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職業で性別の固定観念はありませんか

誰もがやりたいことにチャレンジできる社会へ

消防士や大工、土木作業員は男性の職業。保育士や看護師、介護ヘルパーは女性の職業という固定観念はありませんか。

近年、男性らしくや女性らしくではなく、誰もが性別に関係なくやりたいことにチャレンジできる・自分らしく活躍できる男女共同参画社会の実現への取り組みが行われています。

遠賀郡消防本部では、平成29年度に初めて女性消防士を採用し、その後、毎年1人ずつ採用するなど、積極的に女性消防士を採用しています。平成31年4月時点で、全職員120人のうち3人が女性消防士となっています。

また、町内で水巻中央幼稚園や水巻幼稚園を運営している学校法人水巻学園では、近年男性保育士の採用を積極的に始め、全職員51人うち2人の男性保育士が在籍しています。

今月は、遠賀郡消防本部で初めての女性消防士となった濱田美波さんと、水巻中央幼稚園の卒業生で4月に保育士として母校に戻ってきた男性保育士の中園拓也さんの話を通して、「男女共同参画社会とは」を一緒に考えていきましょう。

※JIS第1・第2水準以外の漢字については、対応する常用漢字で表記しています。

  • 問い合わせ 役場地域協働係 電話(代表)093-201-4321

「目指すは患者を安心させられる救急救命士!」

消防士整列

訓練開始前、整列する消防隊員(右から2番目が濱田さん)


濱田美波さん

遠賀郡消防本部 消防士

濱田美波さん

平成7年7月28日生(24歳)

●趣味 旅行・サップ(立ち乗りサーフィン)

●好きな食べ物 ローストビーフ

●勤務体制 勤務・2~3日休暇・勤務のサイクル

ある1日のスケジュール

8:30 引継ぎ・体操・装備点検
9:00  事務(訓練)・12時昼食
17:15 休憩(夕食)
18:45 装備点検・筋トレなど・入浴
22:00 事務
24:00 仮眠
6:00  起床
8:30  引継ぎ後、帰宅
※週4日訓練日がある。


両親の影響もあり、救急救命士を目指す

「父が自衛官で、母が看護師。子どもの頃から軟式テニスやハンドボールをやってきて、体を動かすことが好きな私は両親の職業の良いとこどりした『救急救命士』を目指したいと思いました」。

笑顔でこう話してくれたのは、遠賀郡消防本部で初めての女性消防士である濱田美波さん。

救急救命士とは、怪我をした人や病気の人が救急車で病院に搬送される際、搬送中に応急処置をすることができる国家資格を持つ人のことです。

「幼いころから両親の職業に興味を持っていた私は、高校3年生の時救急救命士になると決心しました。両親が私の気持ちを後押し、応援してくれたことも大きかったです」。

遠賀郡消防本部では救急救命士という職員採用区分はなく、消防士として採用された職員が消防隊や救急救命隊に配属されています。全隊員が全職種を経験するように配属され、採用3年目の濱田さんは現在、消防ポンプ隊に所属。あこがれの救急救命隊にはまだ所属していません。

女性の私が消防士をできることを証明したい

山口県防府市出身の濱田さんは救急救命士の資格を取るべく高校卒業後、福岡市の専門学校に入学。同級生は150人いて、女性は6人でした。濱田さんは当初からこの職種は男性が多い職場であることが分かっていました。また、体力的な不安は少しあったものの、その他の職場環境などは特に心配していませんでした。

しかし、「実際に消防士になって、やはり体力的な部分はきつく、先輩方に迷惑をかけ、もっと頑張らないといけないと思っています。出動時は消防服や酸素ボンベ、機材など20kg程の装備を装着しますが、帰ってくると装備の重さで腰が曲がってしまっていて、直ぐに腰をまっすぐにできません」と濱田さん。

