広報みずまき2024年9月10日号(特集)
更新日:2024年9月6日
認知症ってなんだろう
9月は世界アルツハイマー月間です。この機会に認知症への理解を深め、思いやりの気持ちを持ち、誰もが自分らしく笑顔で暮らせる地域の実現を目指しましょう。
認知症ガイドブック
1.認知症とは?
認知症は加齢によって生じる物忘れではなく、脳の細胞が壊れたり、動きが悪くなったりして記憶力や判断力に障がいが起こり、およそ6カ月以上生活に支障が出ている状態です。例えば、朝ごはんを食べたこと自体を忘れてしまったり、親しい人の名前が思い出せなかったりする場合は、認知症の兆候かもしれません。
2.認知症の種類
【アルツハイマー型認知症】
昔のことは覚えていますが、最近のことは忘れてしまいます。軽度のもの忘れから徐々に進行し、やがて時間や場所の感覚がなくなっていきます。
【脳血管性認知症】
脳出血や脳梗塞などの脳血管障害が起こるたびに段階的に進行します。障がいが発生した脳の部位によって症状が異なります。
【レビー小体型認知症】
現実にないものが見える幻視の発生や、手足が震えたり、筋肉が固くなることにより歩幅が狭くなったり、転びやすくなったりします。
【前頭側頭型認知症】
感情の抑制ができなくなったり、社会のルールが守れなくなったりといったことが起こります。
3.町の取り組み
認知症サポーター養成講座
認知症サポーター養成講座では、認知症について正しく理解し、認知症の人やその家族の気持ちを理解し、寄り添い・見守る応援者としての知識を伝えています。講座終了後は、認知症サポーターの目印としてオレンジ色のバッジを配布しています。さらに、ステップアップ講座を受講し、町に登録することで、「おれんじサポーター」として活動することもできます。
認知症初期集中支援チーム
認知症の診断を受けて欲しいけれど本人が拒否する、認知症の症状が強いけれど介護サービスを拒否して困っているなどの場合は相談してください。医療や介護の専門家でチームを組み、認知症が疑われる人やその家族に対して、早期診断・早期対応に向けた支援を行います。
大切な家族を守るために
見守りが必要な認知症高齢者の在宅生活を支えるサービス
認知症によるはいかい行動などの恐れがある高齢者の「もしも」に備えて利用ができるサービスを紹介します。事前に役場で緊急連絡先などの情報を登録することで、行方不明になったときの捜索がよりスムーズにできるようになります。大切な家族を守るために、事前登録しておきましょう。
対象
はいかい行動の恐れがある高齢者など
利用方法
詳しくは役場高齢者支援係に問い合わせてください。
ステッカー・蛍光シールの配布
登録番号や役場への連絡先が書かれたステッカーなどを、いつも身に着けている衣類などに貼っておくことで、本人の早期発見や家族への早期連絡につなげます。
SOSネットワークシステム
行方不明などで捜索願が出されたときに、警察の捜索だけでなくタクシー会社など協力団体の支援も受けられます。
4.広がる支援の輪 ~水巻町チームオレンジ活動報告~
町では認知症の人を地域で支える取り組みとして、認知症サポーターなどの支援者と認知症の人やその家族をつなぐ「水巻町チームオレンジ」が活動しています。イベントや勉強会の開催、認知症カフェなどでの交流、日頃の見守り声掛けなどにより、認知症になっても住み慣れた地域で安心して暮らせる町を目指しています。
7月3日に「おれんじサポーター」と吉田小学校で寸劇を交えた養成講座を行いました。
【おれんじサポーターインタビュー 田栄さん】
- サポーターになろうと思ったきっかけは?
