよく似ている。作者である藤原光長は、大阪に住んでいたとされ数多くの和鏡を残している。能満寺によると、1709年(宝永6)から1862年(文久2)まで「光長」を襲名[シュウメイ]して続いた鏡師と伝えられる。鈕:鏡の裏側(文様のある側)の中心につけられた取手の部分。
フリガナ | ワカガミ |
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作者(著作権者、編著者) | 藤原光長 |
材質 | 金属 |
法量 | 全長25.3センチメートル 面径17センチメートル |
数量 | 1 |
関連地(撮影場所) | 不明 |
年代 | 江戸 |