将来は女性消防士だからできることをやっていきたいとのこと。

「救急搬送される際、体の3か所に心電図モニターの器具を取り付けますが、1か所は心臓の下で服の中に手を入れて取り付ける必要があります。女性患者ですと、男性隊員が行うことに抵抗感を持たれることもあります。また、搬送前に患者に状態の聞き取りを行いますが、女性患者の場合、特に妊婦さんですと男性隊員に話しにくいこともあります。この聞き取りが正確に早くできれば、その患者にあった専門病院に短時間で搬送することができます。

男性隊員に比べ、体力的に不利な面もありますが、女性隊員しか出来ないこともあります。もっと多くの女性に消防士を目指してもらいたいですね」と話をしてくれました。

 

女性消防士だから出来ることがある

廣渡 直樹さん

遠賀郡消防本部 総務課長
廣渡 直樹さん

遠賀郡消防本部では、10年ほど前から女性消防士の必要性を感じていました。例えば、救急連絡があり患者のもとに駆け付けた際、患者が女性であれば、女性隊員が対応したほうが患者も安心するでしょう。ですので平成25年度の消防本部の建て替えの際、これまでなかった女性専用の仮眠室や更衣室を整備するなど、施設面で女性隊員を迎える準備をしました。平成29年度に濱田消防士を採用し、その後30、31年度にも1人ずつ女性消防士を採用しています。

彼女は本当によくやってくれていて、ガッツと体力があるので後は経験を積めば1人前の消防士となれるでしょう。消防士という職業がらガッツと体力は必要ですが、性別は関係ありません。女性消防士だからこそできることがあるので、今後も積極的に採用していきたいですね。


「目指すはパワフル保育!」

中園拓也さん鉄棒


中園拓也さん

認定こども園 水巻中央幼稚園 保育教諭

中園拓也さん

平成10年7月2日生(21歳)

●趣味 バスケット
●身長 184cm
●好きな食べ物 寿司

ある1日のスケジュール

8:00 出勤後、園児の出迎え
10:00 体育あそび
11:50 園児と昼食
13:00 体育あそび
14:00 幼稚園児の帰宅準備
預かり保育(園児と手あそび・紙芝居などを行う)
16:15 退勤


親の反対もあったが夢を諦めなかった

「例えば、鉄棒あそびが苦手な園児がいたら、手や体全体の使い方など分かりやすく教えるようにしています。そして、できたときは本人をすごく褒めます。園児のやる気を上手く引き出せば、できなかったことがすぐにできるようになるんです。園児の成長を間近で見れることは幸せです」。

こう話すのは、水巻中央幼稚園(梅ノ木団地)で働く中園拓也さん。4月に水巻中央幼稚園で採用された初めての男性保育士です。

中園さんは高校生で進路を考えた時、子どもが好きだったので保育士を目指そうとしました。ただ、親にそのことを相談すると意外な反応がありました。

「保育士は女性が多い職場だけど、大丈夫なの」。

中園さんは保育士の夢を諦めず、親を説得しました。そして、徐々に認めてくれ、応援してくれるようになりました。

「保育士の免許を取るために専門学校に進学しましたが、137人の同級生がいて、男は7人でした。親が言うように女性が多かったです。自分も女性の職場というイメージはありましたが、自分が働く上で不安は何もありませんでした。ただ、私は身長が184㎝と高いので園児たちに怖がられないかが心配でした」。

悩みも出てきたが保育士は自分の天職です

4月に幼稚園に採用されて初めて園児と会った時の園児たちの反応が面白かったそうです。

「園児たちは『うわぁ、おおきい』とびっくりしていました。女性の保育士さんたちは160cm前後ですし、自分のお父さんより大きくて驚いたんだと思います。ただ、逆に珍しかったので園児たちは、すぐに興味を持ってくれて仲良くなれたことは良かったです」。

勤務して2か月。「体育あそび」という体育の授業を担当し、そのほかの時間は、各クラスの造形や身体表現あそびなどで担任の先生を手伝ったり、保護者の出迎えを対応したりするなど、ほかの保育士と同じ仕事をしています。しかし、やりがいを感じている毎日ですが、悩みも出始めたとのこと。