町内会の役をしている関係で声を掛けられ、色々な所から誘われて参加していると自然にここに立っていました。 - サポーターになって良かったこと楽しかったこと
老いる事の知識が得られて良かったです。 - サポーターとしてこれからしてみたいこと
地域の高齢者と若者(子ども含む)が交流できる活動をしていきたいです。高齢者が生き生きしている町っていいと思いませんか。
募集中
おれんじサロン水巻
誰でも参加できる集いの場です。なつかしい映像や歌謡にふれ思い出を語り合ましょう。他にも、楽しい運動や専門家への相談コーナーなど、盛りだくさんの内容です。
とき
9月24日(火曜)13時30分~15時30分
ところ
サクラほーる
対象
町内に住んでいる人
費用
無料
申込方法
電話または窓口
申し込み・問い合わせ
役場包括支援係 電話番号:201-4321
認知症当事者の交流会 おれんじタイム
認知症を理由に諦めていることはありませんか。誰かの役に立ちたい、新たなことにチャレンジしたい、困っているけど手助けがあればできることなど、皆さんのお話を聞かせてください。当日は簡単な運動などの時間も予定しています。
とき
9月30日(月曜)10時~11時30分
ところ
役場302会議室
対象
町内に住んでいる認知症
(疑い含む)の当事者
注意:家族の付き添いも可能です。
定員
10人程度
費用
無料
申込期限
9月27日(金曜)
申込方法
電話または窓口
申し込み・問い合わせ
役場包括支援係 電話番号:201-4321
支える家族の交流会 おれんじファミリー水巻
認知症の人を支えている家族などが、互いに日々の悩みや想いを気軽に話したり、介護や医療の情報を交換する場として、家族のための交流会「おれんじファミリー水巻」を開催します。気軽に参加してください。今回は、「自律神経と睡眠」のミニ講座を予定しています。
とき
9月30日(月曜)10時~11時30分
ところ
役場303会議室
対象
町内に住んでいる認知症の人の家族や介護者
定員
10人程度
費用
無料
申込期限
9月27日(金曜)
申込方法
電話または窓口
申し込み・問い合わせ
役場包括支援係 電話番号:201-4321
高齢者マル得情報
高齢者の皆さんが知っていると役立つ情報を紹介します。気になるサービスがあったら、気軽に問い合わせてください。
運転免許返納を支援 タクシー利用券1万円分支給
特定のタクシー会社で利用できます。申し込みは1回限り、利用券に使用期限はありません。
対象
70歳以上(免許証返納・失効日時点)で全種類の運転免許証を返納・失効した人
申込期限
免許証返納・失効日から1年以内
持ってくるもの
運転免許取消通知書・運転経歴証明書・失効した運転免許証のいずれか、印鑑
注意: 同居家族以外の人の申請は、委任状が必要です。
紙おむつ・尿取りパッド 介護用品の支給
住み慣れた自宅での介護を支援します。
対象
要支援以上の介護認定を受け、自宅で常に紙おむつを必要とする65歳以上の人
注意:住民税が課税されている人、入院や施設に入所している人、生活保護を受けている人は対象外です。給付限度額世帯の課税状況で異なります。
- 住民税課税者がいる 月額3,000円分
- 住民税課税者がいない 月額6,000円分
24時間体制 ボタン1つで緊急連絡 緊急通報装置の貸出
対象
世帯全員が65歳以上で介護保険料に滞納がなく、次の全てを満たす人
- 心臓疾患など激しい発作のある疾患がある
- 上記の症状で通院が必要で、常時注意を要する
費用
世帯の課税状況で異なります。
- 住民税課税者がいる 月額500円
- 住民税課税者がいない 月額200円
- 生活保護世帯 無料
火事の予防と早期発見を 日常生活用具の給付
対象
おおむね65歳以上で、1人暮らしの寝たきり高齢者や認知症高齢者など
費用
世帯の所得状況で異なります。
日常生活用具の種類
- 火を使わない電磁調理器
- 煙や熱を感知して火災を知らせる火災警報器
- 温度の異常な上昇や炎の接触で、自動的に消火液を噴出する自動消火器
日常のちょっとした困りごとには 軽度生活援助サービス
高齢者にとって困難な作業を代行します。
対象
世帯全員がおおむね65歳以上で、日常生活に援助が必要な住民税非課税の人
注意:利用回数や時間に制限があります。
費用
利用額の3割
注意:庭木の処分費や材料費などは実費となります。
作業例
枝葉が繁茂した庭木の枝切り・室内の整理整頓・電球交換など
バランスのいい食事を 配食サービス
高齢者が自宅で自立した生活ができるよう、月曜日~金曜日までの夕食を配達します。配達員の自宅訪問は安否確認も兼ねています。
対象
世帯全員が65歳以上であれば誰でも利用可
費用
1食400円
内容
- 一般食 平均600kcal / 塩分3g程度
- 制限食 500kcal以下 / 塩分3gまで
相談窓口は役場以外にも3つあるんです 高齢者支援センター
高齢者の介護・福祉・医療に関する、どんな小さな悩みでもまずは相談してください。希望者には自宅訪問により相談を伺います。費用は無料、24 時間年中無休で受け付けています。
北部
電話番号:202-8990
猪熊1-6-40わくわくデイサービス内
猪熊、樋口東、樋口、おかの台、高松、梅ノ木団地、古賀2丁目
中部
電話番号:201-1314
頃末北4-2-30うちわ内科クリニック横
古賀1丁目・3丁目、高尾、頃末北、頃末南、中央、えぶり、緑ケ丘、美吉野、鯉口、立屋敷、下二東1丁目・2丁目、下二西
南部
電話番号:201-8826
吉田南2-9-1福祉松快園内
伊左座、下二東3丁目、二東、二西、吉田東、吉田西、吉田南、吉田団地、宮尾台
水巻天然温泉「いちょうの湯」でお得に健康づくり!
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【敬老祝い入浴利用券】
敬老の日に合わせて、対象者には8月下旬に利用券(はがき)を郵送していま
す。この機会に施設を利用してみませんか。
利用期限
令和7年3月31日(月曜)
対象
町内在住で70歳以上の人(8月1日時点)
内容
いちょうの湯の無料入浴と施設案内チラシの配付
注意:詳しくは利用券を確認してください。
【入浴施設利用料助成】
対象
町に住民票がある65歳以上の人
注意:誕生月の初日からサービスが利用できます。
内容
平日限定で通常880円のところ300円で入浴できます。
注意:8月13日~8月15日・12月30日~翌年1月3日の期間は、助成対象外です。
利用方法
「いちょうの湯」で作成できる利用者カードを窓口で提示してください。カードを作成したその日から利用ができます。
持ってくるもの
本人確認ができるもの
注意:写真撮影があるため、利用する本人が手続きしてください。
老人クラブに参加しませんか
老人クラブはおおむね60歳以上の会員で構成される自主的な組織です。高齢者の皆さんがいきいきと楽しく毎日を過ごせるように、健康づくりや生きがいづくり、仲間づくりなどに取り組んでいます。あなたも老人クラブで活動しませんか。
活動内容
- 健康づくり
グラウンドゴルフ・ペタンク・卓球・囲碁・将棋の各種大会など - 仲間づくり
趣味・文化・スポーツなどを通した親睦活動 - 生きがいづくり
愛の一声運動・高齢者ネットワーク推進事業など
あんしん情報名簿に登録を!
高齢者支援センターや地域の民生委員の訪問時には、積極的にあんしん情報名簿への登録をおすすめしています。
あんしん情報名簿って?
平常時の見守りや災害時の避難支援が必要な人のために、緊急連絡先やかかりつけの病院などを記載した名簿を作成しています。
どんな人が登録できる?
要介護3以上の認定を受けた高齢者や、障害者手帳を持っている人などが登録できます。詳しくは問い合わせてください。
情報はどのように使われる?
緊急時には名簿をもとに必要に応じて警察や消防、見守り活動を行う団体に情報の提供を行い、活動につなげます。
地域の憩いの場 移動販売「みんなの元気カー」
買い物に行きたくても行けない買い物困難者を支援するため、グリーンコープの協力を得て移動販売を行っています。食べ物や日用品など300点以上を準備して、地域にお届けしています。近くに住んでいる人はぜひ利用してみてください。移動販売は、買い物支援だけでなく地域コミュニティや高齢者の見守りの役割も担っています。
注意:自治会の要望があれば、新たな場所で開店することもできます。
このページの担当部署
企画課 広報係
電話番号:(代表)093-201-4321