「小さな園児たちを着替えさせる時は気を使いますね。基本的には全員の園児たちの着替えを手伝いますが、特に女の子の保護者から誤解を受けないように気を使っています」。

男性でも子どもが好きなら保育士になるべきです

今後の目標はクラスの担任を任され、園児たちをリードしていきたいとのこと。

「先日、園のイベントで園児たちと田植えをしました。自分は道具などを事前に準備をして、当日は担任の先生のサポートをしました。田植えで喜ぶ園児たちの顔を見ていると、担任として園児たちをリードしたいという気持ちが芽生えました」。

中園さんは、大好きな園児たちと会える今の職場が大好きだそうです。

「職場の先輩たちは優しく指導してくださり、職場環境に不安は全くありませんし、男性保育士だからできないこともありません。むしろ女性保育士にはないこのパワフルさを活かして、園児たちを元気にしていきたいです。子どもが好きだったら性別に関係なく働ける職業です。もっと男性保育士が増えてほしいですね」と話してくれました。

 

今後は男性保育士の父性教育が必要

新小田 朋子さん

水巻中央幼稚園 主幹教諭
新小田 朋子さん

中園先生は園の卒業生で、学生時代に教育実習に来てくれました。背が高いのに園児と目線を合わせて話を聞いてくれるなど感心していました。園はこれまで女性保育士の母性教育は充実していましたが、今後は父性教育にも力を入れていきたかったので、就職してくれて嬉しく思っています。

中園先生には体育を担当してもらっています。たくましく動け、園児たちもお父さんに遊んでもらっているように喜んでいます。園児たちにとって、頼もしい存在です。通常の保育業務も全く問題ありませんし、園としては先生を性別に関係なく一人の保育士として育てていきたいと思っています。

近隣でも男性保育士は珍しいですが、子どもが好きだったら、保育士になってほしいですね。園としても今後男性保育士が増えていってほしいです。

職場で少なかった異性職員の採用はこれまで出来なかった分野を強化できる

固定観念を変えるには皆さん一人ひとりの力が

今回、女性消防士の濱田さん、男性保育士の中園さんに話を聞きました。2人ともやはり就職する前は多少不安があったようです。ただ、自分がやりたいことにチャレンジしようという気持ちが大きく、それぞれの夢を実現することができました。

逆に、これまで少なかった異性職員を採用する事業所にとっては不安はなく、むしろこれまでできなかった女性患者への女性消防隊員の対応や園児への父性教育の充実といったことができるようになると歓迎しているようでした。

男女共同参画社会と呼ばれて早うん十年。ですが、まだまだ社会には「男性の仕事」「女性の職場」などといった意識が根強く残っているかもしれません。でもその意識を変えることができるのは皆さん一人ひとりの力なのです。皆さんが少しずつ意識を変えることで社会は変わっていきます。

誰もがやりたいことにチャレンジできる社会を一緒に作っていきましょう。

 

性別に関係なく誰もがチャレンジできる社会のため

町では、「一人ひとりの人権と個性が尊重され、性別にかかわりなく活躍できる協働のまちづくり」の実現に向けて、平成31年4月から10年間の事業計画(第3次みずまき男女共同参画プラン)を作成しました。

男女共同参画社会とは、男女が対等な立場で社会のあらゆる分野で活躍でき、共に責任を担う社会のことです。今回特集では、性別の職業に対する固定観念に焦点を当てましたが、作成したプランでは男性の育児休暇取得の推進や父親の積極的な子育て・家事の協力推進、子育て女性の働きやすい職場づくりなど多岐にわたっています。今号には、作成したプランの概要版を折り込んでいますので、ご覧ください。また、詳細な内容が知りたい場合、役場地域協働係窓口や町ホームページで確認することができます。

 

企画課 広報係 電話(代表)093-201-4321